妊娠中カマンベールチーズは食べても大丈夫？注意点は？

カマンベールチーズはピザやチーズフォンデュ、パスタ、サラダなどで使われますが、
妊娠中に食べても問題ないのでしょうか？注意しなければいけないことはないのでしょうか？
こちらでは妊娠中のカマンベールチーズについて紹介致します。

妊娠中カマンベールチーズは食べてもいいの？

カマンベールが国産のものであれば、生の状態で食べてもほとんどの場合問題ありません。
スーパーなどで売られている国産のものならまず大丈夫でしょう。

ですが、外国産のものであれば、製造過程において加熱せずに作られている可能性がありますので、
リステリア菌が存在する可能性があります。
ですので、外国産のカマンベールチーズを食べる時は必ず加熱してから食べるようにしましょう。
加熱時間は中心部が75℃以上1分以上加熱すれば大体の菌は死滅します。
リステリア菌も死滅しますので、問題なく食べることができます。

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国産のものだとなぜ大丈夫なの？

雪印や十勝、よつ葉など大手から出ているカマンベールチーズは
乳の段階で加熱殺菌しますので、リステリア菌はその時点で死滅します。
そこから発酵してカマンベールを作りますので、リステリア菌はいませんので、
そのまま食べても問題がないのです。

リステリア菌に感染するとどうなるの？

母体の症状としては、軽いインフルエンザ様の症状が出ます。重篤な症状になると敗血症や髄膜炎になることもあり、
海外では死亡例も確認されています。
参照：MSDマニュアル家庭版

参照：厚生労働省

母体だけなら、特に重い症状にはなりにくいのですが問題は胎児です。
リステリア菌に感染すると胎盤を通して胎児にも感染する可能性があり
その場合、20％程度の確立で流産もしくは子宮内胎児死亡があったという研究データがあります。
また、生存し分娩に至った児のうち68％に新生児リステリア感染症が認められ、
肺炎、敗血症、髄膜炎が主な症状であり、治療しても24％が死亡、12％に神経学的後遺症を認めたとあります。
参照：佐野産婦人科

というように胎児に影響を及ぼす可能性があり、重篤になる可能性もありますので、
リステリア菌には十分に注意しなければいけません。

リステリア菌の感染率は？妊娠中は注意した方が良い？

注意点はあるの？

国産のものを提供しているお店やスーパーで売られているカマンベールチーズは
サラダなどに入っていても問題なく食べることができるのですが、
本格イタリア料理店などで生で提供されるカマンベールチーズは
外国産の可能性がありますので、食べる前に国産なのかどうか聞いてから食べるようにしてください。
もし心配なようであれば、サラダなどに含まれている生のカマンベールチーズは食べないようにすると良いでしょう。

チーズフォンデュの場合はどうでしょう？
国産のものだと問題ないのですが、外国産のものでチーズフォンデュを作る場合、
リステリア菌は殺菌されているかが気になると思います。

カマンベールチーズは65℃程度で溶けるので、低温で加熱されていれば
リステリア菌は殺菌できませんが、オーブンに入れたり、ホットプレートで溶かしたりする場合は、
75℃以上ありますので、リステリア菌は殺菌できますので、
基本的にはチーズフォンデュは問題なく食べることができます。

また、カルボナーラやピザなどに入っているカマンベールチーズも加熱していますので、
どこで食べても基本問題になりませんが、
明らかに加熱していないような状態（加熱後に入れたようなもの）のものは控えた方が良いでしょう。

カマンベールだけじゃない！外国産のナチュラルチーズは気をつけて！

ナチュラルチーズはカマンベールチーズだけでなく、様々な種類があります。
日本で作られるものは乳の段階で加熱されますので、問題はないのですが
海外のものは加熱せずに作られますので、リステリア菌が存在する可能性があります。
ナチュラルチーズの種類についてですが、
カッテージチーズ
クワルクチーズ
クリームチーズ
カマンベールチーズ
ブリーチーズ
バラカチーズ
ブリヤ・サヴァランチーズ
ポン・レヴェックチーズ
マンスティールチーズ
リヴァロチーズ
エポワスチーズ
ピラミッドチーズ
バノンチーズ
ヴァランセチーズ
サント・モールチーズ
ロックフォールチーズ
ゴルゴンゾーラチーズ
スティルトンチーズ
ゴーダチーズ
マリボーチーズ
サムソーチーズ
ラクレットチーズ
カンタルチーズ
エメンタールチーズ
グリュイエールチーズ
エダムチーズ
チェダーチーズ
パルミジャーノ・レッジャーノチーズ
ロマノチーズ
モッツァレラチーズ