妊娠中にコーラがやめられないという場合どうしたらよいのでしょうか?
そもそもやめる必要はあるのでしょうか?
こちらでは妊娠中コーラがやめられない件について紹介致します。

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妊娠中コーラがやめられない!飲み過ぎるとどうなるの?

コーラ

コーラには気になる成分として糖類とカフェインが含まれています。
このうち、カフェインについてはコーラ100mlあたり約10mg含まれています。

妊娠中英国食品基準庁(FSA)によると、
1日あたりのカフェイン摂取量を200mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)に制限するように求めています。
参照:厚生労働省

日本には海外のような基準は設けられておりませんが、
産婦人科医の多くは、コーヒーなら1日に1~2杯程度ならOKとしています。
参照:ママ、あのね。

ですので、コーラに含まれるカフェインについては、
過剰に摂取しない限り問題にはなりません。

仮に、コーラをペットボトル1本(500ml)飲んだとしても
カフェインは約50mgですので、問題にならないことがわかります。

なお、カフェインは毎日300mg以上摂取していると
流産や早産のリスクが増加すると言われています。

それよりも問題になるのは糖類の量です。
コーラ500ml飲むと、それだけで糖類を56.5g摂取することになります。

仮におやつも食べてコーラも飲むという状態が日常的になっていたとすると、
糖類の摂りすぎになり、肥満になる可能性が出てきます。

肥満になると妊娠糖尿病や妊娠高血圧症のリスクが増加しますので、
毎日コーラを500ml飲んで、おやつも食べるという生活を続けているのであれば、注意が必要です。

では、コーラは毎日飲んではいけないのか?

コーラ自体は飲み過ぎなければ、問題になることはないでしょう。
といっても、しっかりと総摂取カロリーの計算が出来ているならの話ですが。

妊娠中に摂取しても良いおやつの量は
厚生労働省の食事バランスガイドによると1日に200kcalまでとされています。

ですので、おやつを食べないという前提であれば、
コーラは1日に400ml程度は飲むことができます。

おやつを食べるのでしたら、仮におやつが150kcal程度だとすると
コーラは100ml程度に抑えなければなりません。

つわり時でコーラが必要な場合は?

つわり時でコーラを飲むとすっきりするという方は少なくありません。
つわり時期の考え方としては、食べられるものを食べられる時に食べられるだけ食べる
というのが、基本的な考え方ですので食べられるもの、飲めるものを摂取すると良いでしょう。

例えば、コーラしか摂取出来ないと言う場合、
カロリーのことはひとまず置いておいてコーラを飲むようにすれば良いです。

ただし、つわりが終わって何でも食べられるようになったら、
カロリーや栄養などを意識した食生活に戻すようにしてください。

そのままコーラを毎日多量(500mlなど)に飲んでおやつも食べているのだとしたら、
肥満のリスクが高まります。

ゼロコーラはどうなの?

ゼロコーラは確かに、カロリーは0kcalですので、太る心配はないでしょう。
しかし、ゼロコーラには人工甘味料が含まれています。
多少摂取するくらいなら問題にはならないのですが、
過剰に摂取してしまうと、赤ちゃんに影響が出る可能性が否定できません。

ベイクの国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所(NIDDK)の研究チームの実験では、

妊娠・授乳中の母マウスに人工甘味料スクラロースとアセスルファムKを摂取させたところ、子マウスの代謝に対して悪影響を及ぼし、マイクロバイオーム(細菌叢9))が変化したと発表しました(Frontiers in Microbiology 2019年6月)。

研究チームは、妊娠・授乳中の母マウスにスクラロースとアセスルファムKの混合液を、ヒトにおける1日摂取許容量に相当する量、その2倍量、水の3群に分けて投与し健康影響を検証した。母マウス(n=31)は血液、母乳、糞便、尿、子マウス(n=226)は血液、糞便、尿を解析した。子マウスを解析したところ、スクラロース、アセスルファムKは共に胎盤と母乳を通してマウスに移行することが確認された。これは以前より報告されていたことではある。

人工甘味料を1日摂取許容量の2倍量摂取した母マウスは、人工甘味料の摂取量が1日摂取許容量である母マウスと比べ、代謝変化が非常に大きかった。また、子マウスの肝機能も影響を受け、血液中の毒素を分解する働きは衰え、腸内の細菌代謝物が劇的に変化した。腸内細菌の変化は2型糖尿病や肥満に類似し、インスリン分泌、炎症、腸内細菌の変化を引き起こす糖の影響が拡大し、脂肪の蓄積を促し、2型糖尿病を誘発することが認められた。

引用:くにちか内科クリニック

この研究では、マウスを使っており、人工甘味料を1日の許容摂取量の2倍という
多量の人工甘味料を投与させているので、参考程度にしかなりませんが、
仔マウスの腸内細菌の変化が認められ、肥満や2型糖尿病を誘発することが認められたとあります。

少なくとも、人工甘味料は胎盤を通して胎児に移行するため、
注意に超したことはありせん。

この研究では動物を使っており、人間には当てはめることはできませんが、
継続して人工甘味料を摂取することは人間であっても控えた方が良さそうな結果が出ています。

人工甘味料はスクラロース、アセスルファムK以外にもアスパルテームやL-フェニルアラニン化合物などがありますが、
他の研究では、カルガリー大学のライマー教授の研究によるマウス実験があります。

実験では妊娠中のラットにアスパルテーム、ステビア、または普通の水を与え、出産後に仔の体重を測定しするとともに腸内微生物叢を調査した。

驚くべきことに、甘味料はラットの母親に対する影響はごくわずかだったものの、仔には有意な影響があった。甘味料を与えられた母親から生まれた仔は、体重が多く、体脂肪率が高くなっていた。腸内微生物に重要な変化が見られ、具体的には、プロピオン酸と酪酸を生成する微生物が増加し、乳糖を発酵させる種は減少していた。腸内細菌叢におけるこれらの変化は、仔の体重増加を引き起こした可能性があるという。

引用:LINK de DIET

この研究ではどのくらいの人工甘味料を摂取させたかわかりませんが、
仔マウスの腸内細菌の変化による体重増加を引き起こした可能性があると言っています。

これら二つの研究は人工甘味料の種類は違えど、
体重増加を示すであろう結果が出ているため、
いずれの人工甘味料も妊娠中は摂取を控えた方が良いと考えます。

なお、ゼロコーラに含まれている人工甘味料は、某メーカーのものを見てみると
アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK、スクラロースとなっています。

アスパルテームはWHOで発がん可能性リストに掲載されたことでも有名ですね。
可能性ですので、身体に害があるという断定はできませんが、
妊娠中は胎児のこともありますので、控えるに越したことはありません。

まとめ

妊娠中にコーラがやめられない方は、無理にやめる必要はありません。
問題となるのは、コーラの摂取量ですので、
たくさん飲まなければ毎日飲んでも問題はありません。

コーラを毎日飲みたい場合は、肥満になる可能性を減らすため
おやつの摂取はやめて、コーラを400ml程度飲むか、
おやつは100~150kcal程度に抑えて、コーラを100~200ml飲む
というように摂取カロリーを調節すると良いでしょう。

なお、コーラがやめられないからといってダイエットコーラ・ゼロコーラを
毎日飲むことは推奨しません。

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