妊娠中何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
鮭は食べても良いのでしょうか?何か注意点はあるのでしょうか?
こちらでは妊娠中の鮭について紹介致します。

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妊娠中鮭は食べてもいいの?

鮭

結論から言うと、加熱した鮭であれば妊娠中のどの時期に食べても問題ありません。
ただし、食べ過ぎると塩分の摂り過ぎになる可能性がありますので、注意してください。

鮭はどれくらい食べても良いの?

塩鮭の場合、1切れで塩分が1g前後ありますので、
1食2g程度摂取すると仮定した場合、1食で食べることの出来る鮭は
2切れ(およそ160g)程度となります。

なお、18歳以上の女性が一日に摂取できる塩分量は厚生労働省の食事バランスガイドによると
6.5g未満となっているため、1食に摂取しても良い塩分は2g程度となります。

塩分を摂り過ぎるとどうなるの?

塩

たまに塩分を過剰摂取したとしても特に問題にはならないのですが、
日常的に過剰摂取していると、
妊娠中はむくみやすいのですが、そのむくみがさらにひどくなったり、
高血圧のリスクを高めたり、
赤ちゃんを育てるための体内のバランスがくずれやすくなります。
参照:エレビット

妊娠高血圧症候群になると胎盤に送られる血液量が減少して、赤ちゃんに酸素や栄養がうまく行き渡らなくなる可能性を高め、
その結果、赤ちゃんの発育不全や機能不全を引き起こす可能性が高まったりします。
参照:HOW TO MARRY

塩分を摂り過ぎている場合の対処法は?

人参

食生活を見直すことが前提となるのですが、
カリウムを摂取することで、摂取した塩分を排出する作用があるため、
カリウムを摂取することをお勧めします。

カリウムが多く含まれる食材として100gあたりで挙げると
切り干し大根 3500mg
ドライトマト 3200mg
アボカド(生) 720mg
ほうれん草(生) 690mg
人参(生) 630mg

ドライマンゴー 1100mg
ドライバナナ 1300mg
干し柿 670mg
バナナ(生) 360mg

干しひじき(乾燥) 6400mg
乾燥わかめ 5200mg
あおさ(素干し) 3200mg
焼き海苔 2400mg
わかめ(生) 730mg

このようにカリウムを多く含む食材はたくさんあります。
塩分を摂り過ぎている場合は、カリウムの多い食材を積極的に摂り入れましょう。
なお、カリウムには摂取上限はありませんので、心配する必要はありません。

鮭フレークはどうなの?

鮭フレーク

鮭フレークも加熱されていますので、通常量であれば食べることができます。
鮭フレークの塩分量は大さじ1杯(約10g)で、0.3~0.4gの塩分が含まれています。

大さじ1杯程度でしたらご飯1膳分ちょうど混ざる程度だと思いますので、
それくらいであれば、特に塩分を気にする必要はないでしょう。
1食で食べることのできる量としては大さじ3杯くらいまでは問題ありません。

また、鮭おにぎりも中に含まれている鮭は加熱されたものが使用されていますので、
こちらも通常量であれば食べても問題ありません。
量としては1食に3個くらい食べても塩分量としては問題ありません。

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鮭の栄養は?

鮭にはビタミンAの他、ビタミンB1、B2、B6、B12などのビタミン類が豊富に含まれており、
その他のビタミンとしてはビタミンEやビタミンD、ビタミンCなどが含まれています。

鮭の栄養でまず挙げられるのが、タンパク質が摂取できることと、
DHAやEPAが摂取できること。脂質も摂取できます。

鮭の赤色はアスタキサンチンという強い抗酸化作用のある成分で、
老化防止作用があることで知られています。

妊娠中だけではないですが、タンパク質は毎食必要になる栄養素ですので、
積極的に摂り入れたい栄養になります。

鮭の水銀は大丈夫?

魚介類には少なからず水銀が含まれています。
摂りすぎると胎児などに影響が出るため水銀を多く含む魚介類は食べる量を制限されています。

例えば、インドマグロやユメカサゴ、クジラ、イルカ、金目鯛など。
これは厚生労働省のリストに載っているのですが、
鮭はこのリストには載っておりませんので、食べる量は特に制限が設けられておりません。
つまり鮭は水銀含有量が少ないため、水銀のことは気にする必要がないと言うことです。
参照:厚生労働省

生鮭がなぜ食べない方が良いのか?

生の鮭及びスモークサーモン、さけとばが妊娠中に食べない方が良いとされている理由としては、リステリア菌の食中毒が挙げられます。
また、生の鮭にはアニサキスという寄生虫が存在している可能性があり、
これを食べるとアニサキスの食中毒になる恐れがあります。
アニサキスに関しては激しい腹痛が出て苦しいのですが、
胎児に影響がでるということはありませんが、リステリア菌に関しては、
少ない確率ではありますが、胎児に影響が出る可能性がありますので注意が必要です。

※さけとばは天日干しされているだけで加熱はされていないため、リステリア菌が存在する可能性があります。

リステリア菌の感染率は?妊娠中は注意した方が良い?

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リステリア菌に感染するとどうなるの?

母体の症状としては、無症状の場合と軽いインフルエンザ様の症状が出ます。重篤な症状になると敗血症や髄膜炎になることもあり、
海外では死亡例も確認されています。
参照:MSDマニュアル家庭版

参照:厚生労働省

母体だけなら、特に重い症状にはなりにくいのですが、問題は胎児です。
リステリア菌に感染すると胎盤を通して胎児にも感染する可能性があり
その場合、20%程度の確立で流産もしくは子宮内胎児死亡があったという研究データがあります。
また、生存し分娩に至った児のうち68%に新生児リステリア感染症が認められ、
肺炎、敗血症、髄膜炎が主な症状であり、治療しても24%が死亡、12%に神経学的後遺症を認めたとあります。
参照:佐野産婦人科

というように胎児に影響を及ぼす可能性があり、重篤になる可能性もありますので、
リステリア菌には十分に注意しなければいけません。

まとめ

妊娠中の鮭は加熱されている鮭であれば、積極的に摂り入れたい食材となります。
ただし、食べ過ぎると塩分の摂り過ぎになる可能性がありますので、
食べ過ぎには注意してください。

鮭を食べることでタンパク質やDHA、EPAが摂取できるだけでなく、
ビタミン類各種の栄養が摂取出来る他、
アスタキサンチンという強い抗酸化作用をもつ成分も摂取できるため、
妊娠中に限らずお勧めです。

生の鮭やスモークサーモンに関しては食中毒の恐れがありますので、
妊娠中は控えた方が良いです。

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