寒くなると焼き芋が販売されます。石焼き芋も売りに来ますが、
妊娠中に焼き芋は食べても良いのでしょうか？トキソプラズマが心配です。
こちらでは妊娠中の焼き芋について紹介致します。
妊娠中の焼き芋！トキソプラズマは大丈夫？
トキソプラズマは焼いたり、低温殺菌でも死滅します。
組織中のシストの緩増虫体は67℃以上で1～2分加熱すると死滅しますので、
焼き芋はそれ以上の温度で加熱を行ないますので、
芋にトキソプラズマが付いていたとしても焼き芋にすると死滅するので、
心配なく食べることができます。
参照：食品安全委員会
どのくらいの量食べても良いの？
焼き芋をおやつとした場合、
妊娠中の1日のおやつの量は厚生労働省の食事バランスガイドによると
200kcal以下と定められています。
焼き芋1本のカロリーは焼き芋の大きさが異なるため
幅がありますが、151～453kcalあります。
ですので、焼き芋100g程度であればおやつとしてちょうど良い量になるのですが、
大きなサイズのものになると300gもあるため、これを食べると大幅におやつとしてのカロリーを越えてしまいますので、
食べるとしても1/3本程度でとどめておいた方が良いでしょう。
食事として考えた場合、
妊娠中の1日の摂取カロリー目標を見てみると、
普通の生活を送っている人で、
妊娠初期 2050kcal
妊娠中期 2250kcal
妊娠後期 2450kcal
となっており、そのうちおやつで摂取するカロリーは
厚生労働省の食時バランスガイドによると1日200kcal以下が推奨されていますので、
これを引いて、1日3食摂取するとした場合の1食のカロリーは、
妊娠初期 633kcal
妊娠中期 700kcal
妊娠後期 783kcal
となります。
この場合だと1本（300g）食べてもまだ食事のカロリーとしては余裕があります。
ですので、焼き芋を1本食べて他にタンパク質などを摂取するとちょうど良い食事になるでしょう。
焼き芋の栄養は？
焼き芋の栄養は1本（300g）あたり
エネルギー 453kcal
タンパク質 4.2g
脂質 0.6g
炭水化物 117g
ビタミンA 9μg
ビタミンE 4.2mg
ビタミンB1 0.39mg
ビタミンB2 0.18mg
ナイアシン 2.1mg
ビタミンB6 0.99mg
葉酸 156μg
パントテン酸 4.2mg
ビオチン 21.6μg
ビタミンC 39mg
ナトリウム 54mg
カリウム 1500mg
カルシウム 69mg
マグネシウム 63mg
リン 234mg
鉄 2.7mg
亜鉛 0.6mg
銅 0.63mg
マンガン 0.87mg
ヨウ素 3μg
セレン 3μg
モリブデン 15μg
食物繊維総量 13.5g
このようになっています。
参照：カロリーSlism
一言で言うと栄養満点の食材です。
多く含まれている栄養としては、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸、
ビオチン、ビタミンC、カリウム、マグネシウム、リン、鉄、銅、マンガン、モリブデン、食物繊維
となっています。
おやつとして食べるのにもスナック菓子などを食べるよりよほど適していますし、
食事として食べる分にも例えば白ご飯の代わりに食べると
白ご飯よりも様々な栄養が含まれていますので、栄養のことを考えると
白ご飯の代わりとしても適しています。
ただし、おやつにしても白ご飯の代わりとしても
1本（300g）食べてしまうとカロリーの摂りすぎになってしまいますので、
1/3本程度で抑えておきましょう。
残った焼き芋はどうしたらいいの？
残った焼き芋はラップに包んで冷蔵庫で保存してください。
焼き芋が熱い状態で冷蔵庫に入れてしまうと、
周りの食材の温度が上がってしまうため、あら熱が取れてから保存するようにしましょう。
食べる時は電子レンジで加熱するか、オーブントースターで加熱すると良いでしょう。
電子レンジで加熱する場合は、ラップは付けたままで良いですが、
オーブントースターで加熱する場合はラップを外してから加熱するようにしましょう。
焼き芋の皮も食べても良いの？
しっかりと火が通っていますので、
トキソプラズマもその他の菌も死滅しますので、
問題なく食べることができます。
皮がごわごわしていて食べるのに抵抗があるという場合を除き、
食べれるなら食べたいと言う場合は、積極的に食べることをおすすめします。
皮には食物繊維が豊富な他、アントシアニンと呼ばれるポリフェノールの一種も含まれているため、
健康に良いです。
ただし、皮に付いている焦げの部分は食べないでください。
焦げにはアクリルアミドと呼ばれる有害な物質が含まれている可能性があり、
発がん性があると考えられています。
まとめ
焼き芋はしっかりと火を通しますので、表面などにトキソプラズマが付いていたとしても、
死滅しますので、問題なく食べることができます。
焼き芋をおやつとして食べる場合、1本（300g）食べるとカロリーの摂りすぎになりますので、
大きいサイズの焼き芋を食べるとしたら1/3本あたりでとどめておいた方が良いでしょう。
食事の白ご飯の代わりとして食べる場合も1/3本程度でとどめておくと、
白ご飯で摂取する分のカロリー程度で抑えることができます。
白ご飯よりも様々な栄養が豊富ですので、
代わりに食べるということは十分なメリットがあります。
特に鉄分や食物繊維が豊富に含まれていますし、
カリウムも豊富に含まれているため、妊娠中には嬉しい栄養が多いです。
