妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
スクランブルエッグは食べても良いのでしょうか？半熟が気になるところです。
こちらでは妊娠中のスクランブルエッグについて紹介致します。
妊娠中スクランブルエッグは食べても良いの？
結論から言うと妊娠中のどの時期であってもスクランブルエッグは食べても構いません。
卵が新鮮であれば半熟のスクランブルエッグでも食べても構いませんが、
卵が賞味期限切れや常温保存していた場合は、半熟ではなくしっかりと火を通して（中心部が75℃以上で1分以上加熱）食べるようにしてください。
新鮮な卵ならなぜ半熟でも問題ないのか？
卵にはサルモネラ菌が存在する可能性があります。
卵の外側は出荷前に洗浄しますのでサルモネラ菌は存在しないのですが、
5000個～2万個に1個の確率で卵の中にサルモネラ菌が存在することがあります。
その卵を汚染卵というのですが、卵内にいる菌は10細胞程度と少ないため
常温保存や長期保存しない限り基本的に食中毒になることはありません。
食中毒になるには1万～10万個の菌が必要になります。
ですので、新鮮な卵であれば半熟のスクランブルエッグを食べても問題ありません。
家で作るスクランブルエッグでさえ、卵が新鮮であれば問題ないのですから
お店で出てくる半熟のスクランブルエッグは当然問題ありません。
どれくらいの量食べても良いの？
通常範囲の量であれば特に量を気にしなくても良いのです。
スクランブルエッグ1人前（卵1個分）のカロリーは108kcalで
タンパク質は5.6g、塩分は0.7gとなっています。
塩分は18歳以上の女性の場合、厚生労働省の摂取目標量を見てみると6.5g未満と定められていますので、
1食につき2.13g程度は摂取できる計算になります。
ですので、スクランブルエッグは1食に2人前（卵2個分）程度は食べても問題はないでしょう。
例えば、卵4個分のスクランブルエッグを食べたとすると、スクランブルエッグだけで2.8gもの塩分を摂取することになりますので、
これは塩分の摂り過ぎに当たる可能性があります。
食べすぎるとどうなるの？
スクランブルエッグを食べ過ぎると心配なのは塩分の摂り過ぎになる可能性があると言うことです。
1日程度なら摂りすぎても特に問題はないのですが、日常的に塩分を摂り過ぎていると
むくみがひどくなったり、
高血圧のリスクを高めたり、
赤ちゃんを育てるための体内のバランスがくずれやすくなります。
参照：エレビット
妊娠高血圧症候群になると胎盤に送られる血液量が減少して、赤ちゃんに酸素や栄養がうまく行き渡らなくなる可能性を高め、
その結果、赤ちゃんの発育不全や機能不全を引き起こす可能性が高まったりします。
参照：HOW TO MARRY
タンパク質については妊娠初期で1日65g+5gの付加量が加わり、
妊娠後期になると65g+25gの付加量が加わりますので、スクランブルエッグをたくさん食べたとしても
タンパク質の摂りすぎにはなりません。
カロリーについても妊娠初期＜妊娠中期＜妊娠後期と摂取目標量は多くなっていきますので、
清涼飲料やおやつを過剰に摂取しない限り肥満になるということもあまりないでしょう。
塩分を摂り過ぎている場合の対処法は？
食生活を見直すことが前提となるのですが、
カリウムを摂取することで、摂取した塩分を排出する作用があるため、
カリウムを摂取することをお勧めします。
カリウムが多く含まれる食材として100gあたりで挙げると
切り干し大根 3500mg
ドライトマト 3200mg
アボカド（生） 720mg
ほうれん草（生） 690mg
人参(生） 630mg
ドライマンゴー 1100mg
ドライバナナ 1300mg
干し柿 670mg
バナナ（生） 360mg
干しひじき（乾燥） 6400mg
乾燥わかめ 5200mg
あおさ（素干し） 3200mg
焼き海苔 2400mg
わかめ（生） 730mg
このようにカリウムを多く含む食材はたくさんあります。
塩分を摂り過ぎている場合は、カリウムの多い食材を積極的に摂り入れましょう。
なお、カリウムには摂取上限はありませんので、心配する必要はありません。
まとめ
妊娠中のどの時期であってもスクランブルエッグは食べても構いません。
卵が新鮮であれば半熟のスクランブルエッグであっても食中毒にはならないでしょう。
心配な場合はしっかりと火を通してください（中心部が75℃以上で1分以上加熱）。
スクランブルエッグは通常範囲の量であれば量を気にせず食べても構いませんが、
多量に食べると塩分の摂り過ぎになる可能性がありますので、
日常的にたくさん食べるということは控えてください。
基本的には卵1個分が適量で、食べても卵2個分程度で抑えておいてください。
