妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
鳥刺しは食べても良いのでしょうか?何か注意点はあるのでしょうか?
こちらでは妊娠中の鳥刺しについて紹介致します。

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妊娠中鳥刺しは食べても良いの?

鳥刺し

結論から言うと、食べないようにしましょう。
というのも、鳥刺しのような生肉にはトキソプラズマが存在する可能性があり、
妊娠中に初感染(特に妊娠初期の感染)すると
胎盤を通じて胎児に感染してしまうことがあり、その場合症状としては
死産、流産、水頭症、脈絡膜炎による視力の障害、脳内石灰化、精神運動機能障害などが起こる可能性があります。
感染は妊娠末期ほど胎児への感染率は上がりますが、妊娠初期の感染ほど重症化しやすいとされています。
参照:NIID国立感染症研究所

なお、妊娠中に初めて感染することを先天性トキソプラズマ症といい、
重症化すると胎児に影響を及ぼす可能性があります。

それだけでなくカンピロバクターやサルモネラ菌による食中毒にかかる可能性もあります。
市販の鶏肉の約2~6割はカンピロバクターに汚染されているとも言われていますので、
お店で出される鳥刺しは十分に注意を払って出されているのでしょうが、
それでも、妊娠中は免疫力が低下していますので、食べない方が無難です。
参照:日経Gooday

カンピロバクターに感染するとどうなるの?

感染すると症状としては下痢、腹痛、発熱、悪心、嘔気、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などであり、他の感染型細菌性食中毒と酷似しています。
多くの場合は、1週間ほどで治癒しますが、先ほども伝えたように妊娠中は免疫力が低下しますので、
重症化する可能性もあり、カンピロバクターに感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合があることが指摘されています。

なお、潜伏期間は一般的に1~7日間となっています。
参照:厚生労働省

胎児への感染は少ないのですが、母子感染による新生児髄膜炎が国内過去約20年で23件報告されており、脳性麻痺などの障害が残った例もあります。
参照:春木レディースクリニック

サルモネラ菌の食中毒になるとどうなるの?

サルモネラ菌に感染すると症状としては、腹痛や、激しい下痢、嘔吐、発熱(38~40度)などの症状がみられ、高熱を伴う頻度が高いです。
潜伏期間は6~72時間となっています。

胎児への直接的な影響はないのですが、
激しい下痢が長引くと、脱水や子宮収縮を起こす可能性があるため、
注意が必要です。
参照:エレビット

鳥刺しを食べてしまった場合どうしたらいいの?

カンピロバクターとサルモネラについては時間が経たないと潜伏期間があるため、
わかりません。摂取後もし時間が経過してなんらかの症状が出た場合は、かかりつけの医師に診てもらってください。

トキソプラズマ症については、感染がわかった後に、
「スピラマイシン」という保険適用の薬を服用すれば、
おなかの赤ちゃんへの感染を減らし、重症度を軽減できることがわかっていますので、
すごく不安がる必要はないでしょう。

そして、母子感染の可能性は低いとされており、胎盤を通じて赤ちゃんに母子感染する割合は
約30%と言われています。また、赤ちゃんに感染しても先天性トキソプラズマ症を必ず発症するわけではなく、
赤ちゃんに商法が出る確率は約10~15%程度と言われています。
参照:ママ、あのね

感染を調べる方法としては、かかりつけの産婦人科で、トキソプラズマの抗体検査を受けることで感染の有無がわかりますので、心配であればかかりつけの産婦人科で事情を説明して抗体検査を受けると良いでしょう。

まとめ

妊娠中は免疫力が低下しますので、鳥刺しなどの生ものは極力控えた方が良いでしょう。
特に生肉にはトキソプラズマが存在する可能性がありますので、
生肉が新鮮であってもお勧めできません。

食中毒の予防法としては、
中心部が75℃以上で1分以上加熱すること
生肉を切った包丁やまな板を洗わずに使用しないこと
時間が経過したものは食べない・保存をしっかりと行なう

ということが挙げられます。

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