妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
テリーヌは食べても良いのでしょうか?何か注意点はあるのでしょうか?
こちらでは妊娠中のテリーヌについて紹介致します。

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妊娠中テリーヌは食べても良いの?

テリーヌ

肉のテリーヌであっても野菜のテリーヌであってもチョコレートテリーヌであっても
どんな種類のテリーヌも火がしっかりと通っていれば妊娠中のどの時期においても食べて構いません。

テリーヌは作る過程で火を通しますので、基本的には食中毒の心配はありません。
参照:Foodie

参照:クスパ

参照したシェフのテリーヌの作り方では中火で45分間蒸しておりますので、
この段階で菌などは死滅します。

ただし、作り方はお店によって異なりますので、食べても良いかどうかは微妙なところではあります。
食べない方が良いテリーヌは肉類や魚類で火が通っていない、あるいは完全には火が通っていないテリーヌに関しては避けた方が良いでしょう。

生魚(あるいは生に近い加熱不十分)にはリステリア菌が存在する可能性があり、生肉(あるいは生に近い加熱不十分)にはリステリア菌、トキソプラズマが存在する可能性があります。

日本のお店で出されるテリーヌは食品衛生法に則って作られているとは思いますが、
どれくらい火が通っているのかわからないため、
念のため、しっかりと火が通っているかどうかリステリア菌やトキソプラズマは死滅しているか確認すると安心かと思います。

もし食べてしまったと心配している場合

テリーヌを調べて見ると妊娠中は食べない方が良いという情報が散見されますが、
リステリア菌やトキソプラズマに感染する可能性は低いです。
参照:アスクドクターズ

ですので、そこまで心配する必要はないのですが、
どうしても心配な方は産科医に相談すると安心かと思いますし、
お店にどの程度火を通したのか確認すると安心かと思います。

菌などは中心部が75℃以上で1分以上加熱されていれば、
大体の菌は死滅します。
ノロウイルスに関しては中心部が85~90℃で90秒以上加熱されていれば失活します。

ウェルシュ菌など一部加熱しても芽胞を作り生き延びる菌もいますが、
お店で食べるテリーヌに関しては作ってから長時間常温で放置することはないと思いますので、心配しなくても良いでしょう。

リステリア菌に感染するとどうなるの?

母体の症状としては、無症状の場合と軽いインフルエンザ様の症状が出ます。重篤な症状になると敗血症や髄膜炎になることもあり、
海外では死亡例も確認されています。
参照:MSDマニュアル家庭版

参照:厚生労働省

母体だけなら、特に重い症状にはなりにくいのですが、問題は胎児です。
リステリア菌に感染すると胎盤を通して胎児にも感染する可能性があり
その場合、20%程度の確立で流産もしくは子宮内胎児死亡があったという研究データがあります。
また、生存し分娩に至った児のうち68%に新生児リステリア感染症が認められ、
肺炎、敗血症、髄膜炎が主な症状であり、治療しても24%が死亡、12%に神経学的後遺症を認めたとあります。
参照:佐野産婦人科

リステリア菌の感染率は?妊娠中は注意した方が良い?

トキソプラズマに初感染したらどうなるの?

妊娠中に初感染すると
胎盤を通じて胎児に感染してしまうことがあり、その場合症状としては
死産、流産、水頭症、脈絡膜炎による視力の障害、脳内石灰化、精神運動機能障害などが起こる可能性があります。
感染は妊娠末期ほど胎児への感染率は上がりますが、妊娠初期の感染ほど重症化しやすいとされています。
参照:NIID国立感染症研究所

どのくらいの量食べても良いの?

テリーヌは1切れあたり種類にもよりますが、
およそ133kcalとなっています。

妊娠中の1日の摂取カロリー目標を見てみると、
普通の生活を送っている人で、
妊娠初期 2050kcal
妊娠中期 2250kcal
妊娠後期 2450kcal

となっており、そのうちおやつで摂取するカロリーは
厚生労働省の食時バランスガイドによると1日200kcal以下が推奨されていますので、
これを引いて、1日3食摂取するとした場合の1食のカロリーは、
妊娠初期 633kcal
妊娠中期 700kcal
妊娠後期 783kcal

となりますので、

前菜でテリーヌが出てきたとして
テリーヌで133kcal摂取するのは妥当なカロリーだと考えます。

家庭で作ってテリーヌを前菜ではなくメインと考えるならば、
4切れほど食べて残りのカロリーはご飯で摂取するという食べ方もできますし、
サラダも付け加えて良いでしょう。

ただし、塩分を多く含むテリーヌを作った場合は、1切れ程度にとどめておいた方が良いです。
その場合、テリーヌは前菜として扱い、メインに魚料理や肉料理を作ることをおすすめします。

テリーヌの栄養は?

