ジュースといっても、炭酸飲料や果汁100%ジュース、ヨーグリーナなどの清涼飲料、
乳飲料もジュースに入れていいかわかりませんが、様々な種類があります。
それらのジュースは子供は何歳からいつから飲んでも良いのでしょうか?
また、飲める歳になったらどのくらいの量飲んでも良いのでしょうか?
こちらでは子供とジュースについて紹介致します。

スポンサーリンク

子供はジュースを何歳からいつから飲んでもいいの?

オレンジジュース

まず、炭酸飲料や清涼飲料と呼ばれるジュース(果汁100%ではない)がいつから飲めるかについて見ていきます。

炭酸飲料や清涼飲料には砂糖が含まれていますので、砂糖は何歳からいつから摂取していいのかについて見ていく必要があります。
米国心臓協会を見てみると、
1日の添加砂糖は小児が25g以下、2歳未満は一切控えるべきと提言しています。
なぜかというと、2歳未満で清涼飲料を飲む癖をつけると、6歳以降の肥満につながり、
小児の2型糖尿病や高血圧を発症する可能性が増加するからということです。
参照:DIAMOND online

これは肥満などのリスクを軽減するために言われているのですが、
小さい頃に砂糖などの甘い物を覚えさせるとお茶などを飲まなく恐れもあります。

それ故に、2歳未満の子供には与えない方が良いと言っています。
ですので、砂糖入りジュースにおいては、与えるとしたら2歳からということになります。

 

次に果汁100%ジュースについてですが、こちらは砂糖が添加されていません。
米国小児科学会を見てみると、

テキサス大学オースティン校デル・メディカルスクールのスティーブン・エイブラムズ博士は、生後6か月までの乳児には、母乳または乳幼児用ミルク以外を与えるべきではないと述べている。生後1年までは、果汁から得られる栄養学的な利点はないという。

また、2歳を過ぎたくらいの歩き始めの時期までの子供たちには果汁を与えても構わないが、1日当たり118mlを超えない量にとどめることを勧めている。ただし、「ボトルやふた付きのカップにジュースを入れて子供に与えることは、虫歯のリスクを高めることになる」という。ジュースに含まれる糖分が長時間にわたって子供の歯に付いた状態になるからだ。

引用:Forbes

と言っているので、飲ませるのなら早くても1歳を過ぎてからということになります。
ただし、あまり早い時期に与えるとう歯(虫歯)になる可能性などもあることから、
飲ませた後は、うがいや歯磨きをすることを勧めます。

次にmamastaというサイトを見てみると歯科衛生士の方が次のように述べています。

歯科衛生士としては2歳7ヶ月までに口の中の菌の定着が決まると言われているから。砂糖による酸産生能のある菌を寄り付かせずに虫歯リスクを抑える一助にはなるかなと予想しています。

引用:mamasta

虫歯を気にされるのであれば、ジュースは3歳当たりから与えた方が良いのかもしれません。

さらに、コーラやオロナミンCなどのカフェインが含まれている清涼飲料については、
カフェインを研究する元東京福祉大学教授の栗原久氏によると、

「子どもが大量に摂取すると不安や、頭痛、疲労感といった離脱症状が生じるリスクが高まる」。脳を刺激し、眠気防止などには有用だが、「子どもの脳の発育を邪魔する可能性がある」と指摘する。

「特に知性や理性をつかさどる前頭前野に影響を与える」と栗原さん。3歳までは摂取を控えるべきだという。4~6歳は1日25ミリグラム以下、7~12歳の学童期は50ミリグラム以下にするよう勧めている。

引用:東京すくすく

と言っていますので、これに照らし合わせると、カフェイン含有ジュースは3歳以降に飲むべきであるということが言えます。

スポンサーリンク

どのくらいの量飲んでもいいの?

