妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
キャビアは食べても良いのでしょうか?リステリア菌が気になるところです。
こちらでは妊娠中のキャビアについて紹介致します。
妊娠中キャビアは食べて良いの?
キャビアには2種類あり、生のまま塩漬けして熟成した「フレッシュ」と、
その後に低温で加熱殺菌した「パスチャライズ」があります。
パスチャライズは、65℃で30分程度あるいは60℃で20分程度加熱殺菌を行ないますので、
リステリア菌は死滅しますので、そのまま食べることが出来るのですが、
フレッシュは生ですので、リステリア菌が存在する可能性がありますので、
そのまま食べることは控えた方が良いです。
なお、リステリア菌は塩分濃度が高くても冷凍しても死滅しませんし、
冷蔵保存下においても増殖します。
リステリア菌に感染するとどうなるの?
母体の症状としては、無症状の場合と軽いインフルエンザ様の症状が出ます。重篤な症状になると敗血症や髄膜炎になることもあり、
海外では死亡例も確認されています。
参照:MSDマニュアル家庭版
参照:厚生労働省
母体だけなら、特に重い症状にはなりにくいのですが、問題は胎児です。
リステリア菌に感染すると胎盤を通して胎児にも感染する可能性があり
その場合、20%程度の確率で流産もしくは子宮内胎児死亡があったという研究データがあります。
また、生存し分娩に至った児のうち68%に新生児リステリア感染症が認められ、
肺炎、敗血症、髄膜炎が主な症状であり、治療しても24%が死亡、12%に神経学的後遺症を認めたとあります。
参照:佐野産婦人科
というように胎児に影響を及ぼす可能性があり、重篤になる可能性もありますので、
リステリア菌には十分に注意しなければいけません。
日本産でもフレッシュキャビアが販売されている
フレッシュキャビアとパスチャライズキャビアは食感は異なりますが、
見た目で判断することは難しいです。
ですので、パスチャライズと書いてあるモノを除いて加熱されているのかされていないのかわかりません。
また、日本で作られているキャビアもフレッシュキャビアがありますので、
日本産だからといって、安心して良いわけでもありません。
リステリア菌に感染することは滅多にないことですが、
感染してしまうと胎児にも影響が出る可能性がありますので、
妊娠中は控えるに越したことはありません。
結婚式などで出てきた場合は?
結婚式で出てくるキャビアはがっつりと食べるわけではなく、少量を食べる程度だと思われますので、
そこまで心配する必要はないと思いますが、
心配な場合は、スタッフに低温殺菌されたキャビアか聞くか、食べないようにしましょう。
購入するならパスチャライズキャビアを
どうしてもキャビアが食べたいと言う場合は、
低温殺菌されたパスチャライズキャビアを購入するようにしましょう。
これならリステリア菌のことを心配せずに食べることができますので、
クラッカーに乗せたり、パスタに乗せたり、様々な料理に乗せて楽しむことができます。
まとめ
キャビアにはフレッシュキャビアとパスチャライズキャビアがあり、
フレッシュの場合は、生になりますのでリステリア菌が存在する可能性があるため、
妊娠中は食べない方が良いです。
一方パスチャライズキャビアは低温殺菌されていますので、
リステリア菌の心配はせずに食べることができます。
もしフランス料理や結婚式ででてきた場合は、
スタッフや店員さんに低温殺菌されたキャビアかどうか聞いてから
食べるようにしてください。