妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
ぶどうは食べても良いのでしょうか?皮ごとならどうなるのでしょうか?
ポリフェノールの量など気になるところです。
こちらでは妊娠中のぶどうについて紹介致します。
妊娠中ぶどうは食べても良いの?
結論から言うとちゃんと洗ってあればぶどうを食べても構いません。
ただし、糖類が含まれていますので食べ過ぎると糖類の摂り過ぎになる可能性がありますので、
食べ過ぎには注意してください。
どのくらいの量食べても良いの?
ぶどうをおやつとして食べる場合ですが、
妊娠中のおやつは厚生労働省の食事バランスガイドによると1日200kcal以下にするように言っています。
ぶどうは100gあたり59kcalとなっています。
小粒のぶどう(デラウエアなど)1粒(約1g)のカロリーは1kcal未満となっており、
巨峰1粒(約15g)のカロリーは約8kcalとなっています。
カロリーだけで見ると、
ぶどうをおやつとして食べる場合、200g~400g程度は食べられる計算になります。
この量はデラウエアなどの小さいぶどうの場合、1房~2房程度の量になります。
巨峰の場合ですと1房で約294gになり、カロリーは160kcal程度になります。
ただし、一般的な目安としては小粒ぼぶどうで1房、巨峰だと10~15粒と言われていますので、
カロリー的には問題がなかったとしても、目安くらいでとどめておいた方が良いでしょう。
参照:シンクヘルス株式会社
つわり時期でぶどうしか食べられないという場合、
基本的な考えとしては食べられるものを食べられる時に食べられるだけ食べるという考え方ですので、
特にカロリーや栄養、糖類のことは気にしなくても問題ありません。
例え、ぶどうしか食べていなかったとしても赤ちゃんはママからちゃんと栄養を吸収していますので、
心配する必要はありません。
つわりが終わり何でも食べられるようになったら、
栄養やカロリーのことを意識した食生活に戻すようにしましょう。
ポリフェノールの量はどうなの?
ぶどう100gあたりにポリフェノールはおよそ12mgとなっております。
参照:健康長寿ネット
健康長寿ネットではこの数値だけしか書かれてなかったため、
皮ごとなのか皮を剥いた状態なのかまではわかりませんでしたが、
赤ワインやコーヒー、緑茶などと比べるとぶどうはポリフェノール含有量が少ないことがわかりました。
ポリフェノールには種類があるため、一概には効果を言えないところがありますが、
どの種類も強い抗酸化作用があるため、老化防止などにつながります。
妊娠中に毎日500~1000mgのポリフェノールを摂り続けると、
胎児動脈管早期収縮を起こす可能性があります。
胎児動脈管早期収縮とは胎児だけが持つ動脈管が収縮して閉塞する症状で、
通常は出生後に閉じる動脈管ですが、出生前においても動脈管が狭くなったり閉じたりすることがあります。
ポリフェノールを多量に摂取することで動脈管が早期に閉鎖する可能性があり、
胎児の動脈管が早期に閉じると肺への血流が増加し、
その結果、肺や心臓への負担が増して、胎児の命の危険に関わることがあるのです。
参照:健達ねっと
ですので、妊娠中はポリフェノールの摂取量に注意した方が良いのですが、
ぶどうはあまりポリフェノールが含まれていないようなので、
過剰に食べ過ぎなければ、問題になることはないでしょう。
ただし、コーヒーや緑茶、ルイボスティーなどにもポリフェノールは含まれていますので、
特にカフェインが含まれていないルイボスティーは安心という気持ちになる方が多く、
毎日多量に飲む方もおられますので、注意してください。
皮ごと食べても良いの?
ぶどうは皮が付いている状態でもポリフェノール含有量は少ないため、
ちゃんと洗ってあれば皮ごと食べても問題はありません。
ただし、食べ過ぎると腹痛や下痢を起こす可能性がありますので、
上記に書いた1日の摂取目安を基準にして食べるようにしましょう。
ぶどうの栄養は?
ぶどう可食部204g(1房)あたりの栄養は
エネルギー 120kcal
タンパク質 0.82g
脂質 0.2g
炭水化物 32.03g
ビタミンA(カロテン当量) 4.08μg
ビタミンE 0.2mg
ビタミンB1 0.08mg
ビタミンB2 0.02mg
ナイアシン 0.2mg
ビタミンB6 0.08mg
葉酸 8.16μg
パントテン酸 0.2mg
ビオチン 1.43μg
ビタミンC 4.08mg
食物繊維 1.02g
ナトリウム 2.04mg
カリウム 265.2mg
カルシウム 12.24mg
マグネシウム 12.24mg
リン 30.6mg
鉄 0.2mg
亜鉛 0.2mg
銅 0.1mg
マンガン 0.24mg
このようになっています。
参照:カロリーSlism
ぶどうの主な栄養としては、ポリフェノール、ブドウ糖、カリウム、ビタミンB群などが挙げられます。
ポリフェノールは強い抗酸化作用をもち、動脈硬化や花粉症などを抑える働きがあり、
ブドウ糖は脳の働きを活発にして、集中力を高める効果があります。
カリウムは体内の塩分を体外に排出する働きがあり、
ビタミンB群にはエネルギー代謝を助け、粘膜の再生、免疫機能の維持や貧血・疲労感を軽減する作用があります。
特に、カリウムは多く含まれているため、成人女性は1日の塩分摂取目標が6.5g未満ということもあり、
積極的に摂り入れたい成分となります。
ただし、摂りすぎるとトイレが近くなり、排尿すると体内の熱も一緒に排出しますので、
身体が冷えてしまいますので、ぶどうなどの食べ過ぎには注意が必要です。
まとめ
妊娠中のどの時期においてもぶどうは食べても構いません。
1日に食べる量としてはつわり時期を除いて
小粒のぶどうであれば、1房程度。
巨峰であれば10~15粒程度で抑えておくようにしましょう。
なお、ポリフェノールに関しては
赤ワインやコーヒーのように多量に含まれているわけではありませんので、
摂りすぎになるかについてはあまり意識しなくても良いです。