ミニッツメイドには100%果汁のものやQoo、ゼリーなどがありますが、
こちらでは100%果汁のミニッツメイドについて見ていきたいと思います。
子供はミニッツメイドを何歳からいつから飲んでもいいのでしょうか?
また、飲める歳になったらどのくらいの量飲んでもいいのでしょうか?
こちらでは子供とミニッツメイドについて紹介致します。
子供はミニッツメイドを何歳からいつから飲んでもいいの?
私魔女のキキ!
こっちは1本500円で買わされたミニッツメイド(350ml)! pic.twitter.com/fZHq0miXme— ゆきだるま (@a_winter_fairy) May 14, 2022
アメリカ小児科学会によると、果汁は生後6ヶ月未満の乳児に飲ませるべきではないと言っておりますので、早くても生後6ヶ月からということになります。
というのも、アメリカ小児科学会では生後4~6ヶ月の乳児は母乳もしくは乳児用人工乳で栄養は十分に摂れると言っており、生後6ヶ月未満の乳児に果汁を与えると、母乳もしくは乳児用人工乳と置き換えられてしまうリスクがあるからとのことです。
ほ乳瓶やフタ付きのコップなどのように常に飲める状態(1日中持たせている状態)にしていると
果汁の糖類が長時間暴露するため、う歯(虫歯)の原因になるようです。
ですので、与えるならコップに入れて与えるべきと言っています。
参照:アメリカ小児科学会
一方で米国心臓協会では
1日の添加砂糖は小児が25g以下、2歳未満は一切控えるべきと提言しています。
なぜかというと、2歳未満で清涼飲料を飲む癖をつけると、6歳以降の肥満につながり、
小児の2型糖尿病や高血圧を発症する可能性が増加するからということです。
参照:DIAMOND online
米国心臓協会では添加砂糖について清涼飲料について提言していますが、
2歳未満の子供に甘い飲み物を与えるとそれが癖になり、6歳以降の肥満に繋がる可能性が出てきます。
これは100%果汁のジュースも同じだと考えます。
次にmamastaというサイトを見てみると、歯科衛生士の方が次のように述べています。
歯科衛生士としては2歳7ヶ月までに口の中の菌の定着が決まると言われているから。砂糖による酸産生能のある菌を寄り付かせずに虫歯リスクを抑える一助にはなるかなと予想しています。
引用:mamasta
と述べています。
アメリカ小児科学会の提言と米国心臓協会の提言では違いが見られますので、
何歳から飲ませるかは各家庭の判断に委ねられるところではあります。
虫歯を気にされるのであれば、3歳あたりから飲ませた方が良いでしょう。
どのくらいの量飲んでもいいの?
量についてですが、
世界保健機関(WHO)がこのようなことを述べています。
成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めている。また5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大する
引用:食品安全委員会
児童の1日当たりの遊離糖類摂取量をエネルギー総摂取量の10%未満に減らすように勧めており、
この量はおおむね25g以下程度に相当します。
遊離糖類というのは砂糖をはじめショ糖、果糖、果汁、蜂蜜、シロップなどのことを指します。
なお、ミニッツメイドのオレンジブレンドに含まれる遊離糖類の量は100mlあたり11.9g含まれています。
つまりは、おやつなどから糖類を摂取しないのであれば、
ミニッツメイドは1日に200ml程度飲むことが出来るということです。
ですが、おやつを食べるのであれば、話は変わってきます。
おやつに含まれる砂糖の量を一部ですが見てみると、
ショートケーキ(100g)に砂糖32g程度
あんぱん(80g)に砂糖26g程度
大福(70g)に砂糖12g程度
シュークリーム(70g)に砂糖9.2g程度
プリン1個に砂糖16g程度
アイスキャンディー1本に砂糖16g程度
含まれています。
参照:いずみ中央歯科医院
プリンやアイスを1つ食べただけで16gもの砂糖を摂取することになります。
これに加えて、ミニッツメイドを飲むと量によっては摂り過ぎになる可能性があります。
プリンやアイスを食べる日は、ミニッツメイドは100mlも飲むことが出来なくなります。
つまりはおやつを食べる小児にとっては、
ミニッツメイドは毎日飲むものではないということが言えます。
米国心臓協会では次のようなことも言っています。
小児の1日の添加砂糖摂取量の上限を総カロリー量の5%未満とし、清涼飲料については、1週間(1日ではない)の摂取量を236mL以下に制限。
果汁100%ジュースが清涼飲料にあたるかどうかはわかりませんが、
糖類という観点から見ると同意として見ても問題はないでしょう。
となると、1週間に236ml以下なので1日単位に直すと33.7ml以下しか飲むことが出来ません。
ですので、100ml与えるとした場合、3日に1度与えることになります。
200ml与える場合は1週間に1度与えると良いでしょう。
糖類の摂りすぎはどうなるの?
糖類を摂り過ぎると、たまに過剰摂取になる分には特に問題はないのですが、
日常的に摂りすぎになっていると肥満のリスクや高血圧のリスク、糖尿病のリスクなど生活習慣病のリスクが増加します。
呼吸ケアクリニック東京を見てみると、
1980年以降、米国では小児の喘息患者が増加している。その理由の一つとして、妊娠中の母親が糖分の取りすぎがあるのではないか、あるいは乳幼児期に果糖を含むジュース類を飲ませ過ぎが原因となっているのではないか、という疑問が挙げられた。
2003-2006年に米国で実施された国民健康、栄養調査では、2-9歳の喘息、および成人のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)が増加していた。考えられる機序は、過剰の果糖を摂取することにより腸内の細菌叢が変化した結果ではないか。
中略
生後では幼児期の果糖摂取量は、母体の砂糖入り飲料(オッズ比1.79、95%信頼区間1.07–2)を調整して比較しても7.7歳の時点の喘息と関連していた。スコア(オッズ⽐、1.77、95%信頼区間、1.06〜2.95)
引用:呼吸ケアクリニック東京
と言っていますので、100%ジュースであっても摂取しすぎると小児喘息になる可能性が高くなるようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アメリカ小児科学会によれば、果汁100%飲料は生後6ヶ月あたりから飲ませることができますが、
甘い物を飲ませるとお茶などを飲まなくなる恐れがあるため、早い時期から甘い物を飲ませるのは推奨しません。
米国心臓協会では2歳から摂取できるということになります。
また、虫歯をきにされるのであれば、3歳あたりから摂取できるということになります。
1日に飲める量については、一切おやつなどから糖類を摂取しないのであれば、
ミニッツメイドは200ml程度飲むことができますが、
おやつを食べる場合は、1日に100mlも飲めなくなります。
となると、毎日飲むものではないということになるため、
米国心臓協会の提言に従い、3日に1度100ml与えるか、1週間に1度200ml程度与えるようにすると良いでしょう。