妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
ブレスケアは飲んでも良いのでしょうか?成分は大丈夫なのでしょうか?
こちらでは妊娠中のブレスケアについて紹介致します。
妊娠中ブレスケアは飲んでも良いの?
ブレスケアの成分を見てみると、
・ミント味
植物油脂(国内製造)、ゼラチン、パセリ油/香料、グリセリン、アスパラギン酸Na、酸化防止剤(ヤマモモ抽出物)、着色料(緑3)、甘味料(ネオテーム)・ストロングミント味
植物油脂(国内製造)、ゼラチン、パセリ油/香料、グリセリン、アスパラギン酸Na、着色料(緑3、黄4)、甘味料(ネオテーム)・レモン味
植物油脂(国内製造)、ゼラチン、パセリ油/グリセリン、香料、甘味料(ステビア)、着色料(黄4)・ピーチ味
植物油脂(国内製造)、ゼラチン、パセリ油/グリセリン、香料、甘味料(ステビア)、着色料(赤102、赤106)
引用:小林製薬
このようになっています。
この中で気になる成分としては、合成着色料と人工甘味料になります。
ミントについて香料で使われており、ブレスケア自体が多量に飲むものではありませんので、
ミントに関しては問題ありません。
では、合成着色料と人工甘味料ですが、
こちらは発がん性のある成分も含まれております。
参照:くにちか内科クリニック
参照:カラーダ
ブレスケアを少量飲んだとしても
胎児には影響はありませんので、人工甘味料や合成着色料を気にしないという場合は、
飲んでも構いませんが、心配なようでしたらブレスケアは飲まない方が良いでしょう。
飲むブレスケアではなく噛むブレスケアなら?
飲むブレスケアだけでなく噛むブレスケアもあり、
こちらの原材料を見てみると、
・レモンミント
砂糖(国内製造)、マルトース、ゼラチン、水飴、還元水飴、でん粉、植物油脂、パセリ油/ソルビトール、ビタミンC、乳酸カルシウム、香料、酸味料、増粘多糖類、乳化剤、光沢剤、着色料(カロチノイド)
引用:小林製薬
他にも種類がありますが割愛させていただきます。
飲むブレスケアと違って人工甘味料も合成着色料も使われていませんので、
これらの成分が不安と言う場合は、噛むブレスケアを食べることをおすすめします。
ただし、食べるとすっきりするからとつわり時にあることなのですが、
食べ過ぎたりしない方が良いでしょう。
小林製薬にもミントの清涼感が強いため一度に大量に食べることはお控えくださいと書いています。
参照:小林製薬
ミントを摂取しすぎるとどうなるの?
ミントを少量摂取する分には問題はなく、
つわりの軽減作用(エビデンスはありません)が期待できるとのことで
東邦大学医療センター大森病院ではハーブティーを勧めているほどです。
参照:東邦大学
ただし、摂取しすぎるとミントには子宮収縮作用があるため、
流産などの危険性が増大しますので、摂取しすぎには注意が必要です。
特にアロマなどでミントの精油を使用するのは禁忌とされています。
人工甘味料は胎盤を通る?
人工甘味料について妊娠中にマウスに投与した研究がありますので、紹介致します。
ベイクの国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所(NIDDK)の研究チームの実験では、
妊娠・授乳中の母マウスに人工甘味料スクラロースとアセスルファムKを摂取させたところ、子マウスの代謝に対して悪影響を及ぼし、マイクロバイオーム(細菌叢9))が変化したと発表しました(Frontiers in Microbiology 2019年6月)。
研究チームは、妊娠・授乳中の母マウスにスクラロースとアセスルファムKの混合液を、ヒトにおける1日摂取許容量に相当する量、その2倍量、水の3群に分けて投与し健康影響を検証した。母マウス(n=31)は血液、母乳、糞便、尿、子マウス(n=226)は血液、糞便、尿を解析した。子マウスを解析したところ、スクラロース、アセスルファムKは共に胎盤と母乳を通してマウスに移行することが確認された。これは以前より報告されていたことではある。
人工甘味料を1日摂取許容量の2倍量摂取した母マウスは、人工甘味料の摂取量が1日摂取許容量である母マウスと比べ、代謝変化が非常に大きかった。また、子マウスの肝機能も影響を受け、血液中の毒素を分解する働きは衰え、腸内の細菌代謝物が劇的に変化した。腸内細菌の変化は2型糖尿病や肥満に類似し、インスリン分泌、炎症、腸内細菌の変化を引き起こす糖の影響が拡大し、脂肪の蓄積を促し、2型糖尿病を誘発することが認められた。
