アース製薬から出ているブラックキャップは、いわゆる毒餌タイプの駆除剤で、
ゴキブリが食べると死に至ります。さらに、食べたゴキブリが巣に帰って糞をすると
それを食べたゴキブリたちも死に至るという優れた商品ですが、
犬がブラックキャップを食べたり、舐めたりした場合何か影響はあるのでしょうか?
こちらでは犬とブラックキャップについて紹介致します。
ブラックキャップを犬が食べたり舐めたりすると何か影響あるの?
ブラックキャップの主成分はフィプロニルという成分で、これはフェニルピラゾール系の成分になります。
この成分がゴキブリの体内に入るとゴキブリは死に至るのですが、
犬などのほ乳類が少量食べたとしても特に問題がないことがわかっています。
参照:アース製薬
つまり、犬がブラックキャップの外側を舐めたりした場合、
基本的に内部にしか成分は含まれていませんので、安心です。
万が一中身を食べてしまった場合も、少量ですので特に問題はありません。
ですが、ブラックキャップのがわのプラスチックをかみ砕いて飲み込んだ場合は、
食道や胃などにプラスチックが刺さってしまう可能性がありますので、
プラスチック部分をかみ砕いて食べてしまった場合は、すぐに動物病院で診てもらった方が良いでしょう。
また、大型犬の場合、容器ごと飲み込む可能性もあります。
そうなると、腸内で詰まる可能性がありますので、この場合も動物病院で診てもらってください。
フェニルピラゾール系の成分は毎日長年摂取することで影響がある
フェニルピラゾール系の成分は、動物用医薬品としてペットのノミなどの駆除目的で使用されていますし、
野菜などに使用する農薬としても使われています。
これは、植物の内部に入っていくため、洗っても落ちない農薬になります。
ですので、知らないうちに人間なども摂取しています。
参照:県内河川における浸透性殺虫剤の汚染実態
参照:厚生労働省
ただし、ラット実験によると、2年間摂取し続けたマウスの雌雄を問わず
甲状腺ろ胞細胞腫瘍の有意な増加が認められたとされていますので、
フェニルピラゾール系の成分は摂取し続けることにより、ガンの発生率が高まります。
参照:厚生労働省
ブラックキャップを食べたゴキブリの死骸を犬が食べた場合どうなるの?
ブラックキャップを食べたゴキブリが犬が見えるところで死に至って、
犬が死骸を食べるということもあるかと思います。
ブラックキャップの成分を食べたからといって犬には影響はありません。
しかし、ゴキブリには寄生虫が存在する可能性があります。
例えば、線虫やギョウ虫などが挙げられます。
犬がゴキブリを食べた場合運が悪いと寄生虫に感染する可能性があります。
ギョウ虫の場合ですと、お尻を痒がったりすることがありますので、
何か変化がありましたら、動物病院で診てもらうようにしましょう。
ブラックキャップは犬の手が届くところに設置しない
ブラックキャップは犬の手といいますか口が届くところに設置すると、
ブラックキャップ自体をかみ砕いたりすることがあり、
それを飲み込んだ場合、大きな事故に繋がる可能性があります。
ですので、ブラックキャップの設置は、例えば冷蔵庫の下や裏側、
収納スペースの中など、犬が触れない場所に設置するようにしましょう。
そうすることで、未然に事故は防げます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ブラックキャップの毒餌の成分自体は犬が食べたところで小型犬でも微量なので、
特に問題はありませんが、容器をかみ砕いて食べたり、容器を飲み込んだりすると
大きな事故に繋がる可能性がありますので、動物病院で診てもらってください。
また、ブラックキャップを食べたゴキブリの死骸を犬が食べた場合、
駆除剤の成分については特に問題はないのですが、
ゴキブリには寄生虫が潜んでいる可能性があります。
ですので、何かいつもと様子が違うようであれば、
動物病院で診てもらうようにしましょう。
心配であれば、違う様子など見られなくても動物病院で診てもらうと安心かと思います。