妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
食パンは1食にどれくらい食べても良いのでしょうか?
また、食パンばかり食べるというのは良いのでしょうか?
こちらでは妊娠中の食パンについて紹介致します。
妊娠中食パンはどれくらい食べても良いの?
食パンで気になるのは塩分量ですが、
メーカーによっても異なるところではありますが、
4枚切りで1枚当たり1.22g
5枚切りで1枚当たり0.98g
6枚切りで1枚当たり0.82g
となっています。
塩分量だけで考えると18歳以上の女性の場合、
厚生労働省の食事バランスガイドによれば、1日の塩分量は6.5g未満に抑えるように言われていますので、
1食あたり2g程度で抑えなければなりませんので、
5枚切りの場合だと1食に2枚程度食べることが出来る計算になります。
4枚切りの場合だと1食に2枚食べると少し塩分の摂り過ぎかなという感じになります。
続いて、カロリーについてですが、
妊娠中に1日に摂取すべきカロリー量は普通の生活を送っている人で、
妊娠初期 2050kcal
妊娠中期 2250kcal
妊娠後期 2450kcal
となっており、そのうちおやつで摂取するカロリーは
厚生労働省の食時バランスガイドによると1日200kcal以下が推奨されていますので、
これを引いて、1日3食摂取するとした場合の1食のカロリーは、
妊娠初期 633kcal
妊娠中期 700kcal
妊娠後期 783kcal
となります。
例えば5枚切りの食パンにバター(マーガリン)を塗って食べるとすると
食パンでおよそ175kcal、マーガリンは大さじ1でおよそ90kcalですので、
265kcalとなります。
ここにヨーグルトを足すと、1個当たり60kcalですので、これで325kcalとなります。
上の条件で食パンを2枚にすると530kcal。ヨーグルトを足すと590kcalとなります。
いずれにしても、摂取カロリーが少々少ない計算になりますので、
さらにサラダなど何か足して食べた方が良い計算になります。
仮に食パンだけでカロリーを摂取しようとすると、
5枚切り食パンを3枚食べると525kcal。ここにマーガリンを塗ると
795kcalになりますので、ちょっとカロリーを摂取しすぎになる計算になります。
そこまで厳密に考えなくても良いため、
上記の数値は参考程度にとどめておいてください。
食パンばかり食べるのは良いの?
例えば、毎日朝は食パンという場合で考えてみると、
これは全然問題はありません。
塩分とカロリー、栄養バランスを意識すれば健康に良いと言えます。
しかし、1日3食食パンだけとなると、
栄養に偏りが見られます。例えば、タンパク質が足りなかったり、ビタミン類が足りなかったり、鉄分が足りない
などにより弊害で出る可能性があります。
ですので、食パンだけしか食べないという生活はできるだけ避けた方が良いです。
ただし、つわりで食パンしか食べられないと言う場合は、
基本的な考え方としては食べられるものを食べられる時に食べられるだけ食べる
という考えですので、つわり時は心配する必要はありません。
つわり時は食パンだけしか食べていなくても赤ちゃんにはしっかりと栄養は
いきとどきます。
しかし、つわりが終わり何でも食べられるようになったら、
栄養バランスを意識して食事を摂るようにしましょう。
なお、3食ご飯の代わりに食パンを食べるのは問題ありません。
食パンは糖質が多いので少々注意が必要
ご飯などと比べて食パンは100gあたり糖質が48.2g含まれており、
この量は同じ重量ですと主食の中では多めになります。
糖質が多いものをたくさん食べるとどうなるかというと、
食後血糖値が急上昇して、食後高血糖になる可能性も出てきます。
食後高血糖になると妊娠糖尿病のリスクが上がりますし、
動脈硬化や心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
また、食後高血糖ではなく、血糖値が上がる状態である場合、
その後血糖値が下がり、人によっては低血糖症状を引き起こす可能性がありますので、
このあたりは注意が必要でしょう。
参照:厚生労働省
食パンの中には糖質を抑えたものも販売されていますので、
そういった食パンを試されるのも良いかもしれません。
まとめ
妊娠中でも食パンを食べるのは全く問題がなく、
毎朝食パンという生活も問題がありませんし、
ご飯の代わりに食パンを食べるというのも問題はないでしょう。
しかし、1日食パンだけという生活はつわり時期を除いて
栄養バランスに偏りが見られますので、
そのような生活は避けてください。
できるだけ、様々な食品から栄養を摂取するように心がけましょう。