カルボナーラは生の卵を使用していますが、
子供は何歳からいつから食べても良いのでしょうか?
こちらでは子供とカルボナーラについて紹介致します。

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カルボナーラは子供は何歳からいつから食べても良いの?

カルボナーラ

カルボナーラには完全には火の通っていない卵が使われています。

では、生卵に近い卵は何歳から摂取しても良いのか見てみると、
厚生労働省では次のように述べています。

老人、2歳以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している人等に対しては、生卵(うずらの卵を含む。)は避け、できる限り、十分加熱した卵料理を提供してください。

引用:厚生労働省

とありますので、一般的なカルボナーラの場合だと
3歳から食べても良いと言うことになります。

また、3~4歳頃になると消化器は大人並みに発達することから
生卵および半熟卵は3歳から与えた方が無難と言えます。

2歳の子供が食べたらどうなるの?

生卵がなぜダメなのかというと、サルモネラ菌による食中毒が起こる懸念があるからです。

ですが、日本の卵は出荷前に洗浄しているため、
表面には菌は付いておりません。
また、卵には賞味期限が付いていますが、これは生食できる期間を表しており、
生で食べる前提で販売されています。

問題となるのは汚染卵になるのですが、
詳しく見ていきましょう。

食中毒は食中毒菌であるサルモネラ菌が1個や2個摂取しただけでは発症せず、
通常は1万~10万個程度の菌を摂取すると発症するようです。
もちろん体調や抵抗力、大人と子供の違いや妊娠中であるかどうかによって
違いはありますので、参考程度にとどめておいてください。
参照:こおらす

では、次に新鮮な卵にどのくらいの割合でサルモネラ菌が存在するのか見ていくと、
日本で流通する生卵の汚染率は5000個~2万個に1個と考えられており、
その汚染された卵の中にいるサルモネラ菌の数は1個あたり10細胞程度のため、
汚染卵が新鮮な場合(賞味期限内で正しい保存法をしている場合)は
基本的に発症には至らないようです。
参照:食品微生物学(検査と制御方法)

となりっますので、2歳の子供が仮にカルボナーラを食べたとしても
消化器系がまだ大人並みに発達していないとはいえ、
卵アレルギーを持っていない限り基本的には何も起こりません。

とはいえ、厚労省では2歳以下は生卵を避けるように言っていることから
当サイトも2歳以下の子供に生卵あるいは半熟卵を与えることは推奨致しません。

どれくらいの量食べても良いの?

3~5歳の子供の1食の摂取カロリーは400kcalと言われています。

カルボナーラのカロリーを見てみると、
1人前あたり約690kcalとなります。

ですので、1人前与えるとカロリーの摂り過ぎになってしまいます。
日常的に食べ過ぎになっていなければ、
1人前食べても問題はないのですが、摂取カロリーを守るとするなら
カルボナーラは1/2人前程度でとどめておき、サラダなどを付け加えて
食べるとちょうど良い食事になるかと思います。

アレルギーに注意して

加熱された卵(オボムコイド)は大丈夫でも
生卵にアレルギーを持っている子供はいますので、
初めて生卵を与える時には少々注意が必要です。

血液検査でアレルギーがあるかどうかわかるのですが、
血液検査をされていない、あるいは記憶にないという場合は、
はじめはカルボナーラを少しだけ与えて10分間様子を見ます。

異常が見られなければ、再び少しだけ与えて10分間様子を見ます。
異常がなければいつもの食べるスピードで与えていきます。
2時間様子を見て異常がなければ、その日は多くの場合問題はありません。
※例外はあります

これを1週間の間に3回ほど繰り返します。
繰り返して問題がなければ生卵を食べてもその時点では問題がないと思って良いでしょう。
参照:Mass General for Children

アレルギーが出た場合どんな症状が出るの?

皮膚の赤みや湿疹、じんましんなどの皮膚症状の出現率が約9割と最も多く、
次いで喉のかゆみや呼吸苦、喘鳴といった呼吸器症状が約3割となります。
その他に嘔吐や下痢などの消化器症状、頭痛や意識障害といった神経症状や
蒼白といった循環器症状などが現れることがあります。

呼吸苦は重症化した場合、窒息することがあります。
参照:名駅ファミリアクリニック

これらの症状は摂取してすぐに現れることもありますし、
10分後など比較的短い時間で出ることもあります。
また、摂取後数時間してから現れることもあります。

ほとんどの場合は食べてから2時間以内に症状が出ますので、
摂取後2時間は子供から目を離さずに様子を見るようにしてください。

食べた後は虫歯予防をしよう

カルボナーラのパスタは炭水化物で出来ています。
炭水化物は唾液によりぶどう糖へと分解されます。

ぶどう糖は虫歯菌の餌となり放置していると
菌が増殖して虫歯の原因になってしまいます。

ですので、食べ終わったら歯磨きを行ないましょう。
歯磨きが難しいようならうがいだけでも行ないましょう。

まとめ

カルボナーラには生の、あるいは生に近い卵が使用されています。
生卵はサルモネラ菌による食中毒の心配がありますので、
厚生労働省の提言を守るのであれば、3歳以降から与えた方が良いでしょう。

サルモネラ菌による食中毒は生卵の場合、
正しい保存方法でかつ新鮮であれば、確率的にはとても低いのですが、
0%ではありませんので、心配であれば3歳から与えるようにしましょう。

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