魚肉ソーセージは主にスケトウダラなど白身魚の冷凍すり身から出来ており、
すり身に塩を加えたものに調味料や油脂、でん粉、香辛料などを加えたものになりますが、
犬に食べさせても良いのでしょうか?
こちらでは犬と魚肉ソーセージについて紹介致します。

スポンサーリンク

犬に魚肉ソーセージは与えても良いの?

魚肉ソーセージ

結論を言うと魚肉ソーセージは塩分が比較的多い食材になりますので、
犬に与えるのは控えた方が良いでしょう。

また、魚肉ソーセージの中には玉ねぎが使用されているものもあるので、
こちらは注意が必要
です。

もし与えるとしても玉ねぎの入っていない魚肉ソーセージを一口程度与えるにとどめておきましょう。
つまりは、おやつというよりご褒美感覚になります。

魚肉ソーセージをビニールごと食べてしまう恐れがある

犬は嗅覚が優れているため、ビニール越しでも魚肉ソーセージのにおいを
嗅ぎ分けて食べてしまう恐れがあります。

ビニールを食べてしまったらどうなるのかについてですが、
うんちと一緒にビニールが出てくれば問題ないのですが、
小型犬など小さな犬の場合、魚肉ソーセージのビニールといえど
大きい物になりますので、場合によっては腸内で詰まってしまい
腸閉塞を起こしてしまう可能性があります。

腸閉塞になると主な症状としては、
お腹がキュルキュル鳴る、下痢、便秘、吐き気、嘔吐、食欲不振、ご飯を全く食べなくなる、
息が荒くなる、呼吸が速い、元気がなくなるなどの症状が現れます。
参照:PS保険

もし、ビニールごと食べてしまったような痕跡が見つかった場合、
放置していると腸閉塞により腸が壊死してしまったり、
金具の部分が腸などを傷つけてしまい、最悪の場合消化器官に穴が開くこともありますので、
放置せずに速やかに動物病院で診てもらいましょう。

小型犬や子犬、老犬などには与えないように!

小型犬や子犬など小さな犬の場合、少量であっても
塩分が強すぎるので、与えない方が賢明でしょう。

老犬の場合で腎臓や心臓に病気を抱えて食事療法をしている場合は、
魚肉ソーセージなど塩分の多いものは厳禁となります。

アレルギーにも注意

初めて食べさせる場合、アレルギーにも注意が必要になります。
アレルギー症状としては口の中を痒がったり、体を痒がったり、
赤みが出たり、元気がなくなる、下痢、脱毛、嘔吐というような症状が現れる場合があります。
参照:ビルバックサービス

魚肉ソーセージからアレルギーが出るというのは確率的には低いのですが、
万が一上記のような症状が出た場合は、獣医師に相談するようにしましょう。

1日に与えるおやつやご褒美の量はどれくらい?

おやつの量としては1日に与えるべき総合栄養食のフードの量の10%程度が目安となります。
ですので、1日合計150gのフードを与えている場合は、おやつは15g程度となります。
参照:いぬのきもち

とはいえ、魚肉ソーセージはおやつとしての量を与えてしまうと塩分の摂り過ぎになってしまう可能性があります。

ですので、ご褒美として一口サイズ(人の小指の爪の先程度)で与えるにとどめておいた方が良いです。
なお、大型犬の場合はもう少し与えても問題ありません。

では、ご褒美ですが1日に何回与えても良いかというと
魚肉ソーセージに含まれる塩分量で決まります。

犬の1日の塩分量と魚肉ソーセージの塩分量

犬の1日の塩分量としては推奨値で体重1kgあたり50mgとなります。
ですので、例えば中型犬体重10kgの場合だと1日に500mgの塩分を摂取しても良いことになります。
参照:butch

次に魚肉ソーセージに含まれる塩分量ですが、
大1本(90g)で塩分は1.89g含まれています。
参照:カロリーSlism

総合栄養食の中にも塩分が含まれており、
フードによって異なりますが、150g食べたとすると
およそ450mgの塩分を摂取することになります。

となると、残り50mgは摂取しても良いことになりますので、
この場合、ご褒美やおやつを魚肉ソーセージのみとした場合、
魚肉ソーセージは1g程度食べても良いことになります。

とはいえ、これはギリギリまで摂取した場合の話ですし、
これをしてしまうとおやつの量が少なくなってしまいますので、
ワンちゃんにとっても楽しみが減ることになりますので、
与えるとしたら、ご褒美程度(魚肉ソーセージのご褒美は1回まで)にとどめておくのが無難です。

まとめ

魚肉ソーセージはにおいが強いため
犬にとってはご馳走となるのですが、人間用に作られていますので、
塩分が多く含まれています。

食べ過ぎると塩分の摂り過ぎとなり
そのような生活を続けていると心臓に負担がかかったり高血圧症の原因にもなります。

ですので、与えたとしてもご褒美程度(1回まで)でとどめておきましょう。

また、魚肉ソーセージの中には玉ねぎが含まれている物もありますので、
しっかりと原材料を確認してから与えるようにしましょう。

魚肉ソーセージはビニールで包まれておりますが、
犬はビニールの上からでもにおいに気づきます。

犬の届くところに置いておくとビニールごと食べてしまう可能性がありますので、
必ず犬が届かない場所で保管するようにしましょう。

スポンサーリンク