カルパスはドライ、もしくはセミドライタイプのソーセージのことですが、
妊娠中食べても良いのでしょうか?何か注意点はあるのでしょうか?
こちらでは妊娠中のカルパスについて紹介致します。
妊娠中カルパスは食べても良いの?
サラミについては非加熱のものが多くありますが、
カルパスでよくスーパーなどで販売されている小型のものは
長期保存できるように一度茹でてから燻製にしているため、
基本的には妊娠中のどの時期でも食べて問題ありません。
大型のものでも日本のカルパスであれば、食品衛生法により加熱処理が義務づけられていますので、トキソプラズマの問題はありません。
茹でるあるいは燻製工程でトキソプラズマなどは死滅しますので、まず安全と思っていただいて構いません。
ただし、外国産のものは日本の食品衛生法の対象外となりますので、
加熱処理がされていない可能性がありますので、外国産のカルパスは控えてください。
なお、ヤガイのおやつカルパスについて中心部が63℃で30分加熱されています。
参照:ヤガイ
どれくらいの量食べても良いの?
カルパスで気になるのは塩分量です。
厚生労働省によると18歳以上の女性の1日の塩分摂取目標量は6.5g未満とされています。
トップバリューのカルパス1本(53g)には2.0gの塩分が含まれており、
ヤガイのおやつカルパスは1本(3.4g)中に0.1gの塩分が含まれています。
カルパスは食事ではなく間食として食べると思われますので、
おやつから摂取する塩分を1gとするのであれば、
トップバリューのカルパスは半分程度、
ヤガイのおやつカルパスは10本程度食べることが出来る計算になります。
おやつから摂取する塩分量を0.5gとするのであれば、
おやつカルパスは5本程度でとどめなければいけません。
なお、おやつで0.5gの塩分を摂取するということは、
食事1食につき2.0g以下摂取できるという計算になります。
おやつカルパスは1本あたり16kcalとなっていますので、
仮に10本食べたとしてもおやつの摂りすぎにはなりません。
妊娠中の1日のおやつの摂取量は厚生労働省の食事バランスガイドによると
200kcal以下と定められています。
塩分を摂り過ぎるとどうなるの?
たまに塩分を過剰摂取したとしても特に問題にはならないのですが、
日常的に過剰摂取していると、
妊娠中はむくみやすいのですが、そのむくみがさらにひどくなったり、
高血圧のリスクを高めたり、
赤ちゃんを育てるための体内のバランスがくずれやすくなります。
参照:エレビット
妊娠高血圧症候群になると胎盤に送られる血液量が減少して、赤ちゃんに酸素や栄養がうまく行き渡らなくなる可能性を高め、
その結果、赤ちゃんの発育不全や機能不全を引き起こす可能性が高まったりします。
参照:HOW TO MARRY
塩分を摂り過ぎている場合の対処法は?
食生活を見直すことが前提となるのですが、
カリウムを摂取することで、摂取した塩分を排出する作用があるため、
カリウムを摂取することをお勧めします。
カリウムが多く含まれる食材として100gあたりで挙げると
切り干し大根 3500mg
ドライトマト 3200mg
アボカド(生) 720mg
ほうれん草(生) 690mg
人参(生) 630mg
ドライマンゴー 1100mg
ドライバナナ 1300mg
干し柿 670mg
バナナ(生) 360mg
干しひじき(乾燥) 6400mg
乾燥わかめ 5200mg
あおさ(素干し) 3200mg
焼き海苔 2400mg
わかめ(生) 730mg
このようにカリウムを多く含む食材はたくさんあります。
塩分を摂り過ぎている場合は、カリウムの多い食材を積極的に摂り入れましょう。
なお、カリウムには摂取上限はありませんので、心配する必要はありません。
つわり時でカルパスしか食べられない場合は?
つわり時の考え方としては食べられる物を食べられる時に食べられるだけ食べる
というのが基本的な考え方となりますので、カルパスを食べられる時に食べましょう。
カルパスしか食べていなくてお腹の赤ちゃんが心配という方もおられると思いますが、
赤ちゃんはママが元々蓄えている栄養をしっかりと吸収して成長しますので、
心配する必要はありません。
塩分の摂り過ぎになる可能性もありますが、
つわりが終わって何でも食べられるようになってから
塩分を控えた食生活に戻すようにしてください。
まとめ
日本のカルパスは食品衛生法により加熱処理が義務づけられていますので、
トキソプラズマの心配をする必要はありません。
サラミの場合は生ハムと同様の扱いとなりますので、
妊娠中はトキソプラズマに感染する可能性がありますので、控えてください。
食べる量としては、おやつに摂取する塩分量によって異なりますが、
0.5g摂取するとした場合、ヤガイのおやつカルパスの場合は5本食べても良い計算になります。
トップバリューのカルパスの場合は、1/4本でとどめておきましょう。
塩分を摂り過ぎている場合は、医師から制限がない限り
カリウムを積極的に摂取していきましょう。