授乳中は母乳育児の場合は妊娠中同様注意を払わないといけない時期ですが、
ハチミツレモンは飲んでも食べても良いのでしょうか?
こちらでは授乳中におけるハチミツレモンについて紹介致します。

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授乳中ハチミツレモンは飲んでも食べてもいいの?

ハチミツレモン

ハチミツレモンというと、2つ想像するかと思います。
一つ目は、レモンのはちみつ漬け。
もう一つが清涼飲料のハチミツレモンです。

いずれにしても蜂蜜が入っているため授乳中に摂取しても良いのかが気になるかと思います。

まず、結論から言うと、授乳中の完母であってもハチミツレモンは摂取しても構いません。
それどころか蜂蜜自体を摂取しても何の問題もありません。

なぜかというと、
ママが蜂蜜を摂取したとしてもボツリヌス菌が母乳を介して赤ちゃんに移行することがないためです。
参照:中野こどもクリニック

ママが摂取したボツリヌス菌はそのまま胃腸へと移動し、
そこで他の腸内細菌などに負けたり、消化されたりして失活してしまいます。

ですので、授乳中であっても蜂蜜を摂取しても問題はないのです。

1歳未満の赤ちゃんには蜂蜜を与えないこと

1歳未満の赤ちゃんは腸が未発達のため、摂取してしまうと菌が増殖してしまいます。
すると、症状としては一般的に1週間ほど便がでなくなり、重症化すると呼吸困難や死に至ることもあります。
参照:中野こどもクリニック

生の蜂蜜だけでなく、例えばクッキーなどお菓子や料理に含まれた蜂蜜からも
ボツリヌス菌がいた場合は、乳児ボツリヌス症になる恐れがあります。

ボツリヌス菌は熱に強く熱したとしても死滅しないためです。
ですので、1歳未満の赤ちゃんに直接、蜂蜜をあるいは蜂蜜の含まれた飲食物は与えないようにしてください。

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清涼飲料水のハチミツレモンはどれくらい飲んでもいいのか?

サントリーから販売されている清涼飲料のハチミツレモンはおいしくてゴクゴクと飲んでしまいますよね。

ですが、このハチミツレモンには100mlあたり糖類が11.5g含まれています。
1本(470ml)飲むと54gほどの糖類を摂取することになります。

1日にどのくらいの糖類を摂取してもいいかというと、
世界保健機関(WHO)ではこのように述べています。

成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めている。また5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大する

引用:食品安全委員会

健康の増大を図るのであれば、1日の遊離糖類は25g以下にすべきなんですが、
この量は相当注意しないと実現できない量なので、
こちらではWHOの推奨するエネルギー総摂取量の10%未満(遊離糖類50g未満)を用いて説明していきます。
なお、遊離糖類というのは砂糖をはじめ、ショ糖、果糖、果汁、蜂蜜、シロップなどのことを指します。

となると、はちみつレモンを1本飲んでしまうとそれだけで54gもの糖類を摂取するので、
WHOの言う量を超えてしまいます。

たまに飲む分には全然構わないのですが、
毎日ハチミツレモンを1本飲むと糖類の過剰摂取にあたる可能性があります。

ハチミツレモンだけならまだしも、おやつも食べるとなると、
それ以上の砂糖を摂取することになります。
ちなみに、おやつに含まれる砂糖の量を一部ですが見てみると、
ショートケーキ(100g)に砂糖32g程度
あんぱん(80g)に砂糖26g程度
大福(70g)に砂糖12g程度
シュークリーム(70g)に砂糖9.2g程度
プリン1個に砂糖16g程度
アイスキャンディー1本に砂糖16g程度
含まれています。
参照:いずみ中央歯科医院

コンビニで販売されているスイーツの多くも1個あたり30g以上の砂糖が含まれています。
そういったものを食べてハチミツレモンも飲んだとすると、
それだけで84g以上の砂糖を摂取することになります。

ちなみに、日本人の1日の砂糖摂取量の平均は69gと言われています。
参照:NATIONAL GEOGRAPHIC

その平均以上の砂糖を日常的に摂取していると身体に影響が出てきます。

砂糖を摂取しすぎるとどうなるの?

砂糖をたまに過剰摂取する分には特に問題はないのですが、
日常的に過剰摂取になっていると、肥満のリスクや高血圧のリスク、糖尿病のリスクなど生活習慣病のリスクが増加します。

さらに、心臓病のリスクも増加するようです。
参照:アスゲン製薬株式会社

ですので、日常的に砂糖が過剰摂取になっているようなら、
生活習慣を改善した方が良いです。

なお、菓子パンにもたくさんの砂糖が含まれていますので、
日常的に食べない方が良いでしょう。

まとめ

母乳育児の場合であっても、蜂蜜に含まれるボツリヌス菌は
母乳を介して赤ちゃんに移行することはないため、
ハチミツレモンだけでなく、蜂蜜そのものも食べても問題ありません。

ただし、赤ちゃん(1歳未満)に直接蜂蜜及び蜂蜜の含まれる飲食物は与えないようにしてください。

なお、清涼飲料のハチミツレモンについては毎日飲むと砂糖の摂り過ぎになる可能性があるため、
毎日飲むことのないようにしてください。

たまに飲む分には問題ありません。

また、レモンのはちみつ漬けに関しても少量ならカロリーや糖類の面において問題はありませんが、
毎日のように過剰に摂取し続けるとカロリー過多になったり、糖類の摂りすぎにより
肥満などの原因にもなりますので、注意してください。

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