妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
ガパオライスは食べても良いのでしょうか?ガパオライスに乗っている目玉焼きが半熟の場合がありますがどうなんでしょうか?
こちらでは妊娠中のガパオライスについて紹介致します。
妊娠中ガパオライスは食べても良いの?
結論を言うと妊娠中のどの時期においてもガパオライスは食べても構いません。
ただし、塩分が多いため毎食ガパオライスというのは避けた方が良いでしょう。
食べたとしても1日1食。できればたまに食べる程度にとどめておいた方が良いです。
目玉焼きが半熟の場合は?
ガパオライスに乗っている目玉焼きが半熟の時がありますが、
日本で販売されているガパオライスであれば、
まず食中毒にはかかりませんので、安心して食べても良いです。
何を根拠に食中毒にかからないかを説明すると、
日本では食品衛生法に則って食品が提供されているため、
卵は新鮮な(生の状態で食べられる)ものを使用しています。
気になるのはサルモネラ菌による食中毒ですが、
この菌は1個や2個摂取しただけでは発症せず、
通常は1万~10万個程度の菌を摂取すると発症するようです。
もちろん体調や抵抗力、大人と子供の違いや妊娠中であるかどうかによって
違いはありますので、参考程度にとどめておいてください。
参照:こおらす
では、次に新鮮な卵にどのくらいの割合でサルモネラ菌が存在するのか見ていくと、
日本で流通する生卵の汚染率は5000個~2万個に1個と考えられており、
その汚染された卵の中にいるサルモネラ菌の数は1個あたり10細胞程度のため、
汚染卵が新鮮な場合(賞味期限内で正しい保存法をしている場合)は
基本的に発症には至らないようです。
参照:食品微生物学(検査と制御方法)
ということで、新鮮な卵を使っていますし、
卵は出荷される前にしっかりと洗浄されているため、殻にサルモネラ菌が付着していることもありません。
ですので、妊娠中であっても料理として提供されたものは、
食品衛生法を無視して不衛生な状態で食事を提供しているお店以外では
安心して食べることができます。
絶対に食中毒にはならないということではありませんので過信はしないでください。
ただ、食中毒になる確率は限りなく低いです。
ナンプラーが入っているけど大丈夫?
ガパオライスにはナンプラーが使用されています。
ナンプラーというのは、魚の骨や身を使った醤油のような調味料で
辛みなどは一切ありません。
妊娠中に摂取しても何の問題もありません。
赤唐辛子は大丈夫なの?
ガパオライスには赤唐辛子が入っているため、ピリ辛の味付けとなっております。
妊娠中に辛いものは良くないと言われたりしますが、
これは激辛のものが良くないのであって、ピリ辛のものであれば問題ありません。
なお、ガパオライスの辛さによって腹痛や下痢になる場合はガパオライスは控えてください。
激辛のものが良くないと言われているのは、
人によっては腹痛や下痢になり、ひどい下痢の場合、子宮が収縮するため
胎児には良い影響を与えません。
また、激辛のものは下痢にならなくても痔になる確率は高まりますので、
激辛が好きな場合であっても妊娠中は治療や処方が限られる場合があるため
控えた方が良いでしょう。
辛いものを食べたからといって胎児に直接的な影響はありません。
バジルは大丈夫なの?
ガパオライスに入っているバジルの量程度であれば
心配することなく食べることができます。
バジルには子宮収縮作用があるため過剰に食べたりすると
影響が出る可能性が否定できませんが、一般的な食事であれば
特に気にする必要はないでしょう。
ガパオライスの栄養は?
ガパオライス1人前(424g)あたりの栄養を見てみると、
エネルギー 666kcal
タンパク質 26.37g
脂質 25.48g
炭水化物 87.94g
ビタミンA 187.83μg
ビタミンD 2.42μg
ビタミンE 3.65mg
ビタミンK 57.75μg
ビタミンB1 0.17mg
ビタミンB2 0.42mg
ナイアシン 5.22mg
ビタミンB6 0.59mg
ビタミンB12 1.1μg
葉酸 65.13μg
パントテン酸 2.37mg
ビオチン 19.04μg
ビタミンC 44.27mg
ナトリウム 1451.82mg
カリウム 465.51mg
カルシウム 55.63mg
マグネシウム 54.31mg
リン 276.07mg
鉄 2.12mg
亜鉛 2.93mg
銅 0.3mg
マンガン 0.85mg
ヨウ素 23.45μg
セレン 31.55μg
クロム 1.27μg
モリブデン 64.91μg
食物繊維総量 4.28g
食塩相当量 3.69g
このようになっています。
参照:カロリーSlism
足りていない栄養としてはカルシウムくらいで、
タンパク質も1食にしては十分なくらい入っていますし、
鉄分も1食で2.12mgも摂取できるのは大きいです。
ただ、塩分が多いため毎食食べると塩分の摂り過ぎになってしまいます。
18歳以上の女性の1日の塩分摂取目標量は厚生労働省では
6.5g未満と定められています。
1食に直すと2.1g程度の摂取で抑えないといけない計算になります。
ですので、ガパオライスを毎食食べると3食で10gほどの塩分を摂取することになってしまいます。
食べるとしても1日1食程度に抑えて、残りの食事の塩分を控えめにすると
塩分の調節はできるかと思います。
まとめ
妊娠中のどの時期においてもガパオライスは食べても構いませんが、
辛いものに弱く下痢をするなどの症状が出る場合は控えてください。
ガパオライスは栄養豊富な料理なのですが、
塩分が多く含まれているため毎食食べるというようなことは控えてください。
1日1食ガパオライスを食べるのは問題ありませんが、
できればたまに食べる程度にとどめておいた方が塩分の観点からも栄養の観点からも良いでしょう。