2022年5月16日に発売されたリアルゴールドX・Yというエナジードリンクですが、
1日に何本まで飲んでも良いのでしょうか?
様々な視点で見ていきます。
リアルゴールドX・Yは1日何本まで飲んでもいいの?
1日何本まで飲んでいいのかは、子供なのか成人なのか
妊娠中なのか授乳中なのかによって変わってきますので、
それぞれ見ていきたいと思います。
その前に、リアルゴールドXYに含まれているカフェイン量を紹介します。
リアルゴールドXとYがありますが、この違いは原材料に違いが多少あります。
カフェイン量については、100mlあたり30mgのカフェインが含まれています。
500ml缶だと、150mgのカフェインが含まれていることになります。
参照:prtimes
成人の場合は?
成人の場合、1日に摂取できるカフェイン量は
カナダ保健省によると健康な成人の場合、1日に400mg(コーヒーをマグカップで約3杯)となっています。
参照:厚生労働省
リアルゴールドXYともに500ml缶の場合カフェインは150mg含まれていますので、
カフェインだけの話をすれば、1日に2本は飲める計算になります。
リアルゴールドXの場合は、250ml缶、350ml缶がありますので、
250ml缶の場合だと1日に5本は飲める計算になります。
カフェイン的には問題はないのですが、砂糖の摂取量に問題が出てきます。
リアルゴールドXYは100ml中に糖類が13g含まれています。
500ml缶1本飲むと糖類を65gも摂取することになります。
世界保健機関(WHO)を見てみると、
成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めている。また5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大する
引用:食品安全委員会
健康の増大を図るのであれば、1日の遊離糖類は25g以下にするように言っていますが、
この量は相当注意しないと実現出来ない量なので、ここではWHOの推奨するエネルギー総摂取量の10%未満という数値を元に考えていきます。
すると、1日の遊離糖類は50g未満まで摂取できることになります。
なお、遊離糖類というのは、砂糖をはじめショ糖、果糖、果汁、シロップ、蜂蜜などのことを指します。
WHOの推奨は50g未満なので、リアルゴールドXYの500ml缶を1本飲むとそれだけで
この数値をオーバーしてしまいます。
なお、日本人の一日の砂糖摂取量の平均は69gと言われています。
参照:NATIONAL GEOGRAPHIC
ですので、平均値で行くと1日1本飲んでも問題はなさそうに見えます。
しかし、おやつも食べるという方は平均値よりも多くの砂糖を摂取することになります。
たまに砂糖を摂り過ぎたとしても問題にはならないのですが、
日常的に過剰摂取になっていると身体に問題が生じる可能性があります。
ですので、リアルゴールドXYの500ml缶を飲む場合は、
- おやつを控える
- 毎日飲まない
- 基本的には1日1本にする
ということを心がけた方が良いかと思います。
なお、たまに砂糖の過剰摂取する分には問題がないと言いましたが、
1日に2本飲む場合、一気に飲むことは控えてください。
一気に飲んでしまうと、カフェインの影響で身体に問題が生じる可能性があります。
ですので、1本飲んだら7時間程度間隔をあけてもう1本飲むなどしてください。
子供の場合は?
子供においては、カナダ保健省(HC)によれば、
- 4~6歳は最大45mg/日
- 7~9歳は最大62.5mg/日
- 10~12歳は最大85mg/日
- 13歳以上については1日のカフェイン量を2.5mg/kg体重以上摂取しないこと
としています。
参照:厚生労働省
次に元東京福祉大教授である栗原久氏によれば、
「子どもが大量に摂取すると不安や、頭痛、疲労感といった離脱症状が生じるリスクが高まる」。脳を刺激し、眠気防止などには有用だが、「子どもの脳の発育を邪魔する可能性がある」と指摘する。
「特に知性や理性をつかさどる前頭前野に影響を与える」と栗原さん。3歳までは摂取を控えるべきだという。4~6歳は1日25ミリグラム以下、7~12歳の学童期は50ミリグラム以下にするよう勧めている。
急速に普及したカフェイン入り清涼飲料水「エナジードリンク」は、缶や瓶1本にコーヒー2杯分のカフェインを添加したものも。栗原さんは「受験勉強のため眠気を覚まそうと飲む子がいる。前頭前野の発達は20歳ごろまで続くので、避けてほしい」と訴える。
引用:東京すくすく
栗原氏によると、3歳以下の子供は一切カフェインを摂取させないように述べており、
4~6歳の子供はカフェインを1日に25mg以下、
7~12歳の子供はカフェインを1日に50mg以下にするように述べています。
13歳からについては、制限はないようですが、前頭前野の発達は20歳ごろまで続くため、
エナジードリンクは避けて欲しいと述べています。
このエナジードリンクは、おそらくカフェインを一気に150mgも摂取することに問題があると考えます。
ですので、リアルゴールドXの250ml缶ならコーヒー1杯程度のカフェイン量ですので、
特に問題はないかと思います。
子供の場合は、13歳から体重やカフェインの感受性にもよりますが、
リアルゴールドXなら250ml缶1本飲んでも問題はないと考えます。
リアルゴールドYの場合は、500ml缶しかないため、
これは一気に飲まずに250ml程度を飲んで、
残った分は次の日に飲むなど間隔をあけた方が良いでしょう。
妊娠中・授乳中の場合は?
