妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
ホルモンは食べても良いのでしょうか?注意点はあるのでしょうか?
こちらでは妊娠中のホルモンについて紹介致します。
妊娠中にホルモンを食べるのはいいの?
結論から言うと、妊娠中にホルモンを食べても構いません。
ホルモンにレバーを入れるとするなら、レバーはビタミンA(レチノール)が
100gあたりに1100μg含まれていますので、妊娠初期の場合は
少量でとどめておいた方が良いでしょう。
というのも、妊娠初期にビタミンA(レチノール)を摂りすぎると
胎児の耳の形態異常が出る可能性があるからです。
妊娠初期の1日のビタミンA摂取上限は1500μgとなっていますので、
過剰に食べないようにしましょう。
なお、妊娠中期後期については妊娠初期のような厳しい摂取上限ではなく、
非妊娠時と同じ2700μgが上限となっており、
仮に食べ過ぎたとしても胎児には影響はありません。
ホルモンってどこの部位?
一般的に言われるホルモンの部位としては「腸」の部分になりますが、
定義上は心臓や肝臓、子宮、食道、胸腺、心臓の大動脈血管、横隔膜、腎臓なども含まれます。
一般的に言われている部位を書くと、
ミノ
ハチノス
センマイ
ギアラ
コブクロ
ヤン
シマチョウ
マルチョウ
テッポウ
などが挙げられます。
参照:居酒屋美食トリビア
注意点はあるの?
注意点としてはホルモンの中心部が75℃以上で1分以上加熱する必要があります。
加熱することで、ほとんどの菌や寄生虫などは死滅します。
焼き加減としては、焼肉屋などでは2~3分程度焼くのがちょうど良い焼き加減のようです。
もし、心配なようなら焦げない程度にもう少し焼くのも良いでしょう。
生の部分が残っていると、トキソプラズマや大腸菌による食中毒になるリスクが出てくるので
しっかりと中まで焼くようにしてください。
どれくらい食べても良いの?
牛レバー以外は牛であれば基本的にビタミンAがたくさん含まれているということもありませんので、
極端な話ホルモンだけで1食食べても良いので、食べる量に制限はありません。
ただし、日常的にホルモンをたくさん摂取し続けていると
脂肪分が豊富ですので総摂取カロリーが増えて肥満になる可能性が出てきます。
たまに、ホルモンを少々食べ過ぎた程度なら特に問題はありません。
では、1食にどれくらい食べても良いのか見ていくと、
モツの場合、100gあたり287kcalありますので、モツなら食べたとしても100g程度で抑えておいた方が良く、
シマチョウだと162kcal、ハツだと142kcalとなりますので、
こちらの場合は、食べたとしても200g程度でとどめておいた方が良いでしょう。
合計で食べても良い量としては参考程度にですが、
300~400kcal程度で抑えて、後はサラダなどの副菜を摂取してバランス良く栄養を摂取した方が良いです。
食べすぎるとどうなるの?
ホルモンを食べ過ぎると脂肪分が多いため胸焼けを起こす可能性があります。
また、食べ過ぎにより消化不良を起こして下痢をする可能性、胃もたれに繋がる可能性があります。
日常的にホルモンのような脂肪分を摂取し続けていると肥満の原因になるだけでなく、
コレステロールがたまり、心筋梗塞などの血管系の病気に繋がる可能性が出てきます。
妊娠中期後期は牛レバーを食べるべき?
妊娠中期後期は赤ちゃんの体や臍帯(赤ちゃんと胎盤をつなぐ器官) や胎盤に鉄を貯蔵したり、循環する血液量が増加し、赤血球の量も多く必要になるため鉄分が妊娠初期よりも必要になってきます。
その量は1日に16.0mgとなっており、妊娠初期と比べると7mgも多く摂る必要があります。
牛レバーは100gあたり4mgの鉄分が含まれているため
妊娠中期後期の鉄を必要とする時期には嬉しい食材になります。
先にも書きましたが、ビタミンA(レチノール)を気にする必要があるのは
妊娠初期だけで、妊娠中期後期は非妊娠時と同じ量摂取しても胎児には影響がありませんので、限度はあるものの摂取したい食材の一つです。
まとめ
妊娠中のどの時期においてもホルモンは食べても構いませんが、
妊娠初期の場合のみレバーは牛の場合だと少量で抑えた方が良いでしょう。
なお、豚や鶏のレバーはビタミンAがかなり含まれていますので妊娠初期は控えてください。
食べる注意点としては中心部までしっかりと火を通すことです。
目安として2~3分加熱すると中心部まで火が通るかと思います。
何でもそうですが、食べ過ぎには注意してください。