引用:くにちか内科クリニック
この研究では、マウスを使っており、人工甘味料を1日の許容摂取量の2倍という
多量の人工甘味料を投与させているので、参考程度にしかなりませんが、
仔マウスの腸内細菌の変化が認められ、肥満や2型糖尿病を誘発することが認められたとあります。
少なくとも、人工甘味料は胎盤を通して胎児に移行するため、
注意に超したことはありせん。
この研究では動物を使っており、人間には当てはめることはできませんが、
継続して人工甘味料を摂取することは人間であっても控えた方が良さそうな結果が出ています。
人工甘味料はスクラロース、アセスルファムK以外にもアスパルテームやL-フェニルアラニン化合物などがありますが、
他の研究では、カルガリー大学のライマー教授の研究によるマウス実験があります。実験では妊娠中のラットにアスパルテーム、ステビア、または普通の水を与え、出産後に仔の体重を測定しするとともに腸内微生物叢を調査した。
驚くべきことに、甘味料はラットの母親に対する影響はごくわずかだったものの、仔には有意な影響があった。甘味料を与えられた母親から生まれた仔は、体重が多く、体脂肪率が高くなっていた。腸内微生物に重要な変化が見られ、具体的には、プロピオン酸と酪酸を生成する微生物が増加し、乳糖を発酵させる種は減少していた。腸内細菌叢におけるこれらの変化は、仔の体重増加を引き起こした可能性があるという。
引用:LINK de DIET
この研究ではどのくらいの人工甘味料を摂取させたかわかりませんが、
仔マウスの腸内細菌の変化による体重増加を引き起こした可能性があると言っています。
いずれも多量の人工甘味料を投与した場合と考えられるため、
ブレスケアを常識範囲内の量摂取するのは、問題は起こらないでしょう。
なお、ゼロコーラなどの糖類が全く入っていない
人工甘味料だけで甘味を付けているような飲み物を過剰に毎日摂取すると
胎児に影響が出る可能性が否定できませんので、そういったことは控えてください。
にんにくのにおいや口臭を消すには?
ブレスケアが心配という方のために、にんにくのにおいや口臭を消す別の方法をご紹介致します。
・牛乳
にんにく料理を食べる前に牛乳を飲むことで
牛乳に含まれるタンパク質がにんにくのにおいの成分である「アリイン」と結合して
にんにく特有のにおいの原因成分が減少します。
・りんご・りんごジュース
にんにく料理を食べた後に口臭対策としてりんごを食べたり、りんごジュースを飲むと効果的です。
りんごに含まれるリンゴポリフェノールがアリシンと結合して臭わない成分に変化するため、にんにくのにおいが抑えられます。
ポリフェノールは皮やその周辺に多く含まれているため、
生のリンゴを食べる場合は皮ごと食べるのが理想的。
他にレモン果汁やブルーベリー、キウイ、パセリなどもポリフェノールがアリシンに対して働きかけるので、
にんにくのにおいを抑えるのに役立ちます。
・お茶
にんにく料理を食べている最中や食後に緑茶や烏龍茶、ジャスミンティーも有効とされています。
これらに含まれるカテキンというポリフェノールの一種に消臭効果があり
アリシンと結合してにおいを軽減してくれます。
カテキンの濃度が高い方が効果は上がるのでカテキン量が多いお茶を選ぶとよいでしょう。
なお、お茶にはカフェインが含まれていますが、
100mlあたり30mg程度しか含まれていませんので、妊娠中のどの時期においても
飲んでも問題ありません。
・コーヒー
コーヒーにもコーヒーポリフェノールと呼ばれるポリフェノールの一種が含まれており、
アリシンと結合してにおわない成分に変化します。
また、コーヒーに含まれるタンニンやフルフリール基という物質は強力な消臭成分としても知られており、
におい全般の抑制にも利用されています。
コーヒーにはカフェインが含まれていますが、
1日にコーヒー1~2杯程度なら問題なく飲むことができます。
まとめ
妊娠中にブレスケアは一般常識的な範囲量であれば飲んでも問題ありませんが、
合成着色料や人工甘味料が気になる場合は、飲むブレスケアではなく
「噛むブレスケア」を食べると良いでしょう。
ブレスケア自体が心配な場合は、牛乳を飲む、りんごを食べる、りんごジュースを飲む、
レモン果汁やキウイ、ブルーベリーなどを食べる、お茶を飲む、コーヒーを飲む
という方法でもにおいは軽減できますので、
そういった方法も試してみると良いでしょう。