妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、カルピスソーダは飲んでも良いのでしょうか?
また、飲めるとしたらどのくらいの量飲んでも良いのでしょうか?
こちらでは妊娠中のカルピスソーダについて紹介致します。

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妊娠中カルピスソーダは飲んでもいいの?


まずカルピスソーダの原材料を見てみましょう。

砂糖類(果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、砂糖)、脱脂粉乳、乳酸菌飲料/炭酸、酸味料、香料、安定剤(大豆多糖類)、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK)

引用:アサヒ飲料

このようになっています。
通常のカルピスとの違いとしては、まず炭酸飲料であること。
次に人工甘味料が入っていることです。

どのくらいの量の人工甘味料が入っているのかわかりませんが、
妊娠中は人工甘味料を極力避けた方が良いです。

ですので、できればカルピスソーダは飲まない方が良いという結論になります。

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妊娠中に人工甘味料を摂取すると

これは動物実験の結果になるのですが、
ベイクの国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所(NIDDK)の研究チームの実験では、

妊娠・授乳中の母マウスに人工甘味料スクラロースとアセスルファムKを摂取させたところ、子マウスの代謝に対して悪影響を及ぼし、マイクロバイオーム(細菌叢9))が変化したと発表しました(Frontiers in Microbiology 2019年6月)。

研究チームは、妊娠・授乳中の母マウスにスクラロースとアセスルファムKの混合液を、ヒトにおける1日摂取許容量に相当する量、その2倍量、水の3群に分けて投与し健康影響を検証した。母マウス(n=31)は血液、母乳、糞便、尿、子マウス(n=226)は血液、糞便、尿を解析した。子マウスを解析したところ、スクラロース、アセスルファムKは共に胎盤と母乳を通してマウスに移行することが確認された。これは以前より報告されていたことではある。

人工甘味料を1日摂取許容量の2倍量摂取した母マウスは、人工甘味料の摂取量が1日摂取許容量である母マウスと比べ、代謝変化が非常に大きかった。また、子マウスの肝機能も影響を受け、血液中の毒素を分解する働きは衰え、腸内の細菌代謝物が劇的に変化した。腸内細菌の変化は2型糖尿病や肥満に類似し、インスリン分泌、炎症、腸内細菌の変化を引き起こす糖の影響が拡大し、脂肪の蓄積を促し、2型糖尿病を誘発することが認められた。

引用:くにちか内科クリニック

この研究では、マウスを使っており、人工甘味料を1日の許容摂取量の2倍という
多量の人工甘味料を投与させているので、参考程度にしかなりませんが、
仔マウスの腸内細菌の変化が認められ、肥満や2型糖尿病を誘発することが認められたとあります。

少なくとも、人工甘味料は胎盤を通して胎児に移行するため、
注意に超したことはありせん。

この研究では動物を使っており、人間には当てはめることはできませんが、
継続して人工甘味料を摂取することは人間であっても控えた方が良さそうな結果が出ています。

人工甘味料はスクラロース、アセスルファムK以外にもアスパルテームやL-フェニルアラニン化合物などがありますが、
他の研究では、カルガリー大学のライマー教授の研究によるマウス実験があります。

実験では妊娠中のラットにアスパルテーム、ステビア、または普通の水を与え、出産後に仔の体重を測定しするとともに腸内微生物叢を調査した。

驚くべきことに、甘味料はラットの母親に対する影響はごくわずかだったものの、仔には有意な影響があった。甘味料を与えられた母親から生まれた仔は、体重が多く、体脂肪率が高くなっていた。腸内微生物に重要な変化が見られ、具体的には、プロピオン酸と酪酸を生成する微生物が増加し、乳糖を発酵させる種は減少していた。腸内細菌叢におけるこれらの変化は、仔の体重増加を引き起こした可能性があるという。

