夏から秋にかけて蚊対策として蚊取り線香を焚く家庭は多いと思います。
ヤスデの活動時期は6~7月前半に大量発生しますので、蚊の時期と多少重なるかと思いますが、
蚊取り線香はヤスデに効果はあるのでしょうか?
こちらでは蚊取り線香とヤスデについて紹介致します。
蚊取り線香はヤスデに効果はあるの?
蚊取り線香の主成分はピレスロイドと呼ばれる成分で、
これは蚊などの虫に対して殺虫効果があります。
虫の体内にこの成分が入ると神経が麻痺して呼吸ができなくなり、
蚊などの小さな虫は死に至ります。
日本で見られるヤスデのほとんどは大きさが3cm程度です。
ヤスデも虫なので、ピレスロイドは蚊同様ヤスデにとっても猛毒ですが、
体格がやや大きいので死に至るまでの効果はないと思います。
せいぜい弱らせる程度だと思います。
ですが、弱った、煙を嫌がったヤスデがタンスの裏などから出てくる可能性はあるので、
蚊取り線香はヤスデに効果が多少あると言えます。
蚊取り線香の良いところ
キンチョールなどの殺虫スプレーの場合、ヤスデが視界に入らないと
直接吹きかけることは出来ません。
吹きかけるとヤスデは駆除できるのですが、
隠れているヤスデにまでは効果が期待できません。
蚊取り線香は、冷蔵庫の裏やタンスの裏など隅々まで成分を行き渡らせることができますので、
隠れているヤスデに対しても効果を発揮します。
ただし、死にまでは至りませんので、弱ってでてきたヤスデを殺虫スプレーで駆除するという形になるかと思います。
というように、蚊取り線香は部屋中にピレスロイドの成分を行き渡らせることが出来るため、
ヤスデをあぶり出すにはちょうど良いものだと思います。
ヤスデはどこから入ってくるの?
ヤスデは基本ジメジメしたところを好みます。
梅雨の間は溺死しないように土の中から出てきて、
外壁などの雨のかからないところに移動します。
その拍子に玄関の隙間やサッシの隙間などから家の中に侵入します。
ジメジメしたところを好みますので、お風呂場などでも目撃されることがあります。
ヤスデを家に入れないためには?
ヤスデを家に入れないためには、玄関やサッシなどの隙間を塞ぐことで家に入ってこなくなるのですが、
どこに隙間があるのか、案外わかりにくいものです。
そこで、家の外壁周りなどにムカデ用あるいはヤスデ用の散布剤を撒いておくことである程度侵入を阻止できます。
また、玄関やサッシの隙間あたりに忌避剤をスプレーしておくのも効果的かと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
蚊取り線香にはピレスロイドという成分が入っているため、
ヤスデであっても、効果はあります。
ただし、駆除するまでには至らないと思います。
せいぜい弱らせる程度でしょう。
ですので、とどめをさすには殺虫スプレーなどが必要になってきます。
しかし、蚊取り線香は家中に行き届きますので、
隠れているヤスデをあぶり出すのに効果的です。
そもそもヤスデを家に入れたくないと言う場合は、
ムカデヤスデ用の忌避剤を外壁周辺に撒いておくことで
ある程度家の中への侵入を防げるかと思います。