妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期です。
しらす一つとっても食べて良いのか心配になる方もおられると思います。
釜揚げしらす、生しらす、ちりめんじゃこなど様々な種類がありますが、
食べるに当たって何か注意点はあるのでしょうか?
こちらでは妊娠中のしらすについて紹介致します。
妊娠中しらすは食べてもいいの?
妊娠中のどの時期であっても基本的にしらすは食べても良いです。
それが釜揚げしらすであっても、ちりめんじゃこであっても、生しらすであってもです。
ただし、生しらすの場合は生ですので食中毒になる可能性が加熱したしらすと比べて
若干確率が上がりますので、心配でしたら食べない方が良いでしょう。
生しらすにアニサキスはいる?
生しらすにもアニサキスは寄生します。
ですがしらすは身体が小さいのでアニサキスが寄生していたとしても
アニサキスも小さいので水揚げされた時に通常はアニサキスは死滅しますので
生しらすを食べてアニサキスの食中毒になる可能性は極めて低いです。
参照:アイネコ
例えアニサキスが水揚げ後に生きていたとしても、
人の体内に入っても胃酸で死滅しますので、アニサキスの食中毒になる可能性は極めて低いのです。
ただし、生の状態ですので傷みやすく他の食中毒になる危険性はありますので、
食べるとしても新鮮なものを食べるようにしましょう。
釜揚げしらすの場合は?
釜揚げしらすは一度加熱しますので、寄生虫も菌も死滅します。
釜揚げして間もない状態のものは安全です。
ただし、釜揚げしてから時間が経過したもの
常温で半日、冷蔵庫で3~4日経過したようなものは
菌が繁殖して毒素を出している可能性がありますので、
時間が経ったものは食べないでください。
目安としてですが、しらすが酸っぱかったり、酸っぱいにおいがしたり、
ネバネバしていたり、糸を引いているような状態になっていると
食中毒になる危険性がありますので、そのような状態のものは食べないでください。
ちりめんじゃこの場合は?
ちりめんじゃこは天日干しして水分が抜けていますので、
アニサキス及び菌が生息することはできません。
ですので、ちりめんじゃこは安心して食べることができます。
ですが、湿気の多い場所で袋に湿気が入るような保存をしていると
カビが生えることがありますので、保存法には注意してください。
しらすに含まれている水銀は心配ない?
魚から摂取される水銀はお腹の中の赤ちゃんの発育に影響を与える可能性がこれまでの研究から指摘されているのは事実です。
ですが、これは食物連鎖によって水銀は蓄積されるものなので、基本的には大きな魚を食べることによってより多くの水銀を摂取することになります。
参照:厚生労働省
ですので、稚魚であるしらすを食べたところで胎児の発育に影響が出るほどの水銀を摂取してしまうということは考えにくいです。
ですので、しらすに含まれている水銀の心配はする必要がありません。
妊婦にとってしらすは栄養満点食材
しらすには歯や骨の形成に必要なカルシウムやビタミンD、
脳の病気を予防するビタミンB12など多くの栄養成分が含まれています。
参照:山内鮮魚店
妊婦にとってカルシウムは赤ちゃんの骨などを形成するのに必要な栄養素で
妊娠してからは特に意識して摂取してもらいたい栄養です。
ビタミンDは骨の形成をサポートする役割があるため、
カルシウムと一緒に摂取したい栄養素になっています。
ビタミンB12は造血をサポートする他、神経の機能を正常に保つ働きがあり、
特に妊娠中は赤ちゃんの分まで血液が必要ですので、食時から摂取したい栄養素になります。
しらすの食べ過ぎには気をつけて
しらすは塩分がそれなりに含まれている食材でもあります。
しらす50gあたり1.0gの塩分が含まれていますので、
しらすが身体に良いからと言って食べ過ぎると塩分の摂り過ぎになる可能性があります。
参照:まえだ循環器内科
しらすの塩分が気になる場合は、一度ゆでこぼしてから食べると、
塩分が抜けますので、塩分対策になります。
また、しらすにはリンも多く含まれていますので、
食べ過ぎるとカルシウムの吸収を阻害してしまいますので、
食べ過ぎには注意してください。
1日1食など通常量食べている分には問題ありません。
手軽で簡単しらす料理
しらすはご飯にまぶして食べることもできますし、
大根おろしと和えて食べても美味しいです。
また、チャーハンに入れてしらすチャーハンを作っても良いですし、
きゅうりやわかめの酢の物などにも入れるとより美味しくなります。
というようにどんな料理にもしらすは入れる事ができますので、
妊娠中に摂取したい栄養素を手軽に摂取することができます。
まとめ
しらすは釜揚げしらすでも生しらすでもちりめんじゃこでも
妊娠中のどの時期に食べても問題ありませんが、
生しらすは足が早いため食中毒になる可能性が加熱したしらすよりも高くなります。
ですので、新鮮なもの以外は食べない方が良いかも知れません。
また、釜揚げしらすの場合であっても、保存状態が悪ければ
菌が繁殖して食中毒になる危険性がありますので、
新鮮な内に食べるようにしましょう。
消費期限や保存方法を守ってください。
しらすには妊娠中に嬉しい栄養であるカルシウムやビタミンD、ビタミンB12など
多くの栄養素が含まれていますので、積極的に食べていきたい食材です。
様々な料理に入れることができますので、しらす料理に是非チャレンジしてみてください。