妊娠中何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
ブルーベリーはたべても良いのでしょうか?
ポリフェノールが心配なところです。
こちらでは妊娠中のブルーベリーについて紹介致します。
妊娠中ブルーベリーはたべてもいいの?
結論を言うと食べ過ぎなければ問題なく食べることができます。
ただし、そのまま食べる場合はブルーベリー狩りなどで手に入れたものや
スーパーでそのまま売っているものなどは必ず水洗いしてから食べるようにしましょう。
ブルーベリージャムなど加熱することでより安全になりますが、
生のままでも洗いさえすれば安全に食べることができます。
ブルーベリーを毎日食べ過ぎるとどうなるの?
たまに食べ過ぎる分については特に問題はないのですが、
毎日食べ過ぎていると、胎児に影響を及ぼす可能性があります。
ブルーベリーにはアントシアニンというポリフェノールが含まれているのですが、
毎日過剰に摂取することにより、
胎児動脈管早期収縮を起こす可能性があります。
極めて稀なケースではありますが、胎児が心不全になったという報告もあるため、
ポリフェノールの過剰摂取には注意しなければなりません。
参照:うしじまクリニック
胎児動脈管早期収縮とは?
胎児動脈管早期収縮とは胎児だけが持つ動脈管が収縮して閉塞する症状で、
通常は出生後に閉じる動脈管ですが、出生前においても動脈管が狭くなったり閉じたりすることがあります。
ポリフェノールを多量に摂取することで動脈管が早期に閉鎖する可能性があり、
胎児の動脈管が早期に閉じると肺への血流が増加し、
その結果、肺や心臓への負担が増して、胎児の命の危険に関わることがあるのです。
参照:健達ねっと
ポリフェノールはどれくらいで摂り過ぎになるの?
ポリフェノールの過剰摂取はどこからが過剰なのかという明確な基準は今のところありませんが、
毎日500~1000mgのポリフェノールをとっていた症例が多いと報告されています。
ポイントとしてはたまに摂りすぎているのではなく、毎日摂りすぎているというところがポイントになります。
ブルーベリーに含まれるポリフェノール量は?
一般的なブルーベリーの場合ですと、100gあたりにポリフェノールは300mg含まれています。
ブルーベリーを200g食べると、
上記の症例が多い500mgを越えてしまうことになります。
参照:佐藤ブルーベリー農園
ポリフェノールはブルーベリーだけではなくチョコーレトやココア、コーヒー、
プルーン、ルイボスティー、緑茶、紅茶などにもポリフェノールが含まれていますので、
他からのポリフェノール摂取を考えるとブルーベリーは1日に100g未満で抑える方が良いかもしれません。
上記に書きましたが、たまに500mg~1000mg程度のポリフェノールを摂取しても問題はなく、
毎日摂取することで胎児動脈管早期収縮になるリスクが高まるため、
毎日ブルーベリーなどからポリフェノールを摂取することは避けてください。
適量なら栄養豊富でお勧め
ブルーベリーの過剰摂取はよくありませんが、
適量であれば、ポリフェノールの一種であるアントシアニンも抗酸化作用がありますので、
免疫力の向上が図れますし、カリウムも豊富に含まれています。
カリウムは体内の塩分を体外に排出する働きがありますので、
特に塩分摂取量に気をつけないと行けない妊娠中にはありがたい成分です。
また、βカロテンも含まれており、こちらも強い抗酸化作用がありますので、
免疫量向上につながります。
βカロテンは体内に入ると必要な分だけビタミンAに変換されますので、
妊娠中にもビタミンAは必要ですので、補うことができます。
他の成分としてはビタミンCやビタミンEなども含まれており、
皮ごと食べることにより食物繊維も摂取することが可能な優れた食材です。
まとめ
妊娠中にブルーベリーはたべても構いませんが、
毎日食べ過ぎることにより、ポリフェノールの摂りすぎになる可能性がありますので、
食べ過ぎには注意してください。
量的には他からのポリフェノール摂取を考えると、
ブルーベリーは1日に100g未満でとどめておいた方が良いでしょう。
ポリフェノールはチョコーレートやココア、コーヒー、緑茶、紅茶、ルイボスティーなどにも含まれていますので、
特に妊娠中にノンカフェインで人気のルイボスティーはついつい飲み過ぎてしまう傾向にありますので、
ブルーベリーと一緒に摂取する場合は、特に注意してください。