夏から秋にかけて蚊対策として蚊がいなくなるスプレーを使用する家庭も多いと思いますが、
犬のいる部屋で使用しても影響はないのでしょうか?
こちらでは蚊がいなくなるスプレーと犬について紹介致します。
蚊がいなくなるスプレーは犬に影響はあるの?
蚊がいなくなるスプレーの主成分はピレスロイド系の成分で、
この成分が蚊などの虫の体内に入ると神経が麻痺して呼吸ができなくなり死に至ります。
この効果があるのは、虫とは虫類、両生類、魚類になります。
これらにとってピレスロイド系の成分は有毒なのです。
では、犬はどうかというと、
KINCHOのFAQを見てみると、
犬・猫・ハムスター・小鳥などのペットのいるお部屋でもご使用いただけます。
ただし、直接かからないように注意して下さい。
引用:KINCHO
と書いてありますので、犬に影響はありません。
もう少し詳しく書くと、人間や犬などの温血動物はピレスロイド系の成分を分解する酵素をもっており、
体内に入ると分解、無毒化され排出されるため、問題がないのです。
参照:KINCHO
犬がチワワやトイプードルなどの小さい犬であっても、
仔犬であっても、老犬であっても、酵素は持っていますので、
直接かからなければ問題ありません。
また、成分の付いた壁などを犬が舐めても問題ありません。
ピレスロイド系の成分に敏感な仔もいる
これは人間の話になるのですが、ピレスロイド系の成分に敏感な人の場合、
舌などがピリピリとすることがあります。
KINCHOに電話で聞いたのですが、この症状は一時的なもので、
時間が経つと治まります。
これが犬にも当てはまるかどうかはわかりませんが、
使用直後に何かいつもと違った動作をした場合は、敏感な仔なのかもしれません。
そういう場合は、蚊がいなくなるスプレーを使用する前に別の部屋に移動させて、
30分後くらいに部屋に入れてあげると良いでしょう。
蚊がいなくなるスプレーの原理は?
蚊がいなくなるスプレーの原理としては、プッシュするとピレスロイド系の成分が噴射され、
空気中に飛散します。
その後、壁や天井などに付着するような作りになっています。
これは蚊が空中を飛んでいる時間よりも壁や天井などに止まっている時間が長いという習性に着目して
壁や天井に成分が付着しやすいように作られているのです。
ですので、使用直後は成分が空中を飛散しているのですが、
30分程度経てば、壁や天井などに付着して落ち着きますので、
成分に敏感な仔は30分後くらいに部屋に入れてあげると良いと書きました。
極稀にアレルギー反応を示す?
これも人間の話になるのですが、極稀にピレスロイド系の成分にアレルギー反応を示す人がいるようです。
これが犬にも当てはまるかわかりませんが、
もし使用してどこかかゆがったり、下痢をしたりという症状が出るならば、
ピレスロイド系の成分にアレルギーを持っている可能性があります。
そういう場合は、蚊がいなくなるスプレーを持って一度動物病院で診てもらった方が良いでしょう。
どうしてもピレスロイド系の成分が気になると言う場合
どうしてもピレスロイド系の成分が気になるという場合は、
蚊がいなくなるスプレーや蚊取り線香、アースノーマット、キンチョールなどの
ピレスロイド系の成分を出す蚊対策グッズを使用出来ません。
となると、蚊が嫌がるような忌避作用のあるハーブ系の植物を置いたり、
最近話題になっているのが、UVライトで蚊を誘引して熱や匂いで蚊を駆除するグッズがあります。
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こういった商品だとピレスロイド系の成分を使用していませんので、
成分が心配な方でも安心して使用できます。
ただし、かみ癖のある犬の場合、上記の商品はUSBケーブルで給電しますので、
犬の届かない場所に置いておく必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
蚊がいなくなるスプレーの主成分はピレスロイド系の成分で、
人間や犬などの温血動物に対してはほぼほぼ無害なものですので、
犬が小さい犬であっても仔犬であっても、老犬であっても基本的には問題ありません。
しかし、時折ピレスロイド系の成分に敏感な犬もいると思います。
その場合は、使用直後だと空気中に成分が飛散しますので、
使用する前に部屋から出しておいて、30分後くらいしたら、
部屋に入れてあげると良いでしょう。