妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
なまこは食べても良いのでしょうか?何か注意点はあるのでしょうか?
こちらでは妊娠中のなまこについて紹介致します。

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妊娠中なまこは食べても良いの?

なまこ

結論を言うと火が中心部までしっかりと通っていれば、なまこは食べても構いません。
なまこはメインの料理ではなく副食として少量食べる物だと思いますので、
特に注意する点などはありませんが、一つ注意しなければいけないことがあり、
それはなまこ料理の多くがさっと茹でただけで中がレア状態のものになります。
これはほとんど生ものですので、妊娠中は控えておいた方が良いでしょう。

加熱されていないとどうなるの?

酢醤油でなまこを刺身で食べる料理がありますが、
火が通っていない場合、確率的には低いのですが
リステリア菌に感染する可能性があります。

通常感染しても無症状か軽症が多いのですが
稀に重症化(侵襲型)して高熱が出たりします。
この場合、胎盤を通して胎児に移行することがあり、
移行すると20%程度の確率で流産もしくは子宮内胎児死亡があったという研究データがあります。
また、生存し分娩に至った児のうち68%に新生児リステリア感染症が認められ、
肺炎、敗血症、髄膜炎が主な症状であり、治療しても24%が死亡、12%に神経学的後遺症を認めたとあります。
参照:佐野産婦人科

稀なことなのですが、わずかながら胎児に影響する可能性があるため、
妊娠中は生ものを控えた方が良いのです。

どれくらいの量食べても良いの?

なまこの料理は種類にもよりますが
1人前あたりおよそ20g程度使用します。

20g分の塩分は0.34g程度になりますので、
1日に2人前程度は食べても塩分的には問題ありません。

とはいえ、多く食べると栄養が偏りますので、
食べたとしても少量でとどめておきましょう。

なまこの栄養は?

なまこ160g(可食部)あたりの栄養を見てみると、

エネルギー 36kcal
タンパク質 7.36g
脂質 0.48g
炭水化物 0.8g

ビタミンE 0.64mg
ビタミンB1 0.08mg
ビタミンB2 0.03mg
ナイアシン 0.16mg
ビタミンB6 0.06mg
ビタミンB12 3.68μg
葉酸 6.4μg
パントテン酸 1.14mg
ビオチン 4.16μg

ナトリウム 1088mg
カリウム 86.4mg
カルシウム 115.2mg
マグネシウム 256mg
リン 40mg
鉄 0.16mg
亜鉛 0.32mg
銅 0.06mg
マンガン 0.05mg
ヨウ素 124.8μg
セレン 59.2μg
モリブデン 4.8μg

食塩相当量 2.72g

このようになっています。
参照:カロリーSlism

この中で多い成分としては、ビタミンB12、パントテン酸、
ナトリウム、マグネシウム、ヨウ素、セレン、モリブデンとなっており、
若干カルシウムが多いという感じになっています。

疲労回復効果のあるタウリンなどは含まれているのですが、
ビタミン類の栄養はあまりなく、鉄分などもあまり入っていませんし、
塩分の多さから少量食べて楽しむものですので、
なまこから栄養を摂取するというのは考えない方が良いでしょう。

なまこ料理はレア・ミディアムレアが多い

なまこは骨や鱗がない分下処理が簡単で、
両端を切り落として内蔵を取り出し、
5mm程度に切ったら塩でよく揉み、水洗いをしてぬめりが取れたら下処理完了です。

その後、緑茶で茹でると柔らかな食感になります。
基本的にはさっと茹でる程度でとどめるのですが、
リステリア菌のことがありますので、中心部が75℃以上で1分以上加熱することをおすすめします。

さっと茹でただけでは表面が過熱されるだけで
中はレア状態になります。

なまこ料理の多くはこのレア状態で食べる物が多いのですが、
中には「なまこときのこの酒蒸し」「なまこの甘辛煮」「なまこの炊き込みご飯」「網焼き」
などはしっかりと火が通りますので、妊娠中でも安心して食べることができます。

お店で出されるなまこ料理は、例えばポン酢で和えたものや大根おろしと一緒に出てくるようなものは
中がレア状態なので、リステリア菌に感染する可能性がわずかながらありますので、
気になる場合は食べないようにしましょう。

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まとめ

なまこは火がしっかりと通っていれば妊娠中でも食べることができますが、
多くのなまこ料理はさっと茹でる程度でとどめているものが多いので、
中がレア状態です。

その場合、可能性的には低いのですがリステリア菌に感染することがあります。
さらに可能性としては低いのですが、感染したリステリアが重症化することがあり、
この場合、胎盤を通して胎児に移行し影響が出ることがありますので、
気になる方はなまこ料理は気をつけた方が良いでしょう。

食べる量としては、たくさん食べるとサポニンという毒性を持つ成分により
お腹が緩くなる場合がありますが、そのことよりも塩分が多いため
塩分の摂り過ぎになってしまいます。

ですので、食べたとしても1日に可食部20g程度でとどめておいた方が良いでしょう。

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