乳酸菌飲料のピルクルには、65ml入りの小さいものから、
500mlなど大きいサイズのものまで販売されています。
このピルクルですが子供にはいつから何歳から飲ませても良いのでしょうか？
また、飲める歳になったらどのくらいの量飲ませても良いのでしょうか？
こちらでは子供にピルクルをいつから飲ませてもいいかについて紹介致します。
子供はピルクルをいつから飲んでも大丈夫？
まずピルクルをいつから飲ませていいかについて知るためには、
子供は砂糖の摂取をいつからしても良いかを知る必要があります。
様々な子育て本が出ており、1歳からちょっとずつと書いてあったり、
3歳になってからなど専門家の間でも見解が異なります。
こちらでは、米国心臓協会の提言を元に紹介します。
米国心臓協会では1日の添加砂糖は小児が25g以下、2歳未満は一切控えるべきと提言しています。
なぜかというと、2歳未満で清涼飲料を飲む癖をつけると、6歳以降の肥満につながり、
小児の2型糖尿病や高血圧を発症する可能性が増加するからということです。
参照：DIAMOND online
と提言しています。
ピルクルには65ml当たり9.8gの砂糖が含まれています。
参照：NISSIN GROUP
まず2歳未満は一切控えるべきと言っているので、
これに従えば2歳から飲めるということになります。
ここで、mamastaというサイトを見てみると、歯科衛生士が次のようなことを言っています。
歯科衛生士としては2歳7ヶ月までに口の中の菌の定着が決まると言われているから。砂糖による酸産生能のある菌を寄り付かせずに虫歯リスクを抑える一助にはなるかなと予想しています。
引用：mamasta
これに照らし合わせると、虫歯の観点からになりますが、
およそ3歳になるまでは砂糖を摂取しない方が良いようです。
ですので、虫歯を気にするのであれば、3歳になってから飲ませるようにした方が良さそうです。
どのくらいの量飲ませてもいいの？
先ほども書きましたが、ピルクル65ml当たりに砂糖が9.8g入っています。
米国心臓協会では1日の添加砂糖は小児が25g以下と言っていますので、
ピルクルを1本飲ませて、その上でおやつを食べると簡単に25g以下を越えてくるかと思います。
食べ物にどれくらいの砂糖が含まれているか一部ですが見てみると、
ショートケーキ（100g）に砂糖32g程度
あんぱん（80g)に砂糖26g程度
大福（70g）に砂糖12g程度
コーラ（500ml）に砂糖50.4g程度
シュークリーム（70g）に砂糖9.2g程度
プリン1個に砂糖16g程度
アイスキャンディー1本に砂糖16g程度
含まれています。
参照：いずみ中央歯科医院
例えば、プリンやアイスを日常生活において食べるというのは
何も珍しい物ではありません。
プリン1つ食べただけで16gもの砂糖を摂取してしまい、
その上、ピルクル65ml飲むと合計で25.8gもの砂糖を摂取することになります。
さらに、料理にも砂糖は使用しますので1日に摂取する砂糖の量は
もっと上がるはずです。
なお、菓子パンにも多量の砂糖が含まれていますので、
子供が小さければ小さいほど与えないようにした方が良いでしょう。
ここで、米国心臓協会は清涼飲料について次のことを言っています。
小児の1日の添加砂糖摂取量の上限を総カロリー量の5％未満とし、清涼飲料については、1週間（1日ではない）の摂取量を236mL以下に制限。
1週間に清涼飲料（ピルクルなどのジュース）は236ml以下に制限と言っていますので、
毎日飲むとしたら1日33.7ml以下に制限しなければなりません。
ということは、ピルクルは毎日1本飲むと米国心臓協会の提言する量を簡単に超えてきます。
ですので、毎日ピルクルを飲ませることは控えて、
1日おきに1本飲ませるか、
毎日飲ませたいのなら、ピルクルを半分32.5mlにして、
水で1：1に薄めて飲ませるような工夫をした方が良いでしょう。
これで、1週間で236ml以下に抑えることができます。
ピルクルを飲み過ぎるとどうなるの？
ピルクルを飲み過ぎるとどうなるかについてですが、
まずは乳酸菌を1度にたくさん摂取した場合、体内に蓄積されることなく
排出されるため、乳酸菌の摂りすぎでどうおこうなるというのは考えにくいです。
ただし、乳製品ですので、過剰に摂取した場合、下痢になったりする可能性はあります。
また、米国心臓協会でも言ってましたが肥満の原因や2型糖尿病の原因、
そして心臓病などの原因にもなりますので、毎日過剰摂取するのは控えましょう。
これが例えば1週間に1度だけ過剰摂取したとしても
特に問題にはなりませんが、継続して過剰摂取することが問題となるので、
やはり上記で書いたように厳しく制限をかけた方が将来の健康のためと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
米国心臓協会の提言に照らし合わせると、
ピルクルは2歳になってから、虫歯のことを気にするのであれば3歳から飲ませるようにすること。
ただし、ピルクルには多量の砂糖が含まれていますので、
毎日飲ませるのではなく、1日置きに65ml1本を飲ませたり、
毎日飲ませるのなら、水で1:1に薄めて、67.4ml以下に制限するようにすると、
1週間で236ml以下に抑えられます。
たまに砂糖をたくさん摂っても特に問題はないのですが、
毎日たくさん砂糖を摂取し続けると生活習慣病の原因になりますので、
注意してください。
