妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
チャーシューは食べても良いのでしょうか?ラーメンに入っているチャーシューや
低温調理のチャーシューはどうなんでしょうか?
こちらでは妊娠中のチャーシューについて紹介致します。
妊娠中チャーシューは食べても良い?
しっかりと火が通っているチャーシューであれば妊娠中に食べても問題ありません。
ラーメンのチャーシューもしっかりと火が通っていれば問題ありません。
チャーシューはしっかりと火が通っていたとしても、
ピンク色の箇所があったりして不安になるかと思いますが、
肉汁が透明であればしっかりと火が通っており、またお店で出てくるチャーシューであれば
しっかりと火が通っていますので、安心して食べることができます。
では、なぜピンク色をしているのかというと、
生焼けの可能性もありますが、ほとんどの場合
ミオグロビンという成分の仕業になります。
ミオグロビンは加熱すると通常は茶色になるのですが、
耐性ミオグロビンというものがあり、これは加熱しても色が変化しにくい成分になります。
また、酸素や光と触れなければ変色しにくいという特性があるため、
火が通ってもうっすらピンク色になる場合があります。
生焼け以外で色がピンク色をしているチャーシューは
食べても問題ありません。
低温調理のチャーシューはどうなの?
ご自身でチャーシューを低温調理で作る場合は、
作り方に注意を払わなければなりませんが、
お店で出てくる低温調理チャーシューの場合は、
しっかりと作られていますので、基本的に食中毒の心配はありません。
チャーシューで気になる食中毒としては、
E型肝炎ウイルス
カンピロバクター
サルモネラ症
エルシニア食中毒
トキソプラズマ症
が挙げられますが、
直接胎児に影響が出るのはトキソプラズマです。
トキソプラズマは67℃以上で1~2分加熱すると死滅します。
一方低温調理は中心部が63℃になるまで加熱を行ないます。
その時間としては3時間40分程度で、加熱します。
食品安全委員会では、63℃で30分以上加熱を行なうことで
最近及び寄生虫は不活性化されることが確認されたと言っていますので、
低温調理のチャーシューもしっかりと時間をかければ、食中毒の心配はなくなります。
参照:食品安全委員会
ですので、低温調理のチャーシューは基本的に食べても問題ありません。
ですが、ご自身で作られる場合、見た目で判断すると生焼けの状態と
できあがっている状態を区別することが困難なため、
4時間程度しっかりと火を通すことに注意してください。
トキソプラズマに感染したらどうなるの?
妊娠中にトキソプラズマに初感染すると
胎盤を通して胎児に移行することがあり、
移行すると、特に妊娠初期では重症化しやすくその場合死産や流産のリスクが増大したり、
水頭症、脈絡膜炎による視力の障害、脳内石灰化、精神運動機能障害などが起こる可能性があります。
参照:NIID国立感染研究所
チャーシューは貴重なタンパク源
ラーメンなどに入っているチャーシューは、
貴重なタンパク源となります。
ナルトが入っている場合は、ナルトもタンパク源となりますが、
その他の食材は麺も含めて炭水化物が主になります。
ですので、チャーシューはタンパク質摂取においても欠かせない存在になります。
その他、チャーシュー丼なども多くのタンパク質を摂取できるので、
毎日食べるということでなければ、取り入れたいですね。
まとめ
通常のチャーシューであれば、しっかりと中心部まで加熱されていますので、
妊娠中のどの時期であっても食べて問題ありません。
低温調理のチャーシューもお店で出てくるものはしっかりと時間をかけて作られていますので、
こちらも食中毒の心配はいらないです。
ただし、自宅で低温調理を行なう場合は、決して見た目で判断はせずに、
63℃以上で4時間程度しっかりと加熱を行ないましょう。
万が一生のチャーシューを食べた場合、1週間程度様子を見て、
何もなければトキソプラズマとE型肝炎以外問題はないでしょう。
トキソプラズマに関しては、母体に影響が出ることがほとんどなく、
初感染した場合、胎児に影響が出る可能性があります。
食べてから2週間程度で病院で検査を行なってくれますので、
心配なようなら検査をしてもらうと良いでしょう。
E型肝炎に関しては、潜伏期間が3週間から8週間と長い期間潜伏期間があり、
症状としては、腹痛、食欲不振、全身倦怠、発熱、悪心、嘔吐、黄疸、尿が黄色くなるなどの症状が出てきます。
なお、胎児には影響はないようです。