どのくらいの量飲んでもいいのかについては、
これからいくつかの機関の提言を見ていきますが、言っていることがバラバラのため、
どれを参考にされるかは各家庭で判断してください。

まず、世界保健機関(WHO)を見てみると、

成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めている。また5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大する

引用:食品安全委員会

WHOでは児童の1日当たりの遊離糖類摂取量をエネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めています。
この量は25g程度に相当します。
なお、遊離糖類というのは、砂糖をはじめショ糖、果糖、果汁、蜂蜜、シロップなどのことを指します。

ですので、ジュースは1日に25g程度に抑えた方が良いことになります。
しかし、子供はジュースだけでなくおやつからも糖類を摂取するかと思います。
おやつの中に含まれている糖類の量を一部ですが見てみると、
ショートケーキ(100g)に砂糖32g程度
あんぱん(80g)に砂糖26g程度
大福(70g)に砂糖12g程度
シュークリーム(70g)に砂糖9.2g程度
プリン1個に砂糖16g程度
アイスキャンディー1本に砂糖16g程度
含まれています。
参照:いずみ中央歯科医院

例えば、ウェルチの果汁100%ジュースは100ml中に14g程度の遊離糖類が含まれています。
プリンやアイスを1つ食べるとそれだけで砂糖を16gも摂取してしまうことになるため、
これらを合わせると30gもの糖類を摂取することになります。

ですので、おやつを食べる子にとってはジュースは毎日飲むものではないということが言えます。

次に米国小児科学会を見てみると、

また、2歳を過ぎたくらいの歩き始めの時期までの子供たちには果汁を与えても構わないが、1日当たり118mlを超えない量にとどめることを勧めている。ただし、「ボトルやふた付きのカップにジュースを入れて子供に与えることは、虫歯のリスクを高めることになる」という。ジュースに含まれる糖分が長時間にわたって子供の歯に付いた状態になるからだ。

さらに、4~6歳の子供には1日当たり180ml程度、7~18歳までは同240ml程度に抑えるべきだとされている。これらの推奨量は毎日の摂取量の上限であり、1週間当たりの推奨摂取量から1日当たりの平均を割り出したものではない点に注意が必要だ。

引用:Forbes

と言っているので、2歳を過ぎた子供に関しては100%果汁ジュースは118mlを越えないようにすべきで、
4~6歳の子供についてhた180ml程度。7~18歳の子供については240ml程度飲むことができます。

次に、米国心臓協会ではこのように言っています。

小児の1日の添加砂糖摂取量の上限を総カロリー量の5%未満とし、清涼飲料については、1週間(1日ではない)の摂取量を236mL以下に制限。

引用:DIAMOND online

1週間に236ml以下にすべきということなので、
1日単位に表すと33.7mlしか飲むことができません。
となると、ジュースは毎日飲むものではないということがわかります。

1週間で236ml以下という数値を守るためには、3日に1度100ml与えるか、
1週間に1度200ml程度与えることによって、この提言を守ることができます。

どの機関も言っていることがバラバラなので、どれを参考にするか迷われるかもしれませんが、
一番健康に良いものは米国心臓協会の提言する1週間に236ml以下というものを参考にされると良いかと思います。

スポンサーリンク

砂糖の摂り過ぎはどうなるの?

たまに砂糖を摂り過ぎるのは特に問題はないのですが、
日常的に過剰摂取になっていると、肥満のリスクや高血圧のリスク、糖尿病のリスクなど生活習慣病のリスクが増大します。

さらに、心臓病のリスクも増大するようです。
参照:アスゲン製薬株式会社

なお、菓子パンにもたくさんの砂糖が含まれていますので、日常的に与えることは控えた方が良いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
果汁100%ジュースについては、早くて1歳から与えることができますが、
推奨は2歳を過ぎてからの方が良いでしょう。

他の清涼飲料に関しても2歳をすぎてから与えた方が良いです。
なお、虫歯を気にされる場合は3歳あたりからアタ和えた方が良さそうです。

1日に飲める量は各機関で言っていることがバラバラですが、
一番健康に良い提言を取ると、ジュースは1週間に236ml以下というのを参考にした方が良さそうです。
となると、3日に1度100ml与えるか、1週間に1度200ml程度与えるとこの提言を守れますので、
ジュースは毎日与えないようにしてください。

スポンサーリンク