妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
シュラスコは食べても良いのでしょうか?表面は火が通っているのですが
中がレアなのが気になるところです。
こちらでは妊娠中のシュラスコについて紹介致します。
妊娠中シュラスコは食べても良いの?
結論を言うと肉全体に火がしっかりと通っていれば問題なく食べることができます。
シュラスコは櫛に肉が刺してあり焼けた表面を削りとって食べるという
ブラジルのBBQになります。
お店によっては、表面だけが焼けており、削った中身がレア状態というところも
ありますので、その場合は店員さんにしっかりと焼けた部分(ウェルダン)が欲しい旨を伝えましょう。
あるいは、事前にしっかり焼いたものが提供できるのか電話などで確認しておくと良いでしょう。
レアの部分を食べるとどうなるの?
ほとんどの場合、問題にはならないのですが
稀にトキソプラズマが存在しており、妊娠中に初感染すると
胎盤を通じて胎児に感染してしまうことがあり、その場合症状としては
死産、流産、水頭症、脈絡膜炎による視力の障害、脳内石灰化、精神運動機能障害などが起こる可能性があります。
感染は妊娠末期ほど胎児への感染率は上がりますが、妊娠初期の感染ほど重症化しやすいとされています。
参照:NIID国立感染症研究所
というように、胎児に感染する可能性がありますので、
感染が稀とはいえ食べないようにしましょう。
シュラスコの種類で注意が必要なものは?
シュラスコは牛、豚、鶏と様々な肉が使用されており、
お店によっては鶏肉のハツなんかが出てくるところもあります。
妊娠初期だけの話になるのですが、
妊娠初期はビタミンA(レチノール)の摂取量に注意が必要で、
1日の摂取上限は1500μgとなっております。
鶏肉のハツは100gあたり700μgもビタミンAが含まれていますので、
食べる量に注意しなければいけません。
また、フィガードと呼ばれる牛のレバーを焼いたものも出てくることがありますが、
牛レバーは100gあたり1100μgもビタミンAが含まれていますので、
妊娠初期は過剰に食べないようにしましょう。
妊娠初期にビタミンA(レチノール)を摂り過ぎるとどうなるの?
妊娠初期(妊娠3ヶ月まで)の間にビタミンA(レチノール)を過剰に摂取すると
胎児の耳の形態異常が増えることがわかっています。
参照:にしのはら歯科医院
1回だけ摂取しすぎたとしても特に問題はなく
日常的に過剰摂取していると胎児に影響が出る可能性があります。
ですので、妊娠初期はビタミンA(レチノール)の摂取量には注意してください。
なお、妊娠中期以降はビタミンAの1日の摂取量は非妊娠時と同じ2700μgとなっていますので、
連日過剰に摂取しなければ基本的には意識しなくても問題ありません。
まとめ
妊娠中にシュラスコは食べても構いませんが、
中までしっかりと焼けたお肉であることが前提です。
レアやミディアムレアなどの赤みが残っているものは、
稀にトキソプラズマが存在しており、妊娠中に初感染すると
胎児に胎盤を通して感染して大事に至ることがありますので、
気になるのであれば、レアやミディアムレアのお肉は控えてください。
お店によって違うと思いますが、
中までしっかり火の通ったウェルダンで対応してくれるお店もありますので、
できれば事前に確認されると安心かと思います。