すき焼きは牛肉などの肉や様々な野菜を入れて煮込み、生卵にくぐらせて食べますが、
妊娠中はすき焼きを食べてもいいのでしょうか?また注意点はあるのでしょうか?
こちらでは妊娠中のすき焼きについて紹介致します。

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妊娠中すき焼きは食べてもいいの?

すき焼き

基本的に妊娠中にすき焼きは食べても構いません。
しかし、肉に火が通っていない、野菜に十分火が通っていない
という場合は注意が必要になります。
しっかりと火が通ってから(中心部が75℃以上で1分以上加熱)食べるようにしましょう。

また、生卵にくぐらせるのも、卵が生ですので注意は必要になります。

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生卵は大丈夫なのか?

卵

生卵の食中毒で一般的に言われているのはサルモネラ菌の食中毒で、
症状としては通常8~48時間の潜伏期を経て発病します。
最も見られる症状としては急性胃腸炎で、腹痛、下痢、38℃以上の発熱などの症状がみられます。
重症化すると菌血症や急性脱水症になる場合もあります。
参照:NIID国立感染症研究所

と、サルモネラによる食中毒の説明をしましたが、
実際どれくらいの割合でこの食中毒にかかるのか見ていきましょう。
2009年とちょっと古いデータになりますが、2000年以降減少傾向にあり
年間患者数は3000人程度で推移しているようです。

原因としては、鶏卵と鶏肉になるのですが、傾向としては
仕出し屋、給食施設、宿泊施設が多く集団食中毒が起こっています。
大規模な食中毒としては1999年に1件、2002年に3件、2007年に1件発生しています。
参照:IASR

この集団食中毒は生卵が原因というわけではなく、
鶏肉を切った包丁で、洗わずに野菜を切ったなど、
鶏肉からサルモネラ菌が他の食材へ移行し増殖したものと思われます。

この食中毒は食中毒菌であるサルモネラ菌が1個や2個摂取しただけでは発症せず、
通常は1万~10万個程度の菌を摂取すると発症するようです。
もちろん体調や抵抗力、大人と子供の違いや妊娠中であるかどうかによって
違いはありますので、参考程度にとどめておいてください。
参照:こおらす

では、次に新鮮な卵にどのくらいの割合でサルモネラ菌が存在するのか見ていくと、
日本で流通する生卵の汚染率は5000個~2万個に1個と考えられており、
その汚染された卵の中にいるサルモネラ菌の数は1個あたり10細胞程度のため、
汚染卵が新鮮な場合(賞味期限内で正しい保存法をしている場合)は
基本的に発症には至らないようです。
参照:食品微生物学(検査と制御方法)

このことから、新鮮な保存法がしっかりされている卵の場合、
妊娠中に生卵にくぐらせてすき焼きを食べることは、ほとんど問題にならない
と考えます。

とはいえ、妊娠中は抵抗力が低下していることと、サルモネラ食中毒の可能性が0%ではないので、心配な場合は生卵を口にしないでください。

もちろんですが、保存方法がちゃんとされていない卵や
生食用ではない卵、賞味期限を過ぎた卵はしっかりと加熱して食べるようにしてください。
新鮮な卵でしたら基本的にサルモネラによる食中毒は気にしなくても良いでしょう。

生肉を食べるリスク

肉が生煮えの場合、赤身が残っている場合がそれにあたるのですが、
その場合、トキソプラズマに感染する可能性があります。

トキソプラズマに妊娠中に初感染すると
胎盤を通して胎児に移行することがあり、
移行すると、特に妊娠初期では重症化しやすくその場合死産や流産のリスクが増大したり、
水頭症、脈絡膜炎による視力の障害、脳内石灰化、精神運動機能障害などが起こる可能性があります。
参照:NIID国立感染研究所

というように、胎児に影響が出る可能性がありますので生肉や生ハムなどには十分注意してください。

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野菜はしっかり洗って火を通して

生野菜にはリステリア菌が付着している場合があります。
しっかりと洗えば問題はなく、また中心部が75℃以上で1分以上加熱すれば、
リステリア菌は死滅しますので、加熱すれば問題はないのですが、
野菜をしっかりと洗わずにしっかりと加熱しなければ、リステリア菌に感染する可能性があります。
とはいっても、すき焼きはほぼほぼしっかりと火を通しますので、問題はないと思いますが、
念のため書いておきます。

たべる量はどれくらい?

すき焼きを毎日食べるというわけではないと思いますので、
カロリーや塩分のことは気にせず食べても大丈夫です。

万が一毎日食べるということであれば、
カロリーや塩分量を気にしなければいけませんが。

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生卵が心配な場合の代替えは?

いくつかお勧めの代替え品がありますので紹介していきます。

・豆乳
牛肉と豆乳は相性が良く、美味しくいただける他
卵と同じように味がマイルドになりますし、豆乳に漬けることで
熱冷ましにもなります。

・大根おろし
大根おろしとすき焼きというのは、一度試してみてください。
非常に美味しいです。
すき焼き屋さんの中には「みぞれすき焼き」としてメニュー化しているところもあるくらいです。

・とろろ
関西や都内に店舗がある虎蓮坊で定番の食べ方になっているくらい
すき焼きととろろは相性が良いです。
だし汁で溶いたとろろを使って食べるのも非常にお勧めです。

・梅ソース
食通として名高い魯山人が考案したというすき焼きの食べ方なんだとか。
甘辛い出汁に梅ソースのさっぱりとした味が非常にマッチします。

・だし汁
生卵の代わりにだし汁につけて食べるという食べ方なのですが、
お好みに合わせてだし汁の濃さを調節して食べて見てください。
すき焼きの割り下は基本的に濃い味なので、だし汁は薄めに作るのがポイントです。

通常はかつお節や昆布から出汁をとるのですが、面倒な場合はほんだしを使用して作っても美味しくいただけます。

まとめ

すき焼きを食べる注意点としては、
肉も野菜もしっかりと加熱するということです。
生卵にくぐらせることに関してはサルモネラ菌の食中毒になる可能性が
非常に低いためそれほど気にする必要はないと考えますが、
心配なようでしたら生卵の代替えを上記に紹介していますので、
それを試されると良いかと思います。

すき焼きを毎日食べるというわけではないと思いますので、
カロリーや塩分のことは特に気にしなくても良いでしょう。

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