温泉卵は60℃程度のお湯につけて時間をかけて作りますが、
中身は半熟のような状態です。これは妊娠中に食べても良いのでしょうか?
サルモネラ菌は大丈夫なのでしょうか?
こちらでは妊娠中の温泉卵について紹介致します。

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妊娠中温泉卵は食べてもいいの?

温泉卵

結論から言うと、妊娠中に温泉卵は食べても問題ありません。
温泉卵の作り方としては、65~70℃程度の温度をキープしながら
15~18分程度卵をつけおくと温泉卵ができます。
※作り方についてはサイトによって温度や時間にばらつきがあります。

食品安全委員会によるとサルモネラ菌のほとんどは60℃で15分の加熱で殺菌されます。
参照:食品安全委員会

おそらく60℃で15分というのは、中心部が60℃で15分ということだと思われますので、
温泉卵は白身部分はサルモネラ菌は殺菌されるでしょうが、
黄身部分に存在するかも知れないサルモネラ菌は殺菌されない可能性があります。
※黄身がある程度固まっていれば、殺菌できている可能性が高いです。

ですが、卵の賞味期限が過ぎたり保存状態が悪い場合は
サルモネラ食中毒にかかる可能性はありますが、
基本的に日本の卵は賞味期限内であれば
サルモネラ菌が卵内に存在しているような汚染卵であったとしても、
食中毒にかかるレベルの菌数はいないため、
温泉卵は問題なく食べることができます。

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サルモネラ食中毒にかかる確率は?

実際どれくらいの割合でこの食中毒にかかるのか見ていきましょう。
2009年とちょっと古いデータになりますが、2000年以降減少傾向にあり
年間患者数は3000人程度で推移しているようです。

原因としては、鶏卵と鶏肉になるのですが、傾向としては
仕出し屋、給食施設、宿泊施設が多く集団食中毒が起こっています。
大規模な食中毒としては1999年に1件、2002年に3件、2007年に1件発生しています。
参照:IASR

この集団食中毒は生卵が原因というわけではなく、
鶏肉を切った包丁を洗わずに野菜を切ったなど、
鶏肉からサルモネラ菌が他の食材へ移行し増殖したものと思われます。

この食中毒は食中毒菌であるサルモネラ菌が1個や2個摂取しただけでは発症せず、
通常は1万~10万個程度の菌を摂取すると発症するようです。
もちろん体調や抵抗力、大人と子供の違いや妊娠中であるかどうかによって
違いはありますので、参考程度にとどめておいてください。
参照:こおらす

では、次に新鮮な卵にどのくらいの割合でサルモネラ菌が存在するのか見ていくと、
日本で流通する生卵の汚染率は5000個~2万個に1個と考えられており、
その汚染された卵の中にいるサルモネラ菌の数は1個あたり10細胞程度のため、
汚染卵が新鮮な場合(賞味期限内で正しい保存法をしている場合)は
基本的に発症には至らないようです。
参照:食品微生物学(検査と制御方法)

とはいえ、妊娠中は抵抗力が低下していることと、サルモネラ食中毒の可能性が0%ではないので、心配な場合は生卵を口にしないでください。

もちろんですが、保存方法がちゃんとされていない卵や
生食用ではない卵、賞味期限を過ぎた卵はしっかりと加熱して食べるようにしてください。
新鮮な卵でしたら基本的にサルモネラによる食中毒は気にしなくても良いでしょう。

サルモネラ食中毒になるとどうなるの?

生卵の食中毒で一般的に言われているのはサルモネラ菌の食中毒で、
症状としては通常8~48時間の潜伏期を経て発病します。
最も見られる症状としては急性胃腸炎で、腹痛、下痢、38℃以上の発熱などの症状がみられます。
重症化すると菌血症や急性脱水症になる場合もあります。
参照:NIID国立感染症研究所

下痢がひどい場合、妊娠の時期にもよりますが、
子宮が収縮されますので、早産や流産になる可能性も出てきます。

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温泉卵は基本的に問題なく食べれる

コンビニやスーパーなどでも温泉卵は販売されていますが、
販売されている温泉卵は消費期限などしっかりと管理されていますので、
ご自身で作るよりも安全です。

サルモネラ菌が内部に存在する汚染卵の確率は変わりありませんが、
汚染卵に当たる可能性は低く、当たったとしても菌数が少ないため、
食中毒になることはほぼありません。

ですので、販売されている温泉卵については安心して食べることができます。

また、ご自身で作る場合は新鮮な卵を使用していれば、
汚染卵に当たったとしても出来たての温泉卵であれば、
やはり問題なく食べることができます。

温泉卵を作ってから日数が経つと様々な菌が繁殖して、
サルモネラもそうですが、それ以外の菌の食中毒にかかる可能性が高くなりますので、
温泉卵を作った場合、当日もしくは翌日には食べた方が良いでしょう。
もちろん保存する際は冷蔵庫で保存するようにしてください。

まとめ

温泉卵は作り方にもよりますが、新鮮なものであれば
妊娠中に食べても問題ありません。

例え、汚染卵を使用していたとしても菌数自体が少ないため、
食中毒になるということはほぼありませんので、
サルモネラ菌についてはあまり心配しなくても大丈夫です。

ですが、賞味期限を過ぎた卵で温泉卵を作ったり、
温泉卵を作ってから何日も保存していると、
菌は繁殖しますので、何かしらの食中毒になる可能性はありますので、
作る際も食べる際も新鮮なものを新鮮なうちに食べるようにしてください。

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