妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
クリームパンは食べても良いのでしょうか？何か注意点はあるのでしょうか？
こちらでは妊娠中のクリームパンについて紹介致します。
妊娠中クリームパンは食べても良いの？
結論から言うと妊娠中のどの時期においてもクリームパンは食べても良いです。
クリームパンにはカスタードクリームが入っていますが、
もし手作りのクリームパンだった場合で、常温で長く置いておいた場合は
菌が繁殖している恐れがありますので食べないようにしてください。
市販のクリームパンの場合は、袋を開けていなければ消費期限までは
常温で置いておいて大丈夫です。
手作りの場合に気になるのが、黄色ブドウ球菌の繁殖で食中毒になることと、
カスタードクリームに使用した卵が汚染された卵だった場合で、さらに加熱が不十分だった場合、
常温で置いておくとサルモネラ菌が繁殖する可能性があります。
カスタードクリームを作る時はしっかりと火を通す（中心部が75℃以上で1分以上加熱）のであれば、
菌は死滅しますので、問題はありません。
パン屋さんで購入するクリームパン（袋に入っていない物）は基本的に当日中に食べた方が良いでしょう。
ここまで菌の話をしましたが、クリームパンを朝食や昼食として
毎日食べると栄養が偏ってしまいますので、毎日食べるということは避けた方が良いでしょう。
食べるなら週に1度などたまに食べる程度が良いです。
どのくらいの量食べても良いの？
妊娠中の1日の摂取カロリー目標を見てみると、
普通の生活を送っている人で、
妊娠初期 2050kcal
妊娠中期 2250kcal
妊娠後期 2450kcal
となっており、そのうちおやつで摂取するカロリーは
厚生労働省の食時バランスガイドによると1日200kcal以下が推奨されていますので、
これを引いて、1日3食摂取するとした場合の1食のカロリーは、
妊娠初期 633kcal
妊娠中期 700kcal
妊娠後期 783kcal
となります。
クリームパンのカロリーは一般的なサイズのもので、
1個（91.7g）で203kcal程度あります。
これを食事とするならカロリーが足りていません。
クリームパンの大部分は炭水化物で出来ていますので、
タンパク質とビタミン類、ミネラル類を摂取したいところです。
ですので、付け加えるのであればベーコンなどの肉類やウインナー、
スクランブルエッグなどの卵料理を付けることでタンパク質は補えます。
ビタミン類に関してはサラダを食べることで大まかなビタミン類は摂取できますし、
食物繊維も一緒に摂ることができます。
飲み物は牛乳を飲むとカルシウムが摂取できます。
クリームパンに加えて肉類とサラダ、牛乳を付け加えることで、
カロリーもちょうど良いカロリーとなるでしょう。
あくまでも一例ですので参考にしてください。
仮にクリームパンだけを食事とするなら3個食べると
カロリー的にはちょうど良いカロリーにはなるのですが、
先ほども書いたように栄養が偏りますので、食べたとしても1個でとどめて、
他のものから栄養を補うようにしましょう。
クリームパンの栄養は？
クリームパン1個（91.7g）の栄養を見てみると、
エネルギー 203kcal
タンパク質 6.14g
脂質 6.08g
炭水化物 32.91g
ビタミンA 76.37μg
ビタミンD 1.04μg
ビタミンE 0.49mg
ビタミンK 4.02μg
ビタミンB1 0.09mg
ビタミンB2 0.13mg
ナイアシン 0.35mg
ビタミンB6 0.06mg
ビタミンB12 0.39μg
葉酸 32.42μg
パントテン酸 0.71mg
ビオチン 7.47μg
ビタミンC 0.39mg
ナトリウム 159.81mg
カリウム 105.96mg
カルシウム 58.89mg
マグネシウム 11.16mg
リン 98.01mg
鉄 0.64mg
亜鉛 0.62mg
銅 0.06mg
マンガン 0.11mg
ヨウ素 14.41μg
セレン 13.38μg
クロム 0.39μg
モリブデン 8.72μg
食物繊維総量 0.87g
食塩相当量 0.4g
このようになっています。
参照：カロリーSlism
この中で多い成分としてはセレンとモリブデンになります。
若干多いものとしてビタミンDがありますが、
全体的に見ると栄養が炭水化物に偏っています。
ですので、クリームパンを食べる時は、
おやつとして食べるのであれば1個食べるとおやつとしてはちょうど良いのですが、
食事として食べるとなると炭水化物しか摂取していないと言っても良いくらいなので、
タンパク質にビタミン類、ミネラル類を他から補う必要があります。
つわり時期でクリームパンしか食べられない場合は？
つわり時期でクリームパンしか食べられない場合は、
つわり時期の考え方としては食べられる物を食べられる時に食べられるだけ食べる
というのが基本的な考え方ですので、クリームパンを食べられるときに食べるようにして問題ないです。
クリームパンしか食べていなくてお腹の赤ちゃんが心配という方もおられると思いますが、
赤ちゃんはママが元々蓄えている栄養をしっかりと吸収して成長しますので、
心配する必要はありません。
ただし、水分はしっかりと摂取してください。
つわりが終わり何でも食べられるようになったら
栄養やカロリーのことを意識した食生活に戻してください。
まとめ
妊娠中のどの時期においてもクリームパンは食べても構いません。
ただし、手作りクリームパンやパン屋さんで売っているクリームパンの場合は、
当日中に食べるようにしてください。
袋に入っているものであれば、消費期限までは問題なく食べることができます。
クリームパンは毎日食べると栄養が偏る恐れがありますので、
週に1度、多くても2度程度にとどめて食べるようにした方が良いでしょう。
