ダチョウは時速70kmで走ることができ、体力もあって時速60kmを維持したまま1時間走ることができ、
その力は脚力にあり、蹴りの威力は5トン近くにも成ります。
視力は3.5kmも離れているものを見分けることができるという非常にハイスペックなダチョウなんですが、
唯一欠点があります。それは「頭が悪い」ということです。
では、どのように頭が悪いのか見ていきましょう。
ダチョウの頭の悪さはどれくらい?
目が60gあるのに対し、脳みその重さは40gしかないため、めちゃくちゃ頭が悪いのです。
具体的なエピソードとして
家族がわからなくなる
ダチョウは頭が悪すぎて覚えることが出来ず、家族を忘れてしまいます。
家族が増えても減ってもわからないようです。
忘れられたダチョウもそのことさえ忘れるので、誰も悲しまないんだとか。
とある例があり、ダチョウは10匹ほどの家族の群れで行動するのですが、
Aという家族とBという家族がいたとして、オス同士がケンカしたり、
何かの拍子で音が鳴ったりすると、全部のダチョウが入り乱れて走り出し、
落ち着いて元に戻ってみると、群れの家族がごちゃまぜになっていますが、
ダチョウたちは家族が変わったことに気づかず、何ならあたかも素から家族でしたと言わんばかりに
平然と群れになって行動するそうです。
1匹が走り出すとみんな走り出す
ダチョウは群れで行動するのですが、1匹が意味もなく走り出したとしても
そのダチョウに釣られてみんな走り出します。
走っているダチョウは何で走っているのかもわからず、目的もなくただただ走るそうです。
さらに、走りだして崖から落ちたり、フェンスにぶつかったり、そのまま群れからはぐれてしまったりと
もうひっちゃかめっちゃかなんですって。
飼育員を覚えられない
ダチョウは3秒で忘れてしまうと言われるくらいすぐに忘れてしまいます。
なので、飼育員さんのことも当然覚えられず、毎回会うたびに「あなた誰?」「はじめまして」となるようです。
敵が迫ってくると・・・
ダチョウは足が速くて遠くも見渡せるし、脚力という強い武器もあるのにも関わらず、
敵が来ると、敵がいるな~。敵が来たな~。と近づいてくると焦って、
アホすぎてその武器などを使わずに地面に頭を突っ込むそうです。
頭を突っ込んで現実逃避します。
確かに何も見えなくなれば怖くないですからね。
とはいえ、みんながみんな頭を地面に突っ込んでいたら今頃絶滅危惧種になっている思われるので、そうなっていないということは音に対して非常に敏感で上記で紹介したように
1匹が走り出すと、わけもわからずみんなが同じ方向に走り出すため、
これで難を逃れているのでしょう。
鈍感で不潔
ダチョウの習性かどうかわかりませんが、とにかく鈍感なようで
怪我やケンカをした後に出血したりすると通常の鳥なら命に関わることなんですけど、
ダチョウは血が出ても平気なようで、どれくらい平気かというと、
例えばお尻を怪我して血が出ていても、カラスなどがお尻を突いてもエサを平気で食べるそうです。
ひょっとしたら痛覚とかがあまりないのかもしれません。
そして、普通の鳥は清潔好きなのに対して、ダチョウは不潔で
羽が泥だらけになっていようが、お尻にうんちが付いていようがお構いなしに、走ったりします。
参照:幻冬舎plus
ハゲの人はダチョウに卵だと思われて溺愛される
ダチョウは視力が良いはずなのに、ハゲ頭の人を見ると、
卵をたぐり寄せるかのように、あごで転がされるようにされます。
頭が悪いのとは関係がないかもしれませんが、おそらく習性として紹介しておきます。
人を乗せたまま平気で群れへと戻っていく
ダチョウは人に乗られると、ちょっと迷惑そうな様子を見せるそうですが、
人が乗っていることをすぐに忘れてしまい、人を乗せたまま平然と群れへと戻っていきます。
記憶力がないだけでなく、状況を理解する能力も乏しいようです。
なぜそんなに頭が悪いのか?
ダチョウは140kgくらい体重があるのに対して脳みそは桁を間違えたのかっていうくらい小さく、
たったの40gしかありません。
大きさも人の目玉くらいしかないそうです。
犬の脳の重さの平均が100gですので、ダチョウの体重からすると40gがいかに小さいかがわかると思います。
ちなみに、目玉は60gもあり、大きさは鶏の卵くらいあるそうです。
さらに、その脳みその表面にはほとんどしわがなくツルツルなんだそうです。
これがダチョウの頭の悪さの原因となっているようです。
ダチョウの卵で人類が救われる?
ダチョウの卵で抗体が作られています。
ダチョウにインフルエンザや新型コロナウイルスなどのウイルスを注射して
注射されたダチョウが卵を産むと抗体を持った卵が生まれます。
ダチョウの卵を分離および精製を繰り返し、高濃度の抗体を抽出することができるのです。
このようにして予防接種であったり、ワクチンなどが作られるのです。
参照:森川内科クリニック
もっと卵を産む鶏の方が効率がいいんじゃないかと思う方もいると思いますが、
鶏は注射をすると卵を産まなくなるそうです。
捕まえて、注射で痛い思いをさせてストレスを与えることが原因でしょう。
ところがダチョウの場合は、ストレスが溜まらないのかすぐ忘れてしまうのか
注射をしようが何しようが卵は産みます。
2009年に猛威を振るった新型インフルエンザの時に、
ダチョウ抗体入りマスクが流行ったのはもう懐かしい話ですが、
ダチョウの卵の抗体は今も研究が続けられており、ガンの転移を防ぐ力があることもわかっています。
ダチョウは病気で死ぬことはあまりない
ダチョウは頭が悪いと言われていますが、免疫力がすごくて
どんな病気でも自然に治っちゃうそうです。
免疫力だけでなく抗体もすごくてわかっているだけでも、
アトピー、花粉症、インフルエンザ、HIV、コロナウイルスなど、アレルギーや菌、ウイルスの抗体が作れることがわかっています。
なので、研究が進められていますし、ダチョウ自身が怪我したとしても
放置しているわけですね。
普通の鳥なら命を落としかねないのに、そう考えるとダチョウって凄いです。
まとめ
ダチョウはとてもハイスペックなのに、脳みそが40gしかないためか、
脳みその表面にしわがほとんどなくツルツルだからか非常に頭が悪く、
敵が迫ってきても、脚という武器を使わず現実逃避をするかのように、
慌てて地面に頭を突っ込むほどです。
家族のことも忘れてしまい、1匹が走り出すとなんで走っているのかわからずにみんな走り出してしまう始末。
走った先に崖があると、なぜそこに自分はいるんだ?と止まってしまう物もいれば、
勢い余って崖から落ちたり、群れからはぐれたりともうひっちゃかめっちゃか。
こんなダチョウですが、見ていて可愛いところもあるので、
動物園などに行って是非観察してみてください。