秋の味覚と言えば栗ですが、近年ではむき栗なども季節関係なく販売されたりしています。
そんな栗ですが、子供は何歳からいつから食べても良いのでしょうか?
こちらでは子供と栗について紹介致します。
栗は子供は何歳からいつから食べても良いの?
栗はナッツ類のように3歳頃からなど特に制限は設けられておりません。
ナッツ類のように重度なアレルギーが出る可能性も低いため、
始めて与える時は慎重に与えなければいけませんが、
与えても良い年齢としては、離乳食期後半あたりから
ペースト状の栗であれば与えても良いでしょう。
固形が残る栗の場合は噛まないといけませんので、
歯がそろってくる2歳あたりから栗を小さめに切って与えて良いでしょう。
初めて与える場合は?
栗のアレルギーというのはあまり聞きませんが、
栗アレルギーは存在します。
症状としては他の食物アレルギーと同様で
口の中が痒くなったり、発疹が出来たり、吐き気や腹痛、下痢と言ったような症状が出ます。
ひどい場合はじんましんも現れることがあり、呼吸困難になるケースもあります。
ですので、初めて与える際は慎重に与えなければなりません。
栗を少量与えてみて、1時間程度様子をみます。
何もなければ再び少量与えてみて1時間程度様子をみます。
何もなければ、いつものペースで与えて様子を見るようにしましょう。
それを週3回くらい繰り返して何もなければ、
栗に対するアレルギーはないと思われます。
どれくらいの量与えても良いの?
栗を食事の一環として与えるのであれば、
小鉢1つ分程度で他の食事に差し支えがでない量であれば、
問題ありません。
栗ばかり与えると栄養が偏りますので、
バランスの良い食事を心がけましょう。
栗をおやつとするのであれば、
おやつは1~2歳の子供で1日150kcal程度、
3歳以降は200kcal程度とされています。
栗のカロリーを見てみると、
1個(可食部21g)あたり31kcalとなっています。
ですので、1~2歳の子供に与える場合は、
栗だけをおやつにするのであれば、5個程度は食べても良いことになり、
3歳以降は6個程度食べても良い計算になります。
ただし、ジュースなども一緒に与えるという場合、
ジュースは100mlで40~50kcalありますので、
例えばジュースを100ml与えるとするなら、
1~2歳の子供の場合、栗は1~2個程度で抑えておいた方が良いでしょう。
3歳以降で3個程度でとどめておきましょう。
与える時の注意点は?
栗はしっかりと細かく刻んだりペースト状にしない限り
しっかりと噛まなければいけません。
そのままの状態で栗を与える場合、
喉詰めの危険性があるため6歳から与えた方が無難と考えます。
刻んで与えるのでしたら、
特に年齢に制限はありませんが、
やはりしっかりと噛むことには代わりありませんので、
ゆっくりと一口ずつしっかりと噛んで食べることを促してください。
また、途中で喉に詰めるといけませんので、
食べ終わるまで保護者の方が見守りを行なってください。
小学生など大きくなってからも
ゆっくりとしっかり噛むように促すことはしてください。
栗の甘露煮や渋皮煮、栗きんとんは何歳から?
栗の甘露煮や渋皮煮、栗きんとんには多くの砂糖が使用されています。
砂糖などの人口の甘みは小さい頃から覚えると
癖になる可能性があり、そうなると将来の肥満や糖尿病などのリスクが高まります。
米国心臓協会では次のように述べています。
1日の添加砂糖は、小児が25g以下、2歳未満は一切控えるべき」という厳しい提言が発表された。 提言の冒頭では「貧しい食習慣が肥満や心疾患、高血圧、肥満と関連するがん、虫歯のリスクを増大させる」とし、子供のころからこの問題と取り組む必要があると主張している。
引用:ダイヤモンドオンライン
次に、mamastaというサイトを見てみると、歯科衛生士の方が次のように述べています。
歯科衛生士としては2歳7ヶ月までに口の中の菌の定着が決まると言われているから。砂糖による酸産生能のある菌を寄り付かせずに虫歯リスクを抑える一助にはなるかなと予想しています。
引用:mamasta
ですので、米国心臓協会の提言を守るのであれば、
2歳から食べることができますが、虫歯を気にされる場合は3歳あたりから与えた方が良いということになります。
ですので、砂糖を使用した栗料理、特に甘いものは
早くても2歳から、虫歯が気になるのであれば3歳あたりから与えるようにした方が良いでしょう。
※日常的に人工的な甘いものを与えていなければ特に問題になることはありません
離乳食におすすめの栗レシピ
離乳食後期から栗は食べられるとお伝えしましたが、
ペースト状にすれば問題なく食べることができます。
そこでペースト状にした栗料理をご紹介致します。
- さつま芋と栗のスープ
- 栗のリゾット
- 栗とバナナの手持ちパンケーキ
- 栗粥
- スイートマロン
- 栗の蒸しパン
などなど。
栗を使った様々な料理が楽しめます。
特に秋の味覚としての食育にも繋がるかも知れません。
食べ終わったら虫歯予防をしよう
栗は糖質を多く含む食材です。
糖質は唾液によりぶどう糖へと分解されます。
ぶどう糖は虫歯菌の餌となりますので、
放置していると虫歯の原因になります。
ですので、食べ終わったら歯磨きを行なうようにしましょう。
歯磨きが難しい場合はうがいだけでも行なうようにしましょう。
まとめ
栗はナッツ類の一種になるのですが、
ナッツのようにアレルギーが重症化するというのは
あまり聞かれないため、年齢制限などはされていません。
喉詰めに気をつければ離乳食後期あたりから
食べさせることができます。
そのままの大きさで与える場合は、
念のため6歳になってからの方が良いでしょう。
それまでは喉に詰まりにくい大きさにして与えるようにしてください。