妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
ホタテは食べても良いのでしょうか?刺身はどうなのでしょうか?
こちらでは妊娠中のホタテについて紹介致します。

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妊娠中ホタテは食べても良いの?

ホタテ

結論から言うとホタテは加熱してあれば食べても構いません。
ミネラル分も多い上に、タンパク質も摂取できるためむしろ推奨できる食品となっています。

ホタテの刺身は、日本であれば食中毒になる可能性は低いですが、
妊娠中は免疫力が低下しますので、心配であれば食べないようにしましょう。

食中毒として例を挙げると、リステリア菌による食中毒が懸念されます。
といっても、リステリア菌の食中毒にかかるのは稀で
かかったとしても無症状か軽症で済むことが多く、この場合胎児への影響はありません。

しかし、ごく稀に高熱が出たりなど重症化する場合があり、
この場合、胎児に影響が出る可能性があります。

リステリア菌は加熱することで死滅します。

こういうこともあり、刺身などの生で食べることは推奨できません。

ホタテのウロはどうなの?

ホタテのウロは新鮮であっても食べない方が良いです。
鮮魚店のサイトを見てもウロは食べることが出来ませんと書いてあります。
参照:山内鮮魚店

その理由としてウロの部分に貝毒が集中するためと言われています。
ですので、妊娠中は特にですが、妊娠中でなくても食べない方が良いでしょう。

ホタテは1日にどれくらいの量食べても良いの?

妊娠中に摂取しなければいけないカロリーは、
普通の生活を送っている人で、
妊娠初期 2050kcal
妊娠中期 2250kcal
妊娠後期 2450kcal

となっており、そのうちおやつで摂取するカロリーは
厚生労働省の食時バランスガイドによると1日200kcal以下が推奨されていますので、
これを引いて、1日3食摂取するとした場合の1食のカロリーは、
妊娠初期 633kcal
妊娠中期 700kcal
妊娠後期 783kcal

となります。

ホタテのカロリーは可食部100gあたり72kcalとなっており、
貝柱だけ食べる場合は、88kcalになります。

なお、ホタテ1個のカロリーは79kcal程度となります。

これを元にどれくらいの量食べても良いか見てみると、
妊娠中期においては1食で700kcal摂取するようになっていますので、
仮にホタテだけでこのカロリーを摂取しようと思うと、
9個程度は食べることが出来るという計算になります。

とはいえ、ホタテだけで1食を済ませると栄養の偏りが気になりますので、
ご飯や副菜などを付け足して食べることを想定すると、1食あたりホタテは4個程度にとどめておく方が健康には良いでしょう。

ホタテの栄養は?

ホタテ1個あたりの栄養は
エネルギー 79kcal
タンパク質 14.85g
脂質 0.99g
炭水化物 1.65g

ビタミンA 25.3μg
ビタミンE 0.99mg
ビタミンK 1.1μg
ビタミンB1 0.06mg
ビタミンB2 0.32mg
ナイアシン 1.87mg
ビタミンB6 0.08mg
ビタミンB12 12.54μg
葉酸 95.7μg
パントテン酸 0.73mg
ビタミンC 3.3mg

ナトリウム 352mg
カリウム 341mg
カルシウム 24.2mg
マグネシウム 64.9mg
リン 231mg
鉄 2.42mg
亜鉛 2.97mg
銅 0.14mg
マンガン 0.13mg
このようになっています。
参照:カロリーSlism

この中で多く含まれている栄養としては、
ビタミンB2、ビタミンB12、葉酸、マグネシウム、鉄、亜鉛となっています。

ビタミンB2は発育のビタミンとも呼ばれ、発育促進に欠かせない栄養になっています。
ビタミンB12は赤いビタミンとも呼ばれ、造血作用があるのが特徴です。

葉酸は、妊娠初期に特に摂取が必要な栄養素で、
葉酸を摂取することで胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクが軽減されると言われています。
マグネシウムは補酵素として、また活性中心として300種類以上の酵素の働きを助けており、
エネルギー生産機構に深く関わっています。

鉄は血液を作ることで知られており、鉄分が不足すると貧血に陥ります。
特に妊娠中期後期は鉄分の摂取目標量が増加するため、
鉄分の多いホタテはおすすめの食材となります。

またタンパク質も豊富ですので、不足しがちなタンパク質を簡単に補うことが出来るのも特徴です。

おすすめレシピは?

ホタテは様々な料理に加えることができますが、
その中でも特におすすめのレシピを紹介します。

  • ホタテのバター醤油焼き
  • パセリソースでおしゃれに ホタテのバター炒め
  • アスパラとホタテのガーリックバター炒め
  • ベビーホタテとアスパラベーコンのバター炒め
  • ホタテとアスパラのハーブ炒め
  • ベビーホタテの唐揚げ
  • ホタテとしめじの朴葉焼き
  • レモンでさっぱり ベビーホタテのざるラーメン
  • アスパラとホタテのリゾット
  • 旨味たっぷりホタテの卵焼き
  • ホタテで作るクリームパスタ
  • ホタテの炊き込みご飯

ホタテレシピ詳細を見てみる

様々な料理に加えることができますので、
色々と試してみることをおすすめします。

まとめ

妊娠中にホタテは加熱してあれば安心して食べることができます。
しかし、ウロに関しては貝毒が集中して入っていることがあるため、
取り除いて食べるようにしてください。

刺身の場合、ノロウイルスやリステリア菌などの食中毒になる可能性は確率的には低い物の
0%ではないため、できれば加熱したものを食べるようにしてください。

ホタテは栄養豊富な食材で、妊娠初期には葉酸が活きてきますし、
妊娠中期後期にかけては鉄分が豊富なため、貧血予防に繋がります。

何よりタンパク質が多く含まれていますので、
不足しがちなタンパク質を気軽に補えるのはありがたいです。

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