犬にカニカマをご褒美や食べさせたいと思っている方もおられると思いますが、
カニカマは食べさせても問題はないのでしょうか?
こちらでは犬とカニカマについて紹介致します。
犬にカニカマは食べさせても良いの?
カニカマの原材料を見てみると、
魚肉すり身、食塩、でん粉、卵白、着色料、風味原料(カニエキスなど)、調味料、保存料、その他添加物
となっています。
この中で気をつけなければいけない成分としては食塩になります。
アレルギー成分として入っているものは
卵、えび、かに、小麦、大豆などになっています。
基本的にアレルギーがなければ、極少量であれば与えても良いのですが、
人間の食べ物は塩分が多いため推奨は致しません。
カニカマの塩分量と犬の1日の塩分量は?
カニカマの塩分量は1本7gあたり0.15g程度含まれています。
参照:カロリーSlism
犬の1日の塩分量としては推奨値で体重1kgあたり50mgとなります。
ですので、例えば中型犬体重10kgの場合だと1日に500mgの塩分を摂取しても良いことになります。
参照:butch
もちろん普段食べている総合栄養食の中にも塩分は含まれており、
メーカーによって異なりますが、150gあたり約450mgの塩分が含まれています。
体重10kgの犬の場合で、総合栄養食を1日に150g与えている場合だと
約450mgの塩分を摂取することになりますので、残り50mg(0.05g)は塩分を摂取しても良い計算になります。
どのくらいの量与えても良いのか?
小型犬や仔犬、老犬には塩分量が多すぎるので
与えないようにしましょう。
特に老犬の場合で、腎臓や心臓に病気を抱えて食事療法をしている場合は厳禁です。
その他中型犬の成犬などの場合だと
カニカマを1/3本与えると1日の塩分量の上限に達してしまいます。
これだと、ご褒美やおやつのことを考えると
何も与えることが出来なくなりますので、
カニカマ自体をご褒美とすると
1回のご褒美につき中型犬の場合は人の小指の爪の先程度で十分ですので、
ご褒美として1~2回程度であれば与えても問題にはならないでしょう。
このくらいの量であれば、与えたとしても犬用のおやつも与えることが出来るかと思います。
ちなみに、おやつは食事の10%程度を目安に与えると良いとされていますので、
例えば、食事が150gであった場合、おやつは15g程度は与えても良いことになります。
カニカマのビニールに注意が必要
カニカマの種類によっては薄いビニールに包まれていますが、
犬にとってはそれがわかりませんので、
勝手に食べてしまった場合、ビニールごと食べる可能性があります。
ですので、犬の手の届かないところに必ず置いておくようにしましょう。
万が一ビニールを食べてしまった場合、中型犬以上の場合だと、
カニカマ1本分のビニールの量であればうんちと一緒に出てくると思いますが、
小型犬などの場合は、消化器官に詰まってしまって腸閉塞を起こす可能性があります。
腸閉塞の症状としては、
吐き気っや嘔吐、お腹がキュルキュル鳴る、下痢、便秘、食欲不振、
息が荒くなる、呼吸が速くなる、元気がなくなるなどの症状が出ます。
参照:PS保険
万が一カニカマのビニールごと食べてしまった場合、
あるいは食べたであろう痕跡を見つけた場合、獣医師に相談すると安心かと思います。
アレルギーに注意
カニカマには様々なアレルギー物質が含まれています。
アレルギーの症状としては、
口の中を痒がったり、体を痒がったり、
赤みが出たり、元気がなくなる、下痢、脱毛、嘔吐というような症状が現れる場合があります。
参照:ビルバックサービス
このような症状が出た場合はアレルギーかもしれませんので、
獣医師に相談してください。
与えるならペット用カニカマが良い
人間の食べるカニカマは塩分が多いですので、
できれば与えない方が無難です。
どうしてもカニカマを与えたいと言う場合は、
ペット用のカニカマというものが通販やペットショップなどで販売されています。
ペット用ですので塩分もあまり使用しておりませんので、ご褒美としても与えやすいです。
まとめ
犬にカニカマを与えても良いかどうかは、
アレルギーがなければご褒美として1~2回程度の量であれば
問題はないのですが、
カニカマを1本など与えてしまうと塩分の摂り過ぎになります。
1日程度塩分を摂り過ぎたからといって何か起こるわけではないのですが、
日常的に塩分を摂り過ぎている場合、高血圧症のリスクが高まりますし、
心臓にも負担がかかりますので、基本的に人間が食べるものは
控えておいた方が良いでしょう。