妊娠中は食べ物や飲み物などいろいろと気を遣う時期です。
妊娠中にファンタなどの炭酸飲料はどれくらいの量飲んでも良いのでしょうか?
こちらでは妊娠中における炭酸飲料について紹介致します。
妊娠中炭酸は大丈夫なの?
炭酸飲料には様々な物が含まれていますが、
炭酸だけを見てみましょう。
つまりは炭酸水ですね。
これは妊娠中だからといって摂ってはいけないものではありません。
飲んだとしてもせいぜいお腹がふくれる程度でしょう。
炭酸飲料が問題になるのは炭酸そのものではなく砂糖やカフェインです。
炭酸飲料でもエナジードリンクには注意が必要
炭酸飲料と言ってもファンタをはじめコーラやオロナミンC、デカビタCなど
様々な種類があります。
そこで気をつけないといけないのがカフェインの含まれる炭酸飲料です。
その中でも多いのがレッドブルやモンスターエナジーなどのエナジードリンクです。
レッドブルを見てみると、1本中に80mgのカフェインが含まれています。
モンスターエナジーでは1本中に142mgのカフェインが含まれています。
というようにエナジードリンクにはカフェインが多く含まれています。
なお、コーラやオロナミンC、ドデカミンストロングなどにもカフェインが含まれています。
コーラ(500ml)中にカフェインは約48mg含まれており、
オロナミンC1本中には19mgのカフェインが含まれています。
ドデカミンストロング1本中には60mgのカフェインが含まれています。
ここで、妊娠中にどれくらいのカフェインを摂取していいかを見ていく必要があります。
世界保健機関(WHO)によると1日に摂取しても良いカフェイン量は300mg/日(コーヒーをマグカップで約2杯)としています。
英国食品基準庁(FSA)では、1日あたりのカフェイン摂取量を200mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)に制限するように求めています。
カナダ保健省(HC)では、1日のカフェイン摂取量を300mg(コーヒーをマグカップで約2杯)に制限するようにいっています。
参照:厚生労働省
日本には海外のように制限はありませんが、
産婦人科医の多くはコーヒーを1~2杯程度なら問題ないとしています。
参照:ママ、あのね。
というように、1日のカフェイン摂取量は200mg程度までは問題ないとされています。
かといって、エナジードリンクを1日に2本以上飲んだりすると、
カフェインの摂りすぎになる可能性がありますので、注意が必要です。
コーラやオロナミンCについては特に気にする必要はないでしょう。
カフェインは緑茶やウーロン茶、ほうじ茶、抹茶、紅茶、ココア、チョコレートなどにも含まれていますので、
例えばモンスターエナジーを飲んだ日は少々注意が必要になってくるでしょう。
妊娠中に炭酸飲料はどれくらいの量飲んでもいいの?
では、どれくらいの量飲んでも良いかについてですが、
エナジードリンクについては、モンスターエナジーの場合だと
1日に1本ほどで止めておいた方が良いでしょう。
レッドブルの場合は、カフェインの量から見ると1日2本飲んでも問題ないのですが、
砂糖が結構含まれていますので、砂糖に注意が必要になってきます。
砂糖も摂り過ぎると肥満や糖尿病などのリスクを高めてしまうため注意が必要です。
世界保健機関(WHO)では、
成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めている。また5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大する
引用:食品安全委員会
とありますので、健康のことを考えると1日に摂取しても良い砂糖の量は25g。
よく摂ったとしても50gということになります。
では、炭酸飲料にどれくらいの砂糖が含まれているか見ていきましょう。
※表示のないものは500mlで計算しています。
- ファンタグレープ 57.5g
- コーラ 56.5g
- CCレモン 56.5g
- オロナミンC(120ml)18g
- 三ツ矢サイダー 55g
- デカビタC(210ml)28.35g
- リアルゴールド(160ml)22.4g
- ドデカミン 22g
- レッドブル(250ml)27g
- モンスターエナジー(355ml)46.15g
このようになっています。
1日にペットボトル1本も飲むと、それだけで50gをオーバーしてしまいます。
炭酸飲料を飲まれる方は炭酸飲料から砂糖を摂取するだけでなくおやつなど
他からも砂糖を摂取する方が多いので、砂糖の過剰摂取になってしまいます。
なお、菓子パンにも相当な量の砂糖が含まれていますので注意してください。
炭酸飲料を1週間に1度などたまにペットボトル1本飲むのは特に問題はないのですが、
これが毎日となるとママの肥満のリスクや糖尿病のリスクなどの生活習慣病のリスクが上がります。
ですので、毎日飲みたいということであれば、
ペットボトル1本飲むのではなく、200ml程度でとどめておいた方が良いでしょう。
日にちをあければ、1本飲んだりしても問題ないので、
たまに飲む分には気にしないでください。
ゼロキロカロリーの炭酸飲料はどうなの?
ダイエットコーラなどのように、0kcalの炭酸飲料が販売されていますが、
こちらはどうなんでしょうか?
砂糖が入っていないので、糖尿病などの心配がないようにも思えますが、
そうではなく、アステルパームやスクラロースなどの人工甘味料により、
人工甘味料を摂取する人と摂取しない人を比べた場合、
摂取する人の方が糖尿病のリスクが高くなるそうです。
参照:まごころ弁当
人工甘味料入りのダイエット飲料を飲み続けると
生まれてくる赤ちゃんにも影響を及ぼすようです。
人工甘味料入りのダイエット飲料や、砂糖の代わりに人工甘味料を加えたお茶やコーヒーなどを日常的に飲んでいた妊婦から生まれた子供は、1歳を迎えた時点で過体重(太り気味)になりやすい可能性が、カナダの母子2,700組を対象とした調査から示された。調査を実施した同国マニトバ大学の研究グループによると、人工甘味料入り飲料を毎日飲んでいた妊婦から生まれた子供は、全く飲んでいなかった妊婦から生まれた子供に比べて1歳を迎えた時点で過体重になるリスクが2倍に高まっていたという。
いずれにしても日常的に摂取しなければ問題はないので、
たまに飲むのなら砂糖を摂取しなくても良いというメリットはあるかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
炭酸飲料には砂糖がたくさん含まれていますので、
毎日ペットボトル1本飲むというのは砂糖の摂り過ぎにあたり、
肥満や糖尿病など生活習慣病のリスクが増加しますので、
1週間に1度など間隔をあけて飲むようにしましょう。
毎日飲みたいのであれば、1度に全部飲むのではなく
例えば200ml飲むというように量を減らして飲むように工夫しましょう。
また、炭酸飲料の中にはカフェインが含まれている物もあります。
特にエナジードリンクにはたくさんのカフェインが含まれていますので、
飲み過ぎには注意してください。
コーラやオロナミンC程度のカフェインなら問題ないので、
飲んでも構いませんが、砂糖が多く含まれているため、
やはり飲み過ぎには注意が必要です。