キムチからトキソプラズマ感染やリステリア感染の可能性があるのか?
あった場合、妊娠中は控えた方が良いのか?
こちらではキムチによる感染について紹介致します。

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キムチからトキソプラズマに感染するの?

キムチ

基本的にはキムチからトキソプラズマに感染することはありません。
トキソプラズマは感染した猫の糞便より排出されるため、
野良猫などが、例えば白菜を植えている畑に糞便をした場合
白菜が汚染される可能性はありますが、
基本的には水道水で洗えば落ちますので、心配はいらないのですが、
自家製などで畑からとってきた白菜を洗わずにキムチにするなどした場合に、
可能性的には低いですが、トキソプラズマに感染することはあるかもしれません。

ですが、自家製キムチを作る際は、野菜をしっかり洗ってから
漬けると思いますので、基本的に感染することはないと思ってもらって良いです。

また、生肉を使用したキムチはトキソプラズマが存在する可能性がありますので、
食べないようにしてください。

キムチからリステリア菌に感染することはある?

洗っていない野菜でキムチを作った場合、
リステリア菌に感染することは可能性的にはあります。

ですが、こちらも野菜を水道水でしっかりと洗えば
リステリア菌に感染することは基本的にありません。

ご家庭でキムチを作る際は、野菜をしっかりと水洗いしてから
漬けるようにしましょう。

なお、市場に出回っている国産キムチの場合
まずリステリア菌に感染することはありません。

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輸入キムチは注意が必要

輸入キムチから有鉤嚢虫が原因による有鉤嚢虫症が発生した例があります。
1994年のことで最近のことではありませんが、
民主党政権時に韓国からのキムチ輸入は検疫が免除されていた時期がありました。
今も検疫が免除されているのかはわかりませんが、
輸入キムチから大腸菌が検出されたという事例もあるため、
輸入キムチは注意した方が良いでしょう。

このように、ずさんな管理をしていると、
O157や寄生虫の感染、トキソプラズマの感染、リステリア菌の感染は
輸入キムチから起こる可能性が今現在どうなっているかわかりませんが、
今も検疫免除されていれば、感染する可能性はあるでしょう。

また、海外に旅行に行った際にキムチを食べると
日本と違い厳しい検査はないでしょうから、食中毒を起こす可能性はあります。
特に妊娠中は症状が出たとしても使える薬が限られますので、非妊娠時よりも注意が必要です。

参照:国立感染症研究所感染症情報センター

参照:民主党政権3年3ヶ月の研究

参照:食品微生物学(検査と制御方法)

国産キムチは大丈夫?

国産キムチは食品衛生法により厳しく検査されてから市場に出回りますので、
少なくとも以前の輸入キムチのように、大腸菌や寄生虫などが存在するということは
まずありえませんので、妊娠中だけではないですが安心して食べることができます。

トキソプラズマはどんな物に存在するの?

生肉にトキソプラズマは存在する可能性がありますので、
妊娠中は馬刺しや鶏刺し、ユッケ、生ハムなどの生肉は食べないようにしてください。

先ほども書きましたが、猫の糞便にトキソプラズマが存在する可能性がありますので、
妊娠中は猫のトイレ掃除は避けるようにすることと、
土いじりやガーデニングなどは野良猫から土中が汚染されている可能性がありますので、
避けるようにしてください。

猫のトイレ掃除をどうしても妊娠されている方がしなければいけない場合は、
マスクや手袋を着用し、終了後しっかりと手を洗うようにしてください。

妊娠中トキソプラズマに感染するとどうなるの?

妊娠中にトキソプラズマに初感染すると
胎盤を通して胎児に移行することがあり、
移行すると、特に妊娠初期では重症化しやすくその場合死産や流産のリスクが増大したり、
水頭症、脈絡膜炎による視力の障害、脳内石灰化、精神運動機能障害などが起こる可能性があります。
参照:NIID国立感染研究所

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トキソプラズマに感染したかも知れないと不安な場合は?

その場合は、かかりつけの産婦人科で医師に相談してみてください。

もし、妊娠中にトキソプラズマに初感染しても治療法はあります。
日本産婦人科医会を見てみると、

治療薬としては本邦ではスピラマイシンが利用できなかったことから、長くアセチルスピラマアイシンが利用されてきたが、2011年に日本産科婦人科学会が厚労省に対して開発要望を提出したことを契機に「スピラマイシン」の開発が行われ、2018年9月にサノフィ社から発売された。
使用法としては、妊娠中の初感染の場合に、スピラマイシン9,000,000国際単位(3g)を分3で分娩まで連続投与する方法が推奨されている。具体的には、スピラマイシン錠150万単位「サノフィ」(一般名:スピラマイシン)2錠を1日3回とし、分娩まで服用する。ただし、胎児感染リスクが高い場合には羊水PCR検査でトキソプラズマ・ゲノムを確認することで、胎児感染の確定を行い、胎児感染の場合には、スピラマイシンに換えてピリメタミン(pyrimethamine)とスルファジアジン (sulphadiazine)の投与が勧められている。

引用:日本産婦人科医会

というように、スピラマイシンを投与することにより
胎児の重症化を予防することができます。

いずれにしろ、妊娠中にトキソプラズマの検査は希望すれば多くの医療機関で自費の場合およそ1000~2000円程度で
受けることができますので、心配な場合は一度かかりつけの医師に相談してみてください。
参照:NIID国立感染症研究所

まとめ

市場で販売されている国産キムチの場合、
トキソプラズマやリステリア菌などに感染することはまずありえませんので、
妊娠中でも安心して食べることができます。

ただし、輸入キムチは今現在検疫が免除されているかどうかが
こちらでは確認が出来ませんでしたので、避けるようにした方が無難でしょう。

また、自家製キムチを作る場合も、
手はしっかりと洗ってから、野菜を水洗いしキレイな包丁・まな板で
調理を行なうようにすれば、基本的には安全なので
感染のたぐいは心配しなくても良いです。

注意したいのが、生肉を切った包丁・まな板を洗わずに
野菜などを切ると野菜が汚染される可能性がありますので、
生肉を切る包丁・まな板とそれ以外を切る包丁・まな板は
分けて使用するようにしてください。

余談ではありますが、キムチには意外と塩分が多く含まれていますので
食べ過ぎると妊娠高血圧症のリスクを高めてしまいますので、ほどほどにしておきましょう。

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