妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
ムール貝は食べても良いのでしょうか?水銀やノロウイルスなどが気になるところです。
こちらでは妊娠中のムール貝について紹介致します。

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妊娠中ムール貝は食べても良いの?

ムール貝

結論から言うと妊娠中のどの時期においても火の通ったムール貝は食べても構いません。
水銀もあまり含まれていませんし、中心部が85~90℃で90秒以上加熱されていれば
ノロウイルスは死滅しますし、リステリア菌などの菌も死滅しますので、問題ありません。

ある程度食べ過ぎても問題ないでしょう。

どれくらいの量食べても良いの?

ムール貝はブイヤベースやパスタなど主にフランス料理やイタリア料理などで使用されています。
中にはムール貝のワイン蒸しというのもあり、ムール貝を主食として食べる料理もあります。

どれくらいの量食べても良いのかについては、一般常識的な範囲であれば
量のことは気にしなくても良いです。

厳密に言うのであれば、
妊娠中の1日の摂取カロリー目標を見てみると、
普通の生活を送っている人で、
妊娠初期 2050kcal
妊娠中期 2250kcal
妊娠後期 2450kcal

となっており、そのうちおやつで摂取するカロリーは
厚生労働省の食時バランスガイドによると1日200kcal以下が推奨されていますので、
これを引いて、1日3食摂取するとした場合の1食のカロリーは、
妊娠初期 633kcal
妊娠中期 700kcal
妊娠後期 783kcal

となります。

ムール貝のカロリーを見てみると、1個あたり10kcalですので
ムール貝だけを食べるとするのであれば、60~70個くらい食べても良い計算になります。
ですが、これだと極端ですし栄養が偏ってしまいますので、
これだけたくさん食べるのは控えてください。

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ムール貝の栄養は?

ムール貝の栄養を見てみると、1個あたり

エネルギー 8kcal
タンパク質 1.24g
脂質 0.19g
炭水化物 0.38g

ビタミンA 4.08μg
ビタミンE 0.13mg
ビタミンB1 0mg
ビタミンB2 0.04mg
ナイアシン 0.17mg
ビタミンB6 0mg
ビタミンB12 1.2μg
葉酸 5.04μg
パントテン酸 0.08mg
ビオチン 0.77μg
ビタミンC 0.6mg

ナトリウム 64.8mg
カリウム 27.6mg
カルシウム 5.16mg
マグネシウム 5.16mg
マグネシウム 8.76mg
リン 19.2mg
鉄 0.42mg
亜鉛 0.12mg
銅 0.01mg
マンガン 0.1mg
ヨウ素 7.8μg
セレン 4.44μg
クロム 0.6μg
モリブデン 1.08μg

食塩相当量 0.17g

このようになっています。
参照:カロリーSlism

この中で多く含まれている成分としてはビタミンB12、鉄、セレンになります。

ビタミンB12は血液を作る造血作用があるのが特徴で、眼精疲労や肩こり、神経痛の改善も気体できます。

鉄は主な働きとしては全身に酸素を運搬することが挙げられます。
不足すると貧血になる可能性が高まり、妊娠中では氷が無性に食べたくなる「氷食症」という症状がでる場合があります。

特に妊娠中期・後期にかけては鉄の付加量が増加するため、簡単に言うとたくさん鉄分を摂らないといけなくなるため不足しがちな成分となります。

なお、妊娠初期では1日の鉄摂取量は9.0mgなのですが、
妊娠中期・後期にかけては21.5mgまで増加します。

セレンは必須ミネラルで甲状腺ホルモンの活性化に必須であり、
抗酸化作用で組織細胞の酸化を防ぐ働きをします。
また、水銀などの有害物質を無毒化する働きもあります。

これらの栄養を見るとムール貝は妊婦さんにおすすめの食材と言えます。

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ムール貝のワイン蒸しは食べても良いのか?

ムール貝のワイン蒸しの調理方法にもよりますが、
しっかりと火を通しているのであればアルコールの大半は飛んでいきますので、
妊娠中に食べても問題ありません。

ですが、軽く火を通した程度のものだと、アルコールが飛びきらず
アルコールが残ってしまいますので、このようなワイン蒸しは食べないようにしましょう。

アルコールが多く残っていると口に入れたときに気づくと思います。

通常の作り方でしたらあさりの酒蒸しと同じ工程を踏みますので、
妊娠中に食べても問題ありません。

まとめ

妊娠中のどの時期においてもムール貝は食べても構いませんし、
量のこともさほど気にする必要もありません。

ムール貝は生の場合だとえぐみが残るため一般的な料理だと
しっかりと火を通した状態で出てきますので、
基本的にどんな料理に入っていても安心して食べることができます。

タンパク質が摂取できて水銀を無毒化するセレンが比較的多く含まれており、
鉄分も1個あたり0.4g程度含まれていますので、
妊娠中におすすめできる食材になります。

ブイヤベースやパエリア、パスタ、ワイン蒸しなど
ムール貝を使った美味しい料理がたくさんありますので、
是非堪能してください。

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