妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
サラミピザは食べても良いのでしょうか?トキソプラズマが心配なところです。
こちらでは妊娠中のサラミピザについて紹介致します。
妊娠中サラミピザは食べても良いの?
ピザの上に乗っているサラミは基本的に焼く前に乗せてから
加熱しているので、その時点でトキソプラズマが存在したとしても死滅しますので、
安心して食べることができます。
ただし、フレッシュピザのように加熱後にサラミを乗せるものもありますので、
加熱されていないサラミが乗っているものは控えた方が良いでしょう。
どれくらいの量食べても良いの?
妊娠中の1日の摂取カロリー目標を見てみると、
普通の生活を送っている人で、
妊娠初期 2050kcal
妊娠中期 2250kcal
妊娠後期 2450kcal
となっており、そのうちおやつで摂取するカロリーは
厚生労働省の食時バランスガイドによると1日200kcal以下が推奨されていますので、
これを引いて、1日3食摂取するとした場合の1食のカロリーは、
妊娠初期 633kcal
妊娠中期 700kcal
妊娠後期 783kcal
となります。
サラミピザのカロリーはお店によって異なりますが、
1枚あたりおよそ500kcal程度となっています。
ですので、サラミピザ1枚では1食に必要なカロリーが足りていないため、
サラダなどの副菜を付け足したいところです。
サラミが非加熱だとどうなの?
サラミは豚肉と牛肉を腸詰めにして燻製にしたものになり、
完全には火が通っていない状態ですので、
トキソプラズマが存在する可能性があります。
妊娠中にトキソプラズマに初感染した場合、
胎盤を通して胎児に移行することがあり、
移行すると、特に妊娠初期では重症化しやすくその場合死産や流産のリスクが増大したり、
水頭症、脈絡膜炎による視力の障害、脳内石灰化、精神運動機能障害などが起こる可能性があります。
参照:NIID国立感染研究所
ですので、生肉や生に近い肉は注意が必要です。
ペパロニは食べても問題ない?
ペパロニとはサラミにスパイシーで辛みが入っているもののことを言いますが、
こちらも加熱されていれば問題なく食べることができます。
辛みが心配という方もおられると思いますが、
激辛ではなくピリ辛なので、この程度の辛さは問題ありません。
問題になるのは激辛で、これを食べると人によっては腹痛や下痢を引き起こします。
ひどい下痢になる子宮が収縮して胎児に良い影響は与えません。
また、激辛に強い場合でも痔のリスクは高まります。
妊娠中に痔になると治療などが限られる可能性があるため、
妊娠中に激辛のものは控えるように言われています。
なお、激辛のものを食べたとしても胎児には影響はありません。
まとめ
妊娠中のどの時期においてもサラミが加熱されていれば
問題なく食べることができます。
作り方によってはサラミを後乗せするものもありますので、
サラミに火が通っていないものはトキソプラズマが存在する可能性がありますので、
妊娠中は控えるようにしましょう。