テリーヌ1切れ(94.6g)あたりの栄養を見てみると、
やはり種類にもよりますが、こちらではサーモンテリーヌで見てみます。

エネルギー 133kcal
タンパク質 14.48g
脂質 7.97g
炭水化物 2.38g

ビタミンA 77.51μg
ビタミンD 14.04μg
ビタミンE 0.9mg
ビタミンK 14.62μg
ビタミンB1 0.13mg
ビタミンB2 0.18mg
ナイアシン 4.4mg
ビタミンB6 0.29mg
ビタミンB12 4.02μg
葉酸 27.4μg
パントテン酸 0.9mg
ビオチン 1.66μg
ビタミンC 8.3mg

ナトリウム 968.23mg
カリウム 208.7mg
カルシウム 22.01mg
マグネシウム 14.72mg
リン 143.03mg
鉄 0.56mg
亜鉛 0.36mg
銅 0.06mg
マンガン 0.05mg
ヨウ素 1.25μg
セレン 1.75μg
クロム 0.13μg
モリブデン 2.57μg

食物繊維総量 0.56g
食塩相当量 2.46g

このようになっています。
参照:カロリーSlism

この中で多く含まれる成分としては、
タンパク質、ビタミンD、ビタミンK、ナイアシン、ビタミンB6、
ビタミンB12、ナトリウムとなっています。

サーモンテリーヌの場合、低糖質高タンパクですので、
ここだけ見ると非常に健康に良いのですが、
塩分が2.46g含まれているので、1切れ食べただけでも
塩分の摂り過ぎになる可能性が高いため、
食べるとしてもたまに食べる程度に抑えておいた方が良いでしょう。

ビタミンDはカルシウムの吸収を助けてくれる働きがあるため、
他の料理などでカルシウムを摂取すると効果的になります。

ビタミンKは骨に存在するカルシウム結合タンパク質を活性化し、
カルシウムの骨への沈着を促して流出を防ぎます。

ナイアシンは他のビタミンB群と同様に酵素をサポートする補酵素として
エネルギー代謝をスムーズにしてくれます。

ビタミンB6はタンパク質の分解を助けてくれる他、
免疫機能の正常な働きを維持、皮膚の抵抗力の増進にも携わっている栄養素です。

ビタミンB12は赤いビタミンとも呼ばれ、血液を作る造血作用があるのが特徴です。

塩分を控えめに作ると毎日でも食べたい料理になります。

塩分を摂り過ぎるとどうなるの?

お塩

1日程度塩分を摂り過ぎたからといって特に何か影響があるわけではありませんが、
日常的に塩分を摂り過ぎていると
妊娠中はむくみやすいのですが、そのむくみがさらにひどくなったり、
高血圧のリスクを高めたり、
赤ちゃんを育てるための体内のバランスがくずれやすくなります。
参照:エレビット

妊娠高血圧症候群になると胎盤に送られる血液量が減少して、赤ちゃんに酸素や栄養がうまく行き渡らなくなる可能性を高め、
その結果、赤ちゃんの発育不全や機能不全を引き起こす可能性が高まったりします。
参照:HOW TO MARRY

塩分を摂り過ぎている場合の対処法は?

人参

食生活を見直すことが前提となるのですが、
カリウムを摂取することで、摂取した塩分を排出する作用があるため、
カリウムを摂取することをお勧めします。

カリウムが多く含まれる食材として100gあたりで挙げると
切り干し大根 3500mg
ドライトマト 3200mg
アボカド(生) 720mg
ほうれん草(生) 690mg
人参(生) 630mg

ドライマンゴー 1100mg
ドライバナナ 1300mg
干し柿 670mg
バナナ(生) 360mg

干しひじき(乾燥) 6400mg
乾燥わかめ 5200mg
あおさ(素干し) 3200mg
焼き海苔 2400mg
わかめ(生) 730mg

このようにカリウムを多く含む食材はたくさんあります。
塩分を摂り過ぎている場合は、カリウムの多い食材を積極的に摂り入れましょう。
なお、カリウムには摂取上限はありませんので、心配する必要はありません。

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まとめ

テリーヌには様々な種類がありますが、火が通っていれば
どの種類のテリーヌも食べて構いません。

ただし、肉類や魚類のテリーヌは塩分が多いため
食べ過ぎると塩分の摂り過ぎになる可能性が高まりますので、
食べたとしても1切れ程度でとどめておき、さらに毎日ではなくたまに食べる程度に抑えておいた方が良いでしょう。

栄養は骨の発育に関与する栄養素が豊富に含まれていますので、
もし塩分を調節できるのであれば、毎日でも食べたい料理になります。

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