妊娠中のカフェイン摂取許容量は、
世界保健機関(WHO)では、1日に最大300mg
英国食品基準庁(FSA)では、1日に最大200mg
カナダ保健省(HC)では、1日に最大300mg
となっています。
いずれもコーヒーならマグカップで2杯程度となっています。
参照:厚生労働省
日本には海外のような基準は設けられていませんが、
日本の産婦人科医によるとコーヒーなら1日1~2杯程度ならOKとする医師は多いようです。
参照:ママ、あのね。
このコーヒーがどの種類かはわかりませんが、インスタントコーヒーの場合なら
1杯あたり約60mgのカフェインが含まれていますので、2杯ということなので120mg摂取出来ると言うことになります。
このコーヒーがコンビニなどで販売されているコーヒーであれば、1杯あたり90~100mg含まれていますので、
それが2杯なので180~200mgのカフェインを摂取して良いことになります。
参照:セブン-イレブン
多少差はありますが、FSA同様1日のカフェイン量は200mg程度まではOKと考えて良いでしょう。
となると、リアルゴールドXYの500ml缶は1本飲めるという計算になります。
2本飲んでしまうとどうなるかというと、
堀産婦人科でこう述べています。
流産、死産率については、カフェインの摂取量が1日150mg未満の妊婦に較べて300mg以上摂取する妊婦の流産のリスクが2倍に、コーヒー1日8杯以上で死産のリスクを高めるという報告があります。カフェインは胎盤を流れる血液の量を減少させますが、胎児発育との関連性のついては関連があるという報告と、ないという報告の両方があり、いまのところは結論がでていません。しかしカフェイン摂取と同時に喫煙をする習慣のある妊婦では明らかに胎児の発育の遅れがみられ、早産の傾向も認めます。
引用:堀産婦人科
ですので、リアルゴールドXYの500ml缶を1日に2本飲むことは避けた方が良いでしょう。
また、500ml缶1本を飲んだ日は、他からのカフェイン摂取は避けた方が良いです。
授乳中の方で母乳育児をされている場合は、1日のカフェイン摂取許容量は200mgまでとされておりますので、
リアルゴールドXYの500ml缶は1日に1本飲むことが可能なのですが、
一気に全部飲んでしまうと、母乳を介して赤ちゃんにカフェインが移行する可能性があります。
カフェイン摂取後15~30分で母乳中のカフェイン濃度がピークに達し
その後、2時間後から半分以下に濃度は下がります。
参照:産婦人科オンラインジャーナル
となっているため、飲むなら授乳前ではなく、授乳後に飲むべきです。
ですが、リアルゴールドXYの500ml缶はカフェイン含有量が多いため、一気に飲んでしまうと、
先ほども言いましたが、赤ちゃんにカフェインが移行する恐れがあるため、
一気に飲み干すことはしないようにしましょう。
カフェインを摂りすぎるとどうなるの?
カフェインを摂取しすぎると、どうなるかについてですが
一般的に言われているのは、
心拍数増加、高血圧、不整脈、ふるえ、神経過敏、不眠症、パニック発作などにつながるおそれがある
と言われています。
参照:BBC
健康な成人の場合は400mgまではBBCによると安全としており、
1日に400mg以上摂取すると上記のような症状が出るおそれがあるとしています。
また、カフェイン含有飲料(特にエナジードリンク)を一気飲みすると
不整脈により死亡したという事例があります。
これは米南部での出来事なのですが、健康な16歳男子が
2時間の間にマクドナルドのラテとマウンテン・デューの大、さらにエナジードリンクを立て続けに飲んで
カフェインが原因の心臓の以上によって不整脈が生じ死亡したというのです。
参照:BCC
ですので、リアルゴールドXYの500ml缶を2本一気飲みするなどの行為は避けてください。
特に子供と授乳中の方は注意が必要です。
赤ちゃんは代謝機能が未熟なので、カフェイン代謝に約80時間かかると言われていますので、
できれば授乳中の方はリアルゴールドXYの500ml缶を極力飲まないようにした方が良いと考えます。
参照:産婦人科オンラインジャーナル
もし、飲む場合は授乳後すぐにリアルゴールドXの250ml缶1本にとどめておいた方が良いでしょう。
砂糖の摂りすぎはどうなるの?
たまに過剰摂取になる分については特に問題はないのですが、
日常的に過剰摂取になっていると、
肥満のリスクや高血圧のリスク、糖尿病のリスクなど生活習慣病のリスクが増加します。
さらに、心臓病のリスクも増加するようです。
参照:アスゲン製薬株式会社
ですので、日常的にリアルゴールドXYの500ml缶を2本飲むなどの行為は避けた方が良いのと、
リアルゴールドXYの500ml缶を1本飲んでさらにおやつを食べるという行為は避けてください。
500ml缶を飲んだ日はおやつなどを我慢してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
健康な成人の場合、リアルゴールドXYの500ml缶はカフェインだけで言えば、
2本は飲んでもOKなのですが、2本飲むと砂糖の過剰摂取になりますので、
日常的に2本飲むなどの行為は避けた方が良いでしょう。
また、2本飲む場合は、一気に飲むとカフェインによる症状が出る可能性がありますので、
必ず7時間程度の間隔をあけて飲むようにしてください。
さらに、500ml缶1本飲んだ日はおやつを我慢することをおすすめします。
たまに砂糖の過剰摂取になる分には問題はないのですが、
日常的に過剰摂取になっていると、肥満などの原因になります。
子供に関しては20歳までは500ml缶を飲むことは避けて下さい。
飲むなら13歳以降で250ml缶を1本飲む程度にとどめておいてください。
妊娠中よりも授乳中の方がカフェインの摂取に気を遣わなければいけません。
ですので、授乳中の方は500ml缶を飲むことは避けて、
飲むなら250ml缶を1本飲む程度にとどめておいた方が良いでしょう。