妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
キャンディチーズは食べても良いのでしょうか?
こちらでは妊娠中のキャンディチーズについて紹介致します。
妊娠中キャンディチーズは食べても良いの?
キャンディチーズは製造過程において加熱しているプロセスチーズになりますので、
リステリア菌は存在していませんので、
妊娠中のどの時期においても食べることができます。
原材料の中にモッツァレラチーズも含まれていますが、
加熱して製造するので問題はありません。
どのくらいの量食べても良いの?
キャンディチーズがおやつとするのであれば、
妊娠中の1日のおやつの量は厚生労働省の食事バランスガイドによると
200kcal以下と定められています。
キャンディチーズのカロリーを見てみると、
3粒15gあたり50kcalになっておりますので、
12粒食べても良い計算になります。
食事にということであれば、
2~3粒程度で、大幅にカロリーを超えなければ特に気にする必要はないでしょう。
国産のナチュラルチーズであれば問題ない?
モッツァレラチーズやクリームチーズなどのナチュラルチーズは
外国産のものであれば、リステリア菌が存在する可能性があり注意が必要なのですが、
国産のものであれば、乳の段階で加熱殺菌されますので、
ナチュラルチーズであっても妊娠中に食べて問題ありません。
また、お店などで提供されるモッツァレラチーズなどは
日本の食品衛生法に則って提供されるため、
例えばサイゼリヤでは外国産のナチュラルチーズを使用していますが、
乳の段階で加熱殺菌したものでチーズを作りさらに厳しい検査にクリアしたものを
輸入しているため、こちらも食べて問題ありません。
問題になるのは個人輸入したナチュラルチーズや
海外旅行などで買ってきたナチュラルチーズは殺菌処理がされていない可能性がありますので、
妊娠中は控えておいた方が良いでしょう。
リステリア菌に感染するとどうなるの?
母体の症状としては、無症状の場合と軽いインフルエンザ様の症状が出ます。重篤な症状になると敗血症や髄膜炎になることもあり、
海外では死亡例も確認されています。
参照:MSDマニュアル家庭版
参照:厚生労働省
母体だけなら、特に重い症状にはなりにくいのですが、問題は胎児です。
リステリア菌に感染すると胎盤を通して胎児にも感染する可能性があり
その場合、20%程度の確率で流産もしくは子宮内胎児死亡があったという研究データがあります。
また、生存し分娩に至った児のうち68%に新生児リステリア感染症が認められ、
肺炎、敗血症、髄膜炎が主な症状であり、治療しても24%が死亡、12%に神経学的後遺症を認めたとあります。
参照:佐野産婦人科
というように胎児に影響を及ぼす可能性があり、重篤になる可能性もありますので、
リステリア菌には十分に注意しなければいけません。
つわり時でキャンディチーズしか食べられない場合は?
つわり時でキャンディチーズしか食べられない場合、
つわり時期の考え方としては食べられる物を食べられる時に食べられるだけ食べる
というのが基本的な考え方ですので、キャンディチーズを食べられる時に食べると良いでしょう。
キャンディチーズしか食べていなくてお腹の赤ちゃんが心配になるかも知れませんが、
赤ちゃんはママが元々蓄えている栄養をしっかりと吸収して成長しますので、
心配する必要はありません。
問題となるのは食べづわりです。
食べづわりでキャンディチーズを食べて落ち着く場合、
過剰に食べてしまうとカロリー過多になり肥満の原因になりますので、
あらかじめ1日に食べる量を決めておき、時間をかけて食べることにより
カロリーの調節はある程度出来るかと思います。
まとめ
キャンディチーズはプロセスチーズに属しますので、
リステリア菌は存在しませんので、妊娠中でも安心して食べることができます。
また、日本製のモッツァレラチーズなどナチュラルチーズは
乳の段階で加熱殺菌されていますので、ナチュラルチーズであっても
問題なく食べることができます。
問題となるのは個人輸入したナチュラルチーズであったり、
海外旅行などで購入したナチュラルチーズの場合は、
リステリア菌が存在する可能性がありますので、
こちらは食べないようにしましょう。