授乳期であっても、午後の紅茶が飲みたい時があるかと思います。
人によっては毎日飲みたいという方もおられると思いますが、
授乳期に午後の紅茶は飲んでも良いのでしょうか?
また、飲めるとしたらどれくらいの量飲んでも良いのでしょうか?
こちらでは、授乳期における午後の紅茶について紹介致します。

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授乳中に午後の紅茶は飲んでもいいの?



出典:SnapDish

結論から言うと授乳中であっても午後の紅茶は飲んでも構いません。
種類を問わず全ての種類のものを飲んでも大丈夫です。

ただし、午後の紅茶にはカフェインが含まれていますので、
飲むなら授乳後が良いでしょう。

では、なぜ午後の紅茶を飲んでも良いのか見ていくと、
カナダ保健省(HC)では授乳中にカフェインを最大300mg/日(マグカップ2杯まで)に制限するように言っています。
参照:厚生労働省

なお、欧州食品安全機関(EFSA)ではカフェインを最大200mg/日に制限するように言っています。
参照:産婦人科オンラインジャーナル

これから見るに、授乳中はカフェインを1日に200~300mg摂取しても良いということがわかります。

次に午後の紅茶に含まれているカフェイン量を見てみると、
午後の紅茶500mlペットボトル製品100mlあたりの参考値として

  • ストレートティー 14mg
  • ミルクティー 21mg
  • レモンティー 9mg
  • おいしい無糖 11mg

となっています。
参照:KIRIN

これを500mlで計算すると、

  • ストレートティー 70mg
  • ミルクティー 105mg
  • レモンティー 45mg
  • おいしい無糖 55mg

となります。

ですので、カフェインだけを見ると授乳中であっても、1日にどの種類でもペットボトル1本程度は飲んでも全然大丈夫なのです。

飲むタイミングは?

飲むタイミングとしては、先ほども書きましたが、
授乳前ではなく授乳後が良いです。
というのもカフェインは授乳前に飲むと少量とはいえ、少なからず赤ちゃんに
移行します。
母乳中のカフェイン濃度のピークは摂取後15~30分で、2時間後から半分以下になると言われています。
参照:産婦人科オンラインジャーナル

このことから授乳前ではなく授乳後に摂取した方が良いのです。

なお、授乳前に多量のカフェインを摂取すると
母乳を介して赤ちゃんにカフェインが移行し、
赤ちゃんが興奮する、眠れなくなる、よく泣くなどの症状が出る場合があります。

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カフェインだけでなく砂糖にも注意が必要

午後の紅茶にはカフェインだけでなく砂糖も結構入っています。
その量は、500ml中に

  • ミルクティー 39g
  • ストレートティー 20g
  • レモンティー 35g

含まれています。
参照:秒刊SUNDAY

ここで世界保健機関(WHO)が提示する1日の砂糖摂取量を見ていくと、
WHOは1日に砂糖摂取量は25g以下が望ましいと言っています。

これに照らし合わせて見ると、
おいしい無糖以外の午後の紅茶はペットボトル1本飲むと、
ストレートティーを除いて余裕で25gを越えてしまいます。

ストレートティーにしても、飲み物だけで砂糖を20g摂取してしまうと、
間食(おやつ)などで砂糖を摂取するでしょうから、
25gは越えてくるかと思います。

ただし、WHOの言う砂糖摂取量25gというのは、
相当意識していないとできないことです。

それをわかりやすく説明するために、食べ物にどれだけ砂糖が含まれているか見ていきましょう。
ショートケーキ(100g)に砂糖32g程度
あんぱん(80g)に砂糖26g程度
大福(70g)に砂糖12g程度
シュークリーム(70g)に砂糖9.2g程度
プリン1個に砂糖16g程度
アイスキャンディー1本に砂糖16g程度
含まれています。
参照:いずみ中央歯科医院

日常生活においてあんぱんを1個食べるということは珍しくないでしょう。
あんぱん1個食べただけでWHOの言う量を超えてしまいます。

また、プリンを毎日食べる人もいれば、アイスを毎日食べる人も
かなりの数いるかと思います。

それだけで25gの半分あるいはそれ以上の砂糖を摂取してしまうことになるのですから、
25g以下というのが以下に難しいかがわかるかと思います。

では、日本人の1日の砂糖摂取量の平均を見てみると、69gと言われています。
参照:NATIONAL GEOGRAPHIC

平均ですので、個人単位ではありませんが、目安にはなるでしょう。
平均=一般的と考えると、
間食を含めて、午後の紅茶を楽しんでも、平均量くらいにしかならないかと思います。
間食が多い方は別ですが。

間食をよくするという方は毎日ペットボトル1本の午後の紅茶を飲むというのは
避けた方が良いです。
間食をよくされる方は、午後の紅茶は毎日飲むのではなく
1週間に1回にしたり、1日に200ml飲むというように工夫することで、
砂糖の過剰摂取は防げるかと思います。

砂糖を過剰摂取するとどうなるの?

砂糖を過剰摂取すると、1週間に1度など単発的の場合は特に問題はないのですが、
これが毎日過剰摂取ということになると、
肥満の原因、糖尿病の原因、いわゆる生活習慣病の原因になります。
また、心筋梗塞などの心臓病にかかるリスクも高まりますので、
砂糖を毎日過剰摂取するというのはやめた方が良いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
授乳中であっても、1日にカフェイン200mg程度なら
摂取しても良いので、午後の紅茶をペットボトル1本分程度なら
カフェイン的には何の問題もないことがわかりました。
ただし、授乳前に摂取すると母乳を介して赤ちゃんにカフェインが移行しますので、
飲むなら授乳後に飲むようにしましょう。

ただ、午後の紅茶、特にミルクティーにはたくさんの砂糖が含まれていますので、
間食(おやつ)をよく食べる方の場合は、
毎日ペットボトル1本飲んでいると、砂糖の過剰摂取に繋がりますので、
1日に200ml飲んだり、1週間に1度午後の紅茶を飲むなど工夫した方が健康には良いです。

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