モンスターエナジーはエナジードリンクを代表すると言ってもいいドリンクですが、
1日に何本飲んでも良いのでしょうか?
こちらではモンスターエナジーの摂取量について紹介致します。
モンスターエナジーは1日に何本摂取していいの?
モンスターエナジーは1日に何本摂取していいのかは、
子供なのか大人なのか?健康であるか?妊娠中なのか?授乳中なのかなど
人によって変わってきます。
まずは健康な成人から見ていきましょう。
厚生労働省のページに載っているのですが、
カナダ保健省(HC)では健康な成人は1日のカフェイン摂取量を最大400mgと定めています。
参照:厚生労働省
ただし、病気だったり、医師からカフェイン摂取量を制限されていたり、極端に痩せていた場合は、
おそらく1日に400mgも摂取してはいけないかと思います。
モンスターエナジー1本(355ml)あたりに含まれるカフェイン量は142mg。
ただし、モンスターロッシは124mg。
モンスタースーパーコーラ(500ml)には200mgのカフェインが含まれています。
その他の種類は全て1缶あたり142mgの化フィ園が含まれています。
参照:カッテミル
こちらでは1本(355ml)中にカフェイン142mgに統一して考えていきます。
健康な成人(20歳以上)の場合は?
健康な成人は1日に最大400mgまではカフェインを摂取して良いので、
1日にモンスターエナジーは2本は飲んでも良いということになります。
3本飲んでしまうとカフェインを426mg摂取してしまうため、制限を超えてしまいます。
ただし、一気に飲むとカフェインの分解が追いつかず、体内にカフェインが蓄積しますので、
カフェインによる症状が出る可能性があるため、間隔をあけて飲んだ方が良いでしょう。
参照:BBC NEWS
カフェインはおよそ4時間で血中濃度が摂取時の半分になるため、最低でも4時間はあけましょう。
これが健康な成人が摂取できる量となります。
モンスターエナジーなら1日に飲んだとしても2本と半分程度でしょう。
※2本飲む場合は他からのカフェイン摂取はしない方が良いでしょう。
例えばコーヒーやコーラ、緑茶、紅茶など
子供の場合は?
子供と言っても年齢や体重によって変化します。
カナダ保健省では、
- 4~6歳は最大45mg/日
- 7~9歳は最大62.5mg/日
- 10~12歳は最大85mg/日
- 13歳以上については1日のカフェイン量を2.5mg/kg体重以上摂取しないこと
としています。
参照:厚生労働省
次に東京すくすくと言うサイトを見てみると、
元東京福祉大教授の栗原久氏はこう述べています。
「子どもが大量に摂取すると不安や、頭痛、疲労感といった離脱症状が生じるリスクが高まる」。脳を刺激し、眠気防止などには有用だが、「子どもの脳の発育を邪魔する可能性がある」と指摘する。
「特に知性や理性をつかさどる前頭前野に影響を与える」と栗原さん。3歳までは摂取を控えるべきだという。4~6歳は1日25ミリグラム以下、7~12歳の学童期は50ミリグラム以下にするよう勧めている。
急速に普及したカフェイン入り清涼飲料水「エナジードリンク」は、缶や瓶1本にコーヒー2杯分のカフェインを添加したものも。栗原さんは「受験勉強のため眠気を覚まそうと飲む子がいる。前頭前野の発達は20歳ごろまで続くので、避けてほしい」と訴える。
引用:東京すくすく
栗原氏によると、3歳以下の子供は一切カフェインを摂取させないように述べており、
4~6歳の子供はカフェインを1日に25mg以下、
7~12歳の子供はカフェインを1日に50mg以下にするように述べています。
13歳からについては、制限はないようですが、前頭前野の発達は20歳ごろまで続くため、
エナジードリンクは避けて欲しいと述べています。
これに従うとモンスターエナジーは20歳ごろまでは控えた方が良いことになります。
これに従わず、カナダ保健省に従うのであれば、
モンスターエナジーが1本飲めるのは、
男性なら高校1年生あたりから。
女性に関しては20歳ごろまでは飲めないということになります。
これは平均体重から計算したもので、詳しく見てみると、
- 15歳(高校1年)の男子平均体重が58.8kgとなっており、
- 16歳(高校2年)60.7kg
- 17歳(高校3年)62.5kg
女子は
- 15歳(高校1年)51.7kg
- 16歳(高校2年)52.7kg
- 17歳(高校3年)53.0kg
女子の場合のみ大学の平均体重も載せておきます。
- 19歳50.0kg
- 20歳50.0kg
- 21歳50.2kg
- 22歳51.0kg
参照:身長サプリのおきて
と、大学生の方が平均体重が少ないですが、
どこで統計を取ったかの違いだと思われます。
男子高校1年生は58.8kgなので、カナダ保健省によると体重×2.5mgなので、
計算すると、1日にカフェインを147mg以下摂取することができます。
ですので、カナダ保健省にあわせると男子は高校1年生からモンスターを1本飲めるということになります。
※平均体重で出しているので、ご自身の体重で計算してください。
かたや女子の場合は平均体重が高校1年生で51.7kgなので、計算すると
129.25mgのカフェインが摂取できることになります。
ですが、モンスターエナジーは1本142mgのカフェインが含まれていますので、
女子の場合はモンスターエナジーを1本飲むことが出来ません。
成人は、日本においては20歳からなので、20歳になったら女性でも
モンスターエナジーを1日に1~2本飲むことができます。
妊娠中・授乳中の場合は?
