妊娠中にトマトジュースを飲みたいとなることもあるかと思いますが、
1日にどれくらいの量飲んでも良いものなのでしょうか?
こちらでは妊娠中のトマトジュースについて紹介致します。

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妊娠中トマトジュースはどれくらい飲んでも良い?

トマトジュース

トマトジュースには無塩のものと有塩のものがありますが、
有塩のものの場合、200cc(コップ1杯程度)で塩分が2.4g含まれているものがあります。
全てのトマトジュースにこれだけの塩分が含まれているわけではなく、
例えばカゴメトマトジュースだと、265gあたりに0.7gしか塩分は含まれていません。
いずれにせよ摂取しすぎると塩分の摂り過ぎになる可能性があるため、注意しなければいけません。

妊娠中1日に摂取しても良い塩分量は厚生労働省を見ると6.5g未満に制限するようになっています。
これに照らし合わせると、塩分が200ccで2.4gも含まれているトマトジュースの場合、
200cc摂取するのは摂り過ぎになります。
せめてトマトジュースからは塩分1g以下で抑えておきたい物です。

カゴメトマトジュースの場合は、265g中に塩分0.7gですので、
ペットボトル1本飲んでも問題ありません。

どれくらい飲んでも良いかについては有塩のトマトジュースの場合1日に200ml前後でとどめておいた方が良いかもしれません。

続いて無塩のトマトジュースの場合だと、塩分のことを気にせず飲むことができますが、
摂りすぎると糖類の摂りすぎが気になるところです。
トマトジュース100mlあたりに、これも種類によりますがおよそ3.3gの糖類が含まれています。

妊娠中だけではありませんが、
1日に摂取しても良い遊離糖類量は、WHOによると

成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めている。また5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大するという。

引用:食品安全委員会

遊離糖類とは、単糖類(ブドウ糖・果糖等)及び二糖類(しょ糖・食卓砂糖等)のことで、人が食品・飲料に添加する糖類のほか、蜂蜜・シロップ・果汁・濃縮果汁中に天然に存在しているものを言います。

WHOが推奨している量としては、1日に遊離糖類を50g未満で抑えるように言っていますので、
これを元にどれくらいのトマトジュースを飲んでも良いか考えてみると、
500ml程度飲んでもあまり問題にはならないでしょう。

とはいえ、トマトジュースを飲み過ぎて普段の食事量が減ってしまうと、
栄養バランスに支障を来す恐れがありますので、ほどほどにと言ったところです。

なお、つわり時期でトマトジュースしか飲めないと言う場合は、
できれば無塩のものをお勧めしますが、摂取できるものをできるだけ摂取するというのが、基本ですので
量についてはあまり気にしなくても問題ありません。

ですが、つわりが終わって何でも食べられるようになったら、
栄養バランスやカロリーなどを意識した食生活に戻してください。

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トマトジュースに含まれているビタミンAは大丈夫?

妊娠中はビタミンAを摂りすぎるとよくないと認識されている方も多いと思いますが、
このビタミンAはレバーやうなぎなどのレチノールのことを指していて、
トマトジュースなどに含まれているβカロテンのことを言っているわけではありません。

βカロテンを摂取すると、体内で必要な分だけビタミンAに変換して活用しますので
トマトジュースのビタミンAもといβカロテンは特に気にする必要はありません。
なお、βカロテンの摂取上限は米国医学研究所などの組織で設けられていませんので、
摂りすぎの心配をする必要はないでしょう。(サプリメントからの摂取を除く)

ただし、βカロテンを過剰摂取すると皮膚が黄色くなることがあります。
ですが、摂取をとめればまた元の色に戻りますので、健康に害があるというわけではありません。
参照:食品安全委員会

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トマトジュースは妊娠中に嬉しい成分が豊富

塩分量のことは意識しないといけませんが、
トマトジュースには健康に良い成分が豊富に含まれています。

妊娠中に起こる病気として妊娠高血圧というものがありますが、
トマトジュースにはGABAが含まれており、血圧を下げる効果が期待できます。

また、カリウムも豊富に含まれており、
こちらは摂りすぎたナトリウムを排出してくれる働きがあるため、
むくみ解消に繋がります。
妊娠中はむくみがちなので、これは嬉しい効果ですね。

トマトと言えば、代表的な成分としてリコピンが挙げられます。
リコピンは強い抗酸化作用があり、動脈硬化やがん、老化、免疫機能の低下の原因となる
活性酸素を取り除いてくれる働きがあります。
妊娠中は免疫力が低下しますので、リコピンは強い味方になるでしょう。
参照:dヘルスケア

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まとめ

妊娠中に塩分を摂り過ぎると高血圧症になる可能性があるため、
塩分は控えめに摂取した方が良いです。
トマトジュースには有塩のものがあり、こちらは多く含まれている物で
200mlあたり2.4gも含まれている物もあるようなので、
飲むとしてもトマトジュースから摂取する塩分は1g以下でとどめておいた方が良いでしょう。

塩分のこと以外は特に注意する点はありませんので、
普段の食事が入らなくなるくらい飲むのはよくありませんが、
1日に摂取する量は200~500ml程度でとどめておくと良いかと思います。

トマトジュースには妊娠中に嬉しい成分が豊富に含まれていますので、
毎日飲むのも良いですね。

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