アース製薬から出ているゴキジェットプロ(緑)はゴキブリ用の駆除剤ですが、
人間が吸うと死ぬのでしょうか?
こちらではゴキジェットプロで人間が死ぬのかについて紹介致します。

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ゴキジェットプロ(緑)で人間は死ぬのか?

ゴキブリムエンダー

ゴキジェットプロの主成分はピレスロイド系の成分で、
この成分がゴキブリなどの虫の体内に入ると神経が麻痺して死に至ります。

人間はというと、人間などの温血動物はピレスロイド系の成分を分解する酵素を持っており、
体内に入ってもすぐに分解無毒化されて排出されますので、基本的に人間が吸ったとしても
何の影響もありません。
参照:KINCHO

※基本的にと書いたのは、一部の人でピレスロイド系の成分に敏感な人は舌がピリピリしたり喉がイガイガしたり痛くなったり息苦しく感じる方がいるためです。
この症状は一時的なものですので、時間が経てば治まります。

ここで、ゴキジェットプロ(緑)の成分を見てみると、
有効成分としてイミプロトリン(ピレスロイド系)
成分として1号灯油、LPG、DME、他1成分となっています。
参照:アース製薬

LPGとはプロパンガスのことで、これが体内に入ったとしても
ガス自体に毒性はなく、これを吸ったからといって特に影響はでません。
ただし、不完全燃焼で発生するCOは強い毒性を持っているため、
火元に近づけた状態で使用して、なおかつ自らの意思で多量に吸い込んだりするとどうなるかわかりません。

DMEとはジメチルエーテルの略で灯油や石油ガスに近い性質を持っています。
ジメチルエーテルが急速に気化すると凍傷を起こすことがあり、眼に入ると発赤、痛みが現れることがあります。
とはいえ、ジメチルエーテル原液の話なので、ゴキジェットプロが気化したからといって凍傷になるということはありません。

問題は灯油ですが、多量に吸い込むと気分が悪くなったり、嘔吐をしたりと急性中毒になることがあります。
とはいえ、ゴキジェットに含まれる灯油の量は少量のため、こちらもあまり気にすることはないでしょう。

となると、ゴキジェットプロは基本的に多量に霧状のものを吸い込んだとしても死ぬことはありません。

ただし、ゴキジェットを口にくわえて噴射し続けるとどうなるかわかりません。
気分が悪くなったり、吐き気を催したり何かしらの影響がでる可能性があります。

また、ピレスロイド系は人体にとって全くの無害というわけではなく、
毒性が低いということですので、多量にゴキジェットを飲むなどすると
急性中毒などになる可能性はあり、放置すると死ぬ可能性はあるでしょう。
参照:wikipedia

ですので、いくら毒性は低いとはいえ、通常の使い方とは異なる使い方は絶対にしないでください。

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ゴキジェットプロまちぶせ(黒)の場合だと?

ゴキジェットプロまちぶせ(黒)の主成分は、ピレスロイド系の成分とメトキサジアゾンというオキサジアゾール系の成分になります。
成分としては、無水ケイ素、オレンジ油、無水エタノール、ミリスチン酸イソプロピル、1号灯油、LPG、DMEとなっています。
参照:アース製薬

こちらも同様に成分としては、とても少量のため吸い込んだとしても身体に影響が出るということはないでしょう。

有効成分であるピレスロイド系の成分は先ほど説明しましたので、省くとして
オキサジアゾール系の成分が人体に影響があるかどうかになります。

こちらは多量に吸い込むと呼吸困難になる可能性があります。
参照:医薬品 登録販売者DX

こちらも、口にくわえて噴射して多量に吸い込むなどしたら
呼吸困難など急性中毒に陥る可能性がありますので、
絶対にそのようなまねはしないでください。

オキサジアゾール系自体は少量吸い込む程度なら人体に影響はさほどありません。
症状が出るとしたら喉が痛くなったりする程度でしょう。
ただし、喉の痛みなど症状がずっと続く場合は、医師に診てもらうようにしてください。

まとめ

ゴキジェットプロの緑も黒も軽く吸い込んだ程度では人間は死ぬことはありません。
もし死ぬほど強い毒性があるのなら市販されていません。
ですので、通常の使い方であれば、多少霧を吸い込んだとしても基本的に何の影響もないでしょう。

ただし、通常とは異なる使い方で多量に吸い込むあるいは液体を飲むなどすると
急性中毒など引き起こす可能性がありますので、絶対にしないでください。

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