妊娠中何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
卵焼きはどれくらいの量食べても良いのでしょうか?
また、半熟の場合は大丈夫なのでしょうか?
こちらでは妊娠中の卵焼きについて紹介致します。
妊娠中卵焼きはどれくらいの量食べても良いの?
まずどれくらい食べて良いか知るには、卵焼きのカロリーがどれくらいあるか見てみる必要があります。
卵焼き100gあたりのカロリーは206kcalとなります。
これではわかりにくいので、卵1個分のカロリーを見ると
90kcalとなります。
妊娠中の1日の摂取カロリーは普通の生活を送っている場合、
妊娠初期 2100kcal
妊娠中期 2300kcal
妊娠後期 2550kcal
※18~29歳まで。30~49歳までは上記マイナス50kcalになります。
参照:厚生労働省
妊娠中のおやつとして摂取しても良いカロリー量は厚生労働省によると200kcal以下になり、
1日3食食べたとして3で割ると1食あたり
妊娠初期 633kcal
妊娠中期 700kcal
妊娠後期 783kcal
となります。
卵焼きとご飯を1膳、みそ汁を食べたとするなら
ご飯1膳(150g)が240kcalで、みそ汁1杯が50kcal程度ですので、
これを引くと
妊娠初期 343kcal
妊娠中期 410kcal
妊娠後期 493kcal
程度の卵焼きが食べられるという計算になります。
これがどのくらいの量かというと、
卵4~5個分の卵焼きが食べられるということになります。
卵焼きの定食ですと、これにおひたしなどの小鉢が付く程度ですので、
卵3~4個程度の卵焼きを食べるとカロリー的にはちょうど良いということになります。
とはいえ、これは数字上のことですので、あくまでも目安として見てください。
鮭の塩焼きなどを付けると、卵1~2個程度の卵焼きを食べるという感じになるかと思います。
3食卵焼きでも良いのか?
つわり時期で卵焼きしか食べられないと言う場合は、
食べられる時に食べられるだけ食べるというのが基本的な考え方ですので、
量のことは気にせず食べてもらって構いませんが、
つわりが終わり何でも食べられるようになれば、
カロリーや栄養、塩分などを意識した食生活に戻してください。
つわり以外で、3食卵焼きはというと、
卵焼きがメインのおかずでなければ構いませんが、
メインのおかずとして3食食べると、栄養の偏りが気になりますので、
できれば1日1食程度に抑えて、様々なものを食べるようにした方が良いでしょう。
なお、毎日食べても構いません。
半熟の場合は大丈夫なのか?
新鮮な卵を使っており、作った後長期保存していなければ、
ほぼ問題になることはありません。
半熟の場合気になるのはサルモネラ菌の食中毒ですが、
新鮮な卵にどのくらいの割合でサルモネラ菌が存在するのか見ていくと、
日本で流通する生卵の汚染率は5000個~2万個に1個と考えられており、
その汚染された卵の中にいるサルモネラ菌の数は1個あたり10細胞程度のため、
汚染卵が新鮮な場合(賞味期限内で正しい保存法をしている場合)は
基本的に発症には至らないようです。
参照:食品微生物学(検査と制御方法)
サルモネラ菌の食中毒が発症する菌の量は、
基本的に1万~10万個程度の菌を摂取しないと発症しませんので、
仮に日本の新鮮な卵の汚染卵を生で食べたとしてもサルモネラ菌食中毒が発症することはほぼありません。
ですので、卵が新鮮であれば、半熟の卵焼きを食べてもそれほど心配する必要はありません。
卵焼きは良いタンパク源になる
卵はアミノ酸スコアが100という非常に良いタンパク源になります。
妊娠中でなくても摂取したいです。
タンパク質は体作りの基本となる栄養素で、妊娠中、特に妊娠中期以降は多めに摂取することが推奨されています。
なお、妊娠中期の1日のタンパク質摂取量は55g程度、妊娠後期では75g程度となっています。
卵1個(小さいもの)で、5g程度のタンパク質が摂取できます。
栄養素はタンパク質だけではないので、卵だけからタンパク質を摂るのではなく、
肉や魚など様々なものからタンパク質を摂るようにしましょう。
明太子は入れてもいいの?
卵焼きは様々な具材が入ると思いますが、
明太子を入れる場合、明太子全体に火が通っていたら問題ありません。
明太子が生の場合、リステリア菌が存在する可能性がありますが、
加熱することで死滅します。
他の具材についても火が通っていたら問題ありません。
まとめ
妊娠中卵焼きは1食あたり卵4~5個分の卵焼きを摂取すると1食のカロリー的には
ちょうど良いカロリーになります。
毎日卵焼きを食べても構いませんが、1日3食卵焼きメインでずっと続けると言うことはしないでください。
栄養バランスが偏る可能性が出てきます。
できるだけ様々なものを食べるようにしましょう。
※つわり時期で卵焼きしか食べられない場合は量のことは気にしなくて問題ありません。
日本の新鮮な卵で卵焼きを作っているのであれば
半熟であっても長期保存していない限りサルモネラ菌による食中毒になることはほぼありませんので、
心配しなくても良いでしょう。
長期保存してしまうと、サルモネラ菌よりも黄色ブドウ球菌の毒素による食中毒が心配になってきますので、作った後はできるだけ早めに食べるようにしてください。