引用:LINK de DIET

この研究ではどのくらいの人工甘味料を摂取させたかわかりませんが、
仔マウスの腸内細菌の変化による体重増加を引き起こした可能性があると言っています。

これら二つの研究は人工甘味料の種類は違えど、
体重増加を示すであろう結果が出ているため、
いずれの人工甘味料も妊娠中は摂取を控えた方が良いと考えます。

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人工甘味料を気にしない場合はどれくらい飲んでもいいのか

人工甘味料を気にしないという方がいるかもしれませんので、
そんな人のために、カルピスソーダは1日にどのくらいの量飲んでもいいのか紹介致します。

カルピスソーダには100ml中に糖類が8.7g含まれています。
500mlだと43.5gということになります。

では、1日にどのくらいの糖類を摂取していいのかというと、
世界保健機関(WHO)では、次のように述べています。

成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めている。また5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大する

引用:食品安全委員会

健康の増大を図るのであれば、1日の遊離糖類は25g以下に抑えなければなりませんが、
この数値は相当意識しないと実現出来ない数値なので、
こちらではWHOの推奨するエネルギー総摂取量の10%未満を用いて考えていきます。
となると、1日の遊離糖類摂取量は50g未満ということになります。
なお、遊離糖類というのは砂糖をはじめ、ショ糖、果糖、ぶどう糖、蜂蜜、果汁、シロップなどのことを指します。

となると、カルピスソーダは1日に500ml程度飲めるという計算になるのですが、
おそらくおやつ、あるいは果物も摂取する可能性が高いかと思います。
おやつに含まれている砂糖の量を一部ですが見ていくと、
ショートケーキ(100g)に砂糖32g程度
あんぱん(80g)に砂糖26g程度
大福(70g)に砂糖12g程度
シュークリーム(70g)に砂糖9.2g程度
プリン1個に砂糖16g程度
アイスキャンディー1本に砂糖16g程度
含まれています。
参照:いずみ中央歯科医院

このようになっています。
例えばプリンやアイスを食べただけで16gもの砂糖を摂取することになるため、
この場合だと、カルピスソーダは350ml程度飲めるという計算になります。

これがケーキやコンビニで販売されているスイーツ(洋菓子系)の場合だと、
30g以上の砂糖が含まれていますので、カルピスソーダは200ml程度しか飲めないことになります。

糖類をたまに過剰摂取する分には特に問題はないのですが、
日常的に過剰摂取になっていると、ママにも胎児(生まれてくる赤ちゃん)に影響がでる可能性があります。

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糖類を過剰摂取するとどうなるの?

日常的に過剰摂取になっていると、
ママの肥満のリスクや高血圧のリスク、糖尿病のリスクなど生活習慣病のリスクが増大します。

それだけでなく、ママの心臓病も増大するようです。
参照:アスゲン製薬株式会社

さらに、生まれてくる赤ちゃんにも影響する可能性があるようです。
呼吸ケアクリニック東京を見てみると、

縦断的な親子研究では、幼児期の糖摂取量とは無関係に、妊娠中の母体の遊離糖摂取量は子供が7〜9歳に達した時点での、アトピーとアトピー性喘息のリスクの高さと関係していた。

引用:呼吸ケアクリニック東京

と述べているので、砂糖を過剰摂取していると子供のアトピーや喘息に関係していたと言っているので、
これらの症状が出る可能性が高くなる可能性があるため、妊娠中に糖類を過剰摂取し続けることは控えた方が良いでしょう。

カルピスソーダに人工甘味料が入っているため普通のカルピスを飲もうと思っても、
カルピスには糖類が多量に含まれています。ほぼほぼコーラと同じくらいの量になります。
ですので、それを知らずに毎日500mlなど飲んでいると糖類の過剰摂取に繋がる可能性があります。

なお、菓子パンにも多量の砂糖が含まれていますので、日常的に摂取するのは控えた方が良いです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?
カルピスソーダには人工甘味料が含まれています。
どのくらいの量かはわかりませんが、人工甘味料は胎盤を通して胎児に移行しますので、
極力避けたい成分です。

なお、上記で提示した研究はマウス実験であり、人間での実験というのは行なわれていないため、
人間にどのような影響があるのかは不明ですが、妊娠中は気をつけたい時期ですので、
炭酸飲料が飲みたいのであれば、人工甘味料が含まれていない物を選ぶ方が良いと考えます。

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