妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
しそ(大葉)は食べても良いのでしょうか?注意点はあるのでしょうか?
こちらでは妊娠中のしそ(大葉)について紹介致します。
妊娠中しそ(大葉)は食べても良いの?
結論から言うと食べる分に関しては妊娠中のどの時期に食べても問題ありません。
しかし、しそが濃縮されたエキスやしその製油などを使用あるいは口にすると
その濃度により子宮が収縮され流産を誘発する可能性がありますので、
濃縮されたしそについては注意してください。
もう一度言いますが、食べる分に関しては一般常識的な範囲であれば
特に問題はありません。
しそはどのくらいの量食べても良いの?
しそはβカロテンを多く含むのが特徴で、他にビタミン類、ミネラル類も豊富なため
健康効果が期待されている食材となります。
食べ過ぎたとしても、身体に貝になるほど大きな副作用がないため、
食べる量に関しては気をつける必要はないでしょう。
しそのジェノベーゼも食べて問題ありませんが、
3人前4人前などのように過剰に食べると
カロリーの摂りすぎになってしまいますので、
過剰に食べるということは控えてください。
しその栄養は?
しそ100gあたりの栄養は、
エネルギー 37kcal
水分 86.7g
タンパク質 3.9g
脂質 0.1g
炭水化物 7.5g
灰分 1.7g
食物繊維 7.3g
βカロテン 11000μg
ビタミンE 3.9mg
ビタミンK 690μg
ビタミンB1 0.13mg
ビタミンB2 0.34mg
ナイアシン 1.0mg
ビタミンB6 0.19mg
葉酸 110μg
パントテン酸 1.0mg
ビタミンC 26mg
ナトリウム 1mg
カリウム 500mg
カルシウム 230mg
マグネシウム 70mg
リン 70mg
鉄 1.7mg
このようになっています。
参照:foodslink
特筆すべき栄養はβカロテンで、トップクラスの含有量を有しています。
βカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換され必要ない分については
体外に排出されますので、摂取しすぎたとしても問題ありません。
ビタミンAで気をつけなければいけないのは動物性ビタミンAでレチノールというのですが、
妊娠初期に多量に摂取すると胎児に影響を及ぼす可能性があります。
しそはβカロテンだけでなく、ビタミンEにビタミンKも豊富で
ビタミンEは抗酸化作用のあるビタミン、
ビタミンKはカルシウムの流出を防ぐ働きのあるビタミンですので、
特に妊娠中期後期に赤ちゃんにカルシウムを送る時期にはかかせない栄養になります。
そしてカリウムも豊富に含まれていますので、
カリウムは体内の塩分を体外に排出する働きがあるため、
妊娠高血圧症などになりやすい妊娠中には欠かせない栄養になっています。
また、カルシウムも豊富に含まれていますので、
しそは健康に良い食材になります。
最後に食物繊維も豊富に含んでいますので、
便通を良くして腸内環境を良くする働きがあります。
食べすぎるとどうなるの?
しその食べ過ぎで気になる点としては、
カリウムの摂りすぎになる可能性があり、
その場合、トイレが近くなることがありますが、
この程度で健康に悪いというわけではありません。
食物繊維についてもしそを500gなど過剰に食べない限り
摂りすぎにはなりませんので、こちらは心配する必要はないでしょう。
なお、女性は1日の食物繊維摂取推奨量は18gとなっています。
例えば30g以上食物繊維を摂取したとすると腹痛や下痢、便秘になる可能性はありますが、
過剰に食べない限り問題はないでしょう。
食べることに関してはあまり問題ないのですが、
例えばしそジュースにはアントシアニンというポリフェノールが含まれており、
そのポリフェノール量は赤ワイン100mlと同じ量であり、
こちらを妊娠後期に飲み過ぎると、たまになら問題はないのですが、
日常的にポリフェノールを500~1000mg摂取し続けると
「動脈管早期収縮」という症状が起こる可能性があり、
そうなると胎児が心不全を引き起こし、死に至ることがありますので、
妊娠後期のポリフェノール過剰摂取には気をつけてください。
参照:佐野産婦人科
なお、ポリフェノールは高カカオチョコレートやブルーベリー、ルイボスティーなどにも含まれています。
しそのおすすめレシピは?
しそは刺身などについているイメージがありますが、様々な料理に使用できます。
アボカド納豆のレタス巻き
青じそとオクラのビーフロールかつ
ささみとしその串カツ
玉ねぎと青じその無敵漬け
もやしの青じそと明太あえ
青じそレモンだれ
あじの青じそチーズ巻き
焼き茄子の和風タルタル
和食トマトそうめん
しらすと青じその混ぜごはんおにぎり
トマトときゅうり和え
あくらとしそわかめつゆ
ごましそ五目おにぎり
トマトと青じそのおろしそうめん
たっぷり薬味香るチキンソテー丼
たっぷり香味野菜の漬けアボカド丼
など様々な料理があります。
詳しく知りたい方は下記を参照してください。
しそにはペリルアルデヒドと言われるしその香り成分には殺菌作用があり、
しそのポリフェノールの抗酸化作用とともに、食中毒防止に役立っています。
また、ポリフェノールに関しては魚の臭みを和らげる働きもありますので、
そういった意味でも刺身などに付いているのです。
まとめ
妊娠中のどの時期においてもしそは食べても構いません。
ただし、製油などの濃縮されたしそを摂取あるいは使用すると
子宮が収縮されて流産を引き起こす可能性がありますので、
濃縮されたしそには注意してください。
しそは栄養が豊富に含まれていますので、
積極的に摂り入れたい食材です。
過剰に食べなければ、適量であれば健康に良い食材ですので、
生でも加熱でもどちらでも構いませんので、食べるようにすると良いでしょう。