妊娠中のカフェイン摂取許容量は、
世界保健機関(WHO)では、1日に最大300mg
英国食品基準庁(FSA)では、1日に最大200mg
カナダ保健省(HC)では、1日に最大300mg
となっています。
いずれもコーヒーならマグカップで2杯程度となっています。
参照:厚生労働省
日本には海外のような基準は設けられていませんが、
日本の産婦人科医によるとコーヒーなら1日1~2杯程度ならOKとする医師は多いようです。
参照:ママ、あのね。
このコーヒーがどの種類かはわかりませんが、インスタントコーヒーの場合なら
1杯あたり約60mgのカフェインが含まれていますので、2杯ということなので120mg摂取出来ると言うことになります。
このコーヒーがコンビニなどで販売されているコーヒーであれば、1杯あたり90~100mg含まれていますので、
それが2杯なので180~200mgのカフェインを摂取して良いことになります。
参照:セブン-イレブン
多少差はありますが、FSA同様1日のカフェイン量は200mg程度まではOKと考えて良いでしょう。
となると、妊娠中は1日にモンスターエナジーを1本飲むことができることになります。
次に授乳中についてですが母乳育児の場合はカフェインを気にする必要があります。
というのもカフェインは母乳を介して赤ちゃんに移行するためです。
母乳育児の場合、カナダ保健省によると1日のカフェイン摂取量は最大で300mgまでOKとされています。
参照:厚生労働省
しかし、母乳を介して赤ちゃんにカフェインが移行するため、1日のカフェイン摂取量は多くても200mg以下にとどめておいた方が良いと考えます。
となると、授乳中の場合はモンスターエナジーを1日に1本は飲めるという計算になります。
ただし、飲むのは授乳後にしてください。
授乳前に飲むと15~30分で母乳中のカフェイン濃度がピークに達するからです。
その後、2時間後から半分以下に濃度は下がります。
参照:産婦人科オンラインジャーナル
ですので、授乳前に飲むのではなく、授乳後に飲んだ方が
次の授乳までに母乳中のカフェイン濃度が下がりますので、
授乳後に飲むようにしましょう。
カフェインを摂取しすぎるとどうなるの?
カフェインを摂取しすぎるとどうなるかについてですが、
一般的に言われている症状としては、
心拍数増加、高血圧、不整脈、ふるえ、神経過敏、不眠症、パニック発作などにつながるおそれがある
と言われています。
参照:BBC
健康な成人の場合は400mgまではBBCによると安全としており、
1日に400mg以上摂取すると上記のような症状が出るおそれがあるとしています。
また、カフェイン含有飲料(特にエナジードリンク)を一気飲みすると
不整脈により死亡したという事例があります。
これは米南部での出来事なのですが、健康な16歳男子が
2時間の間にマクドナルドのラテとマウンテン・デューの大、さらにエナジードリンクを立て続けに飲んで
カフェインが原因の心臓の以上によって不整脈が生じ死亡したというのです。
参照:BBC
ですので、カフェインの一気飲みはやめましょう。
今回はモンスターエナジーの件ですので、モンスターエナジーを立て続けに2本飲むなどの行為は危険です。
妊娠中のカフェイン過剰摂取は、流産や死産を招く可能性があります。
堀産婦人科のサイトを見てみると、次のように述べています。
流産、死産率については、カフェインの摂取量が1日150mg未満の妊婦に較べて300mg以上摂取する妊婦の流産のリスクが2倍に、コーヒー1日8杯以上で死産のリスクを高めるという報告があります。カフェインは胎盤を流れる血液の量を減少させますが、胎児発育との関連性のついては関連があるという報告と、ないという報告の両方があり、いまのところは結論がでていません。しかしカフェイン摂取と同時に喫煙をする習慣のある妊婦では明らかに胎児の発育の遅れがみられ、早産の傾向も認めます。
引用:堀産婦人科
1日に300mgのカフェインを摂取している妊婦は1日に150mg未満の妊婦に比べて
死産や流産の確立が2倍になるという報告があります。
ですので、妊娠中のカフェインの過剰摂取は控えた方が無難です。
また、授乳中においては、赤ちゃんに母乳を介してカフェインが移行します。
赤ちゃんは代謝機能が未熟なので、カフェイン代謝に約80時間かかると言われていますので、
授乳前に摂取、あるいはカフェインの過剰摂取をすると赤ちゃんに影響が出る可能性があります。
参照:産婦人科オンラインジャーナル
また、上記にも書きましたが、3歳までにカフェインを摂取すると
脳の発育に影響がでる可能性がありますので、授乳中で母乳育児の方は特にカフェインには注意した方が良いです。
まとめ
モンスターエナジーは1日に何本飲めるかというと、
健康な成人においては、1日に2本まで摂取することが可能です。
20歳未満に関しては、元東京福祉大教授である栗原久氏の提言に従えば、
エナジードリンクを飲むことは控えた方が良いことになります。
カナダ保健省の提言に従えば、男性で体重が58kg程度あれば、高校1年生からでもモンスターエナジーを1本飲むことが可能になります。
女性については男性よりも体重が少ない傾向にあるため、高校生や大学1年生であっても、
モンスターエナジーを1本飲めない可能性があります。
妊娠中や授乳中においては、一応1日にモンスターエナジーを1本飲むことは可能ですが、
大切な時期ですので、控えることが出来るのなら控えた方が良いでしょう。