妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
わかめのみそ汁は食べても良いのでしょうか？ヨウ素摂取量などが心配です。
こちらでは妊娠中のわかめのみそ汁について紹介致します。
妊娠中わかめのみそ汁は食べても良いの？
結論から言うと妊娠中のどの時期であってもわかめのみそ汁は食べても構いません。
わかめが多く入っていたとしても問題ありません。
ただし、毎食みそ汁を食べると塩分の摂り過ぎになる可能性がありますので注意が必要です。
ヨウ素はどれくらい摂取しても大丈夫なの？
まず、わかめに含まれるヨウ素量を見てみると、
水戻しわかめ1人前（10g）あたりのヨウ素量は190μgとなっています。
参照：伊藤病院
次に1日に摂取すべきヨウ素量を見てみると、
推定平均必要量は1日0.095mg、推奨量が1日0.13mgとされています。
参照：環境省
1日の摂取上限量としては非妊娠時および妊娠時は2.2mgになります。
参照：厚生労働省
このようになっており、単位を統一すると、
推奨量が1300μgで摂取上限は22000μgとなります。
ですので、わかめを多く摂取したとしてもヨウ素の摂り過ぎにはなりませんので心配いりません。
心配しなければいけないのはわかめではなく「昆布」です。
まこんぶ（乾燥）5cm角（5g）あたりに含まれるヨウ素量は10000μgとなっており、
昆布だしに使用する量としてはもっと大きいものを使用しますので、
昆布だしは日常的に摂取しない方が無難です。
昆布だしは、たまに摂取する分には問題ありません。
ヨウ素よりも塩分の方が心配
みそ汁1杯あたりに含まれる塩分量は約1.2gとなります。
厚生労働省を見てみると18歳以上の女性の1日の塩分摂取目標量は6.5g未満となっています。
1食に表すと2.1g程度しか塩分を摂取できない計算になります。
みそ汁だけで塩分を1.2g程度摂取してしまうと、他の料理に使える塩分量は0.9g程度しか
使えないことになります。
ですので、みそ汁は毎食飲むと塩分の摂り過ぎになる可能性が出てくるのです。
塩分を摂り過ぎるとどうなるの？
1日程度塩分を摂り過ぎたからといって特に問題になることはないのですが、
日常的に塩分を摂り過ぎていると
妊娠中はむくみやすいのですが、そのむくみがさらにひどくなったり、
高血圧のリスクを高めたり、
赤ちゃんを育てるための体内のバランスがくずれやすくなります。
参照：エレビット
妊娠高血圧症候群になると胎盤に送られる血液量が減少して、赤ちゃんに酸素や栄養がうまく行き渡らなくなる可能性を高め、
その結果、赤ちゃんの発育不全や機能不全を引き起こす可能性が高まったりします。
参照：HOW TO MARRY
塩分を摂り過ぎている場合の対処法は？
食生活を見直すことが前提となるのですが、
カリウムを摂取することで、摂取した塩分を排出する作用があるため、
カリウムを摂取することをお勧めします。
カリウムが多く含まれる食材として100gあたりで挙げると
切り干し大根 3500mg
ドライトマト 3200mg
アボカド（生） 720mg
ほうれん草（生） 690mg
人参(生） 630mg
ドライマンゴー 1100mg
ドライバナナ 1300mg
干し柿 670mg
バナナ（生） 360mg
干しひじき（乾燥） 6400mg
乾燥わかめ 5200mg
あおさ（素干し） 3200mg
焼き海苔 2400mg
わかめ（生） 730mg
このようにカリウムを多く含む食材はたくさんあります。
塩分を摂り過ぎている場合は、カリウムの多い食材を積極的に摂り入れましょう。
なお、カリウムには摂取上限はありませんので、心配する必要はありません。
毎日飲むなら減塩味噌を使用しよう
みそ汁を毎日飲むのであれば、減塩味噌を使用することをお勧めします。
通常の味噌は9～11％ほどの塩分が含まれており、
比較的塩分の多い辛味噌の場合だと12％前後の塩分が含まれています。
これがどれくらいの量なのかというと、通常の味噌で100gあたり10～14g程度の塩分が含まれています。
一方減塩味噌の場合、通常の味噌と比べて25～50％ほど塩分をカットしており、
100gあたり8～10gほどに抑えられています。
塩分を摂り過ぎるとむくみが出たり、高血圧症の原因になりますので、
極力塩分摂取量は減らしたいものです。
まとめ
妊娠中のどの時期であってもわかめのみそ汁は食べても構いません。
心配されるヨウ素についてはわかめにはあまりヨウ素が含まれていませんので、
わかめだけなら毎食食べても問題ありません。
みそ汁には塩分が多く含まれており、
お茶碗1杯あたり約1.2gほどの塩分が含まれていますので、毎食みそ汁を飲むと
塩分の摂り過ぎになってしまいますので、
飲んだとしても1日1杯程度で抑えておきましょう。
味噌の中には減塩味噌というものが販売されており、
通常の味噌と比べて塩分が25～50％程度カットされていますので、
塩分を気にされる場合は、減塩味噌を使用することをお勧めします。
