妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
サフランは食べても良いのでしょうか?何か注意点はあるのでしょうか?
こちらでは妊娠中のサフランについて紹介致します。
妊娠中サフランは食べても良いの?
サフランはライスに入れてサフランライスにしたりパエリアにも使われていますが、
サフランには子宮収縮作用があるため摂取には若干注意が必要になります。
参照:グローバル天然物科学研究センター
ただし、少量では特に問題はなく過剰摂取によって子宮が収縮するようです。
今までにサフランで堕胎したという報告はありませんので、
料理で使われている量程度でしたら問題はありません。
参照:たまひよ
つまり、一般的な食事の量でしたらサフランは食べても良いということになります。
通常の食事とは?
例えばサフランライスを1人前ですと0.5合程度のお米の量になり、
サフランライスに使われるサフランの量は2合あたりでひとつまみの量となります。
次にパエリアの場合ですと、
お米100g(およそ2/3合)あたりに使われるサフランの量はひとつまみです。
パエリアを仮に200g分のお米分食べたとしても
サフランの摂取量は少量となります。
妊娠中に必要なエネルギーで考えると
妊娠中の1日の摂取カロリー目標を見てみると、
普通の生活を送っている人で、
妊娠初期 2050kcal
妊娠中期 2250kcal
妊娠後期 2450kcal
となっており、そのうちおやつで摂取するカロリーは
厚生労働省の食時バランスガイドによると1日200kcal以下が推奨されていますので、
これを引いて、1日3食摂取するとした場合の1食のカロリーは、
妊娠初期 633kcal
妊娠中期 700kcal
妊娠後期 783kcal
となります。
パエリアの場合だとお茶碗一膳分(159.8g)で127kcalになります。
ですので、パエリアだけが食事となる場合は、
お茶碗5膳分程度食べると1食に必要なカロリーが補えます。
この程度のパエリアを食べたとしても、サフランの摂取量としては少量にあたるため、
やはり通常の食事ではサフランを大量に摂取することは難しいでしょう。
サフランを使った料理は?
サフランライス、パエリア以外にブイヤベース、サフランを使ったリゾット、
クロスティーニ、ローストスペアリブなどが挙げられます。
このどれもがサフランの使用量は少量となるため
妊娠中であっても気にする必要はないでしょう。
サフランの効能は?
サフランは漢方に用いられており、
効能としては、血管を広げたり、血液をサラサラにする血行改善効果があります。
更年期障害、月経不順、生理痛、ヒステリー、うつ病、不眠、冷え性、
動脈硬化などに効果を発揮します。
また、中枢神経を活性化させ、記憶力増進という効能もあります。
参照:TIRAKITA
サフラン茶の飲み過ぎには注意が必要
サフラン茶に使用されるサフランの量は
お湯200mlに対してサフランの花のめしべ2~3個程度ですので、
通常量飲む分には特に問題はないのですが、
過剰に飲むことで影響が出る可能性がありますので、
過剰摂取は控えてください。
なお、1日にサフラン1.5g以下摂取しても問題はないとされています。
参照:香詩苑
まとめ
妊娠中のどの時期においてもつわり時期でも
サフランは一般的な食事の量程度でしたら、摂取しても問題がないことがわかりました。
ただし、サフランには子宮収縮作用があるため、
過剰に摂取すると影響が出るかも知れませんので、
過剰摂取しないようにしてください。
特にサフラン茶などの場合は、1日に何Lも摂取すると
過剰摂取にあたる可能性がありますので、
サフラン茶の飲み過ぎには注意してください。
サフランを摂取してしまって心配な方もおられると思いますが、
料理に使う量程度では何の問題もありませんので、